マリーゴールド ハーブ-4月~6月まで植え付け期-イパネマおやじ

花期の初夏になると、分枝した茎頂部に花径2~10cmの頭花を咲かせます。初夏から晩秋までの長い間、花を咲かせるキク科の一年草です。花形は菊咲き、八重咲き、カーネーション咲きなどがあります。夏の花壇の主役ともいえる程、広く栽培されています。花色は、オレンジ色、白色、黄色、複色など多彩な種があります。

マリーゴールドは夏から秋まで咲き続ける

開花期は初夏から晩秋まで

  • 分類:キク科タゲテス(マンジュギク)属 / 原産地:メキシコ、北米南部
  • 別名:
  • 学名:Tagetes spp
  • 園芸分類:一年草 / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:20~100cm(アフリカン種とフレンチ種により異なる)
  • タネまき:3月中旬~5月(発芽適温20~25℃)
  • 苗の植え付け:4月中旬~6月(育苗後または市販の苗が流通する)
  • 挿し芽:4月下旬~6月
  • 開花期:6月~11月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)

注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。

※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。

気象庁ホームページ:地域別の気候情報はコチラ https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/cgi-bin/view/index.php

  • 特徴
  • 一般的には、春にタネをまき夏から秋に開花を楽しむ植物で、冬には枯れてしまいます。花色はオレンジや黄色、赤色など暖色系が多いですが、中には白やクリーム色の品種もあります。
  • マリーゴールド(marigold) は、アフリカン種、フレンチ種、メキシカン種などがあり、以前はキンセンカに対する呼び方だったが、最近ではタゲテス(マンジュギク)属の植物のことを表しています。
  • 近縁種
  • マリーゴールドの仲間は、メキシコを中心に中央アメリカ、アフリカに約50種以上が分布する一年草または多年草です。(地域により気候条件が異なるか複数品種があります。日本へ渡来したのは江戸時代とされ、今では夏~秋の花壇に欠かせない草花ですね。
  • 一般的に流通しているのは、草丈の低い”フレンチ・マリーゴールド”と高性種の”アフリカン・マリーゴールド”が主流です。どちらも一年草で、名前にかかわらずメキシコ原産なんですね。
  • フレンチ種→メキシコ原産のパツラ種(Tagetes patula)を元に改良されたもので、和名がクジャクソウ(孔雀草)です。草丈40~60cm、花径2~6cmの小型の品種が多いのが特徴です。鉢植えなどコンテナ栽培に適しています。
  • アフリカン種→メキシコ原産のエレクタ種(Tagetes erecta)から改良されたもので、和名のセンジュギク(千寿菊)で呼ばれるのがこの品種群です。草丈60~90cm、花径6~12cmです。大型の株姿になるので、コンテナよりも地植えで育てるのが適している。
  • メキシカン種→メキシコ原産のテヌイフォリア種(Tagetes tenuifolia)とその品種群で、和名がホソバクジャクソウ(細葉孔雀草)、ヒメクジャクソウ(姫孔雀草)と呼ばれています。仲間の中でも、よく分枝して横に広がるが、小型で葉が細く繊細なイメージの品種です。

マリーゴールド

  • 適応・(ハーブ、漢方としての適用)
  • 抗炎症、殺菌、殺菌
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土
  • コンテナの場合、市販の草花用培用土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に市販の草花用培用土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をします)水はけがよければ、特に土質は選びません。
  • 地植えの場合、植え付けの1週間程前に、根鉢の2~3倍の植え穴を掘って、掘り出した土に土壌改良用の腐葉土や牛ふん堆肥(1㎡当たり1~2kg)を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をしましょう)鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、4月下旬~6月、9月~10月に、月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、やせ地でない限り、必要ありません。
  • 植物の根に直接肥料が触れないように注意しましょう。真夏(7月~8月)の施肥は控えます。

ハーブ植物

夏の暑さにも強い

  • タネまき
  • 適期は、3月中旬~5月です。発芽適温は20~25℃です。
  • 箱まき(セルトレイが便利)か直まきにします。大粒で蒔きやすく発芽率も高く、発芽日数も約1週間程度と短いのでタネまきから育てるのはお奨めです。
  • 箱まき(セルトレイなど)の場合、市販の種まき用土か、赤玉土(小粒)またはバーミキュライト、パーライトなど、保水性のある清潔な用土を敷きつめ、数粒をまいたらタネが隠れる程度の覆土します。乾燥しないよう水やりをしながら、日陰で管理します。弱い苗を間引きながら本葉が2~3枚になり茎がしっかりしたら1本立ちにして、ポリポットに移して仮植えします。薄めの液体肥料を施しながら、本葉が5~7枚になって茎がしっかりしたら1本立ちにして、花壇やコンテナに定植します。
  • 花壇かコンテナに直まきする場合、「用土」と「肥料」の項目で用意した土にタネをまきます。矮性種は25~30cm、大輪咲きの高性種は30~40cm間隔でまきます。数粒をまいたらタネが隠れる程度の覆土します。発芽するまで約1週間、明るい日陰に置いて水切れを起こさないよう管理します。
  • 植えつけ
  • 適期は、4月中旬~6月です。
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程(軽く崩す程度で)崩して、古い土を落としてから植え付けます。根を土になじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。(株間25~30cm、60cmプランターで2~3株が目安)
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程(軽く崩す程度で)崩して、古い土を落としてから植え付けます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。株間は矮性種で30cm程、大輪高性種で40cm程で植え付けます。
  • 挿し芽
  • 適期は、4月下旬~6月です。
  • 植え付ける際に、新苗の脇芽を増やすためと、風通しをよくするために不要な枝葉を摘芯します。切り取った枝先を、挿し穂にします。茎先から2節下(上から2段目の葉の上の位置)で新芽を摘んでいきます。または、脇芽の少し上の位置です。市販の挿し木用土、または赤玉土(小粒)、パーライト、バーミキュライトなど保水性のよいものを使いましょう。挿し穂は、1~2時間水に浸して水揚げしておきます。挿し床の用土は、事前に水をかけて湿らせておきましょう。

一年草

段落の仕切りライン大

日当たりと水はけのよい場所を好む

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたら、鉢底から少し流れ出るくらいタップリと水を施します。高温期で乾燥が続くと、ハダニが付きやすいので葉にもタップリと水をかけて予防しましょう。
  • 地植えの場合、降雨のみで基本的には必要ありません。高温期で乾燥が続くと、ハダニが付きやすいので葉に水をかけて予防しましょう。
  • 手入れ
  • 切り戻し→夏になると、暑さで生育が衰えて花が咲かなくなります。本来は一度しか花を咲かせませんが、花後に茎葉が茂りすぎたら、早めに1/2程度強めに切り戻すと秋には再び花を咲かせます。特にフレンチ種は、真夏の暑さが苦手で30℃を越えると花付きが悪くなります。品種を問わず草丈が伸びて、株姿が乱れてきたら適宜切り戻してください。
  • 花がら摘み→花後の枯れた花や葉は、小まめに摘み取りましょう。
  • 支柱立て→アフリカン種の高性種で、大輪咲きタイプは草丈が150cm以上になると倒れやすくなるので、早めに支柱を立てましょう。
  • 病気→立ち枯れ病
  • 害虫→ハダニ
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 日当たりが悪いと、花つきが悪くなったり株が軟弱になり間伸びします。

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