ガーベラ 季節の花-植え付け期は3~5月と秋-イパネマおやじ

  • ガーベラ ( Gerbera ) は、キク科の多年草です。春は4~6月、秋は10~11月頃に開花期をむかえます。葉は地際に集って茂り、花茎を真っ直ぐに伸ばして、茎頂部に花径5~10cmの明るい花を咲かせます。地植えはもちろん、鉢植えや切り花としても人気があります。草丈は25~70cmで、矮性種や高性種など品種により様々です。
  • 鉢植え用はタネから育てる実生系と、切り花用には栄養系が中心に栽培されています。最近はミニガーベラという花径3~4cmの小輪花を咲かせる品種など多くのタイプが流通しています。花色は、白色、黄色、オレンジ色、赤色など鮮やかで多彩な品種があります。

ガーベラ

春と秋に花を咲かせる多年草

  • 分類:キク科ガーベラ属 / 原産地:南アフリカ
  • 別名:ハナグルマ、オオセンボンヤリ (日本で自生していたセンボンヤリとは別属)
  • 学名:Gerbera  sp. (Garbera hybrids)             
  • 英名:African daisy
  • 園芸分類:多年草 / 耐寒性(強い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:15~70cm
  • タネまき:4月~5月(発芽適温20~25℃)
  • 苗の植え付け:3月~5月、9月~10月(育苗後または市販の苗が流通する)
  • 植え替え:3月~5月、9月~10月
  • 株分け:3月~5月、9月~10月
  • 開花期:4月~6月、9月~11月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)

注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。

※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。

気象庁ホームページ:地域別の気候情報はコチラ https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/cgi-bin/view/index.php

  • 特徴
  • ガーベラは、アジア、アフリカに約40種が分布しています。日本へは、明治時代末に渡来しています。近年までは、春~秋の花壇用として栽培されていました。南アフリカ原産の、ガーベラ・ヤメソニー(Gerbera jamesonii)という種を元に、作出された園芸品種が出回るようになり、最近では鉢花向きの品種群と、切り花に適した品種の人気が高まっています。八重咲き種もあり花色は、白、黄色、ピンク、オレンジ色、紫色系などカラフルな花色が多数あります。
  • 一重咲き品種→数ある品種の中でも、最も一般的な咲き方。
  • 八重咲き→花弁の中心まで花びらが密集して、弁芯の近くに小さな花ビラが付く。
  • スパイダー咲き→細い針のような、弁先が尖った花びらを多数付ける。
  • 宿根ガーベラ→別名をガーデンガーベラとも呼び、耐寒性・耐暑性に優れ、病害虫にも強い園芸品種群です。
  • 原種・近縁種
  • ガーベラ・ヤメソニー(Gerbera jamesonii)→南アフリカ原産の野生種。世界中で栽培されている園芸品種の元となる原種。草丈30~40cmで、花径10cm程の花を咲かせる。

多年草

  • 適応・(ハーブ、漢方としての適用) / 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土 
  • コンテナの場合、市販の草花用培用土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:(他には、赤玉土・小粒6:腐葉土3:パーライト1:)の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に市販の草花用培用土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をします)
  • 地植えの場合、植え付けの1週間程前に、根鉢の2~3倍の植え穴を掘って、掘り出した土に土壌改良用の腐葉土や牛ふん堆肥(1㎡当たり1~2kg)を混ぜ込んでおきます。(更に水はけの悪い土壌は、川砂などを1~2割混ぜ込む)
  • 肥料 
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をしましょう)鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、開花中は月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、開花中は1ケ月~45日に1回、骨粉入り固形油粕か緩効性化成肥料を置肥します。
  • 植物の根に直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)の施肥は控えます。
  • 開花中の、肥料切れは起こさないように小まめに施肥をしましょう。肥料の3要素は、チッ素分(主に葉を生長させる)、リン酸分(花や実を生長)、カリウム分(根を生長)です。
  • タネまき 発芽適温20~25℃
  • 適期は、4月~5月です。箱まき(セルトレイが便利)かポリポットまきにします。
  • ポリポットまきの場合、3号ポリ鉢に、市販の種まき用土か赤玉土(小粒)、またはバーミキュライト、ピートモスなどの清潔な用土を敷きつめ、数粒をまいたら5mm程覆土をします。乾燥しないよう水やりをしながら、日陰で管理します。薄めの液体肥料を施しながら弱い苗を間引いて、本葉が5~7枚になって茎がしっかりしたら、花壇やコンテナに定植します。
  • 箱まき(セルトレイなど)の場合、市販の種まき用土か赤玉土(小粒)、またはバーミキュライト、ピートモスなどの清潔な用土を敷きつめ、数粒をまいたら覆土を5mm程の厚さにします。乾燥しないよう水やりをしながら、日陰で管理します。弱い苗を間引きながら本葉が2~3枚になり茎がしっかりしたら1本立ちにして、ポリポットに移して仮植えします。薄めの液体肥料を施しながら、本葉が5~7枚になって茎がしっかりしたら1本立ちにして、花壇やコンテナに移して定植します。

ガーベラは南アフリカ原産です

段落の仕切りライン大

日当たりと風通しのよい環境を好む

  • 植え付け 
  • 苗の植え付け適期は、3月~5月、9月~10月です。生育適温は20~25℃です。
  • コンテナの場合、5~6号鉢に鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように抜き取り、古い土を軽く落としてから植え付けます。根を土になじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。(株間30cm程、60cmプランターで2~3株が目安)
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。根鉢の根を傷めないように抜き取り、古い土を軽く落としてから植え付けます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。株間は30cm程で植え付けます。
  • 植え替え
  • 適期は、3月~5月、9月~10月です。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、年に1回を目安に行いましょう。根鉢を取り出し、手で2~3株に分けます。新しい用土と元肥を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。(植え替えと同時に、株分け作業もしましょう)
  • 地植えの場合、株が増えすぎたら2~3年に1回を目安に、株分けを兼ねて植え替えましょう。
  • 株分け
  • 適期は、3月~5月、9月~10月です。植え替えと同時に作業しましょう。あまり細かく分けずに、手で割くように2~3株に分けます。

ガーベラは切り花としても人気がある

水はけがよく乾燥気味の土を好む

  • 水やり 
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたら、花茎を避けてタップリと水を施します。花と葉に直接かからないように、地表近くから施しましょう。(花が枯れる原因となる)休眠期(冬季)は控えめに施しましょう。乾燥気味の土壌を好み、過湿になると根腐れの原因となるので、表土が乾いてから施しましょう。
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 花がら摘み→花後の枯れた花茎や不要な葉は、根元から折るように取り除きます。
  • 冬越し→地植えの場合、冬は土中に根を残して枯れるのでマルチングをする(株元の地表面を覆うこと)枯れた葉や茎を取り除き、株元を腐葉土やバークチップなどのマルチング材で覆って寒さから守ります。(室内の場合、5℃以上の日当たりのよい場所で管理すると常緑で冬越しする)
  • 病気→うどんこ病、灰色かび病
  • 害虫→アブラムシ、オンシツコナジラミ
  • 日当たり
  • 日当たりと風通しのよい場所を好みます。
  • 日当たりが悪いと、葉だけ茂り花が咲きにくいので、半日以上は日の当たる場所に置きましょう。

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