ツルニチニチソウ 季節の花-つる性の常緑多年草-イパネマおやじ

  • ツルニチニチソウ ( Greater periwinkle ) は、キョウチクトウ科の常緑多年草(亜低木)です。茎が地表を這いながら、節から根を下ろして広がり、長さは100cmを越えることもあります。。3月~5月に新芽を出して、花を付ける茎だけが直立して、葉腋に花径3~5cm程の花を咲かせます。花冠は5裂して、花色は白色、青色、紫色です。よく似た名前のニチニチソウ(Catharanthus roseus)は、別属のニチニチソウ属で植物分類上でも異なる植物です。
  • 地面を這うように広がる性質を利用して、深くて高さのある鉢に植え付けて、高い台の上に置くとつるが垂れて見事です。また、高さのあるトレリスやフェンスから垂らすように這わせたりしても利用できます。吊り鉢から伸びるツルを枝垂れさすと緑色の葉と紫色の花のコントラストで見映えがします。淡い青色の花も可憐な美しさがありますが、通年で鑑賞できる葉には、光沢のある緑色や白色の斑が入る品種もあり、観葉植物としても楽しめます。強健で生育旺盛で、地面を覆うように広がる性質を利用して、グランドカバーとしても利用されています。

ツルニチニチソウは別名がビンカです

茎が地面を這うように広がる

  • 分類:キョウチクトウ科ビンカ(ツルニチニチソウ)属 / 原産地:ヨーロッパ、トルコ
  • 別名:ツルギキョウ
  • 学名:Vinca major
  • 園芸分類:つる性常緑多年草(亜低木) / 耐寒性(強い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:10~40cm(つるは1m以上伸長)
  • 苗の植え付け:3月~5月、9月中旬~10月(真夏、真冬を除けば可能)
  • 植え替え:3月~5月、9月中旬~10月
  • 株分け:3月~5月、9月中旬~10月
  • 挿し芽:5月~6月
  • 開花期:4月~7月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター、ハンギング)

注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。

※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。

気象庁ホームページ:地域別の気候情報はコチラ https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/cgi-bin/view/index.php

  • 特徴
  • ツルニチニチソウは、南ヨーロッパから北アフリカ、トルコにかけて分布しています。繁殖力が強く、つるを伸ばして生長します。トレリスやフェンスに誘引したり、地面を這うように広がるので、グラウンドカバーにも利用されています。広く栽培されているのは、常緑性多年草のツルニチニチソウ(Vinca major)と、少し小ぶりのヒメツルニチニチソウ(Vinca minor)です。栽培が簡単なことから、人気があり世界中で栽培されています。国内でも野生化して広がり、帰化植物となって広い範囲で自生しています。常緑性なので、開花期の花だけでなく
  • 近縁種
  • ツルニチニチソウ(Vinca major)→3~5月に新芽を出して、つるを50cm程伸ばして花を付けます。花を付ける茎だけが直立して、3cm程の筒状花を咲かせます。
  • ヒメツルニチニチソウ(Vinca minor)→Vinca major と比べると少し小ぶりで、開花時期は4~7月。長く鑑賞することができます。八重咲きや葉に白色の斑が入る品種もあります。ツルニチニチソウと比べると、やや耐暑性が劣るので夏の暑さには弱いです。コンテナの場合は、半日蔭に移動させましょう。

つる性多年草

生育旺盛で育てやすい

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用) / 料理・飲み物で楽しむ
  • なし

用土  土質にはこだわらない

コンテナの場合、市販の草花用培養土または赤玉土(小粒)6:腐葉土4:の割合で混ぜ込んだ土を使います。水はけが悪い土壌なら川砂を1割程度混ぜ込む。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので元肥は控えめにします)

地植えの場合、掘り上げた土に対して完熟堆肥か腐葉土1~2割を混ぜ込んでおきます。(水はけが悪い土壌なら川砂などを1~2割加える)

  • 肥料 多くの肥料は必要ない
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、花後の6月~7月に少量の緩効性化成肥料を置肥します。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、必要ありません。

ツルニチニチソウは常緑性です

段落の仕切りライン大

室内より地植えで育てるのが簡単

植え付け

苗の植え付け適期は、春が3~5月、秋が9月中旬~10月です。

コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。根鉢の底を、ハサミで十文字に切り込みを入れて根を切り分けます。1/3程軽く崩して、古い土を落としてから植え付けます。根を土になじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。((株間30cm程、60cmプランターで2株が目安)

地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。根鉢の底を、ハサミで十文字に切り込みを入れて根を切り分けます。1/3程軽く崩して、古い土を落としてから植え付けます。根を土になじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。株間は30cm程で植え付けます。

  • 植え替え
  • 適期は、春が3~5月、秋が9月中旬~10月です。
  • コンテナの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、1~2年に1回を目安に植え替えましょう。株分けを兼ねて、新しい用土と元肥を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。株が増えすぎた場合には、株分けを兼ねて植え替えましょう。

ツルニチニチソウはヨーロッパ原産

  • 株分け→適期は、春が3~5月、秋が9月中旬~10月です。1~2年に1回、1サイズ大きな鉢に植え替えます。植え替えと同時に作業します。
  • 挿し芽→適期は、5月~6月です。新芽の先端が堅くなった部分を、2~3節の長さで切り取って挿し穂にします。(サイト内 詳細ページ
  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 切り戻し→つる茎がよく伸びるので、伸び過ぎたら適宜切り戻します。
  • 防寒対策→やや寒さに弱いので、株元のマルチングなど簡単な対策をしましょう。
  • 病気・害虫→特になし
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 半日陰でも育つが、花つきが悪くなったり茎が発育不良で細くなったり間伸びすることがあります。

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