ノースポール(クリサンセマム・パルドサム) 季節の花-秋から冬に植える花-イパネマおやじ

  • クリサンセマムとは、本来はキク科全体の総称ですが、園芸分類上ではバルドサム種、カリナタム種、ムルチコーレ種などの一部を指しています。そのパルドサム種の園芸品種がノース・ポールです。
  • 以前は、キク科クリサンセマム属に分類されていたので、その名残りでコレオステプス・ムルチコーレと共に、流通上では「クリサンセマム」と呼ばれています。現在は、キク科レウカンセマム属に分類されます。(画像のピンク色の花は、クリサンセマム・ロビンソン ピンクです)

秋まきの一年草

  • 分類:キク科マウランセマム(旧 クリサンセマム)属 / 原産地:南ヨーロッパ、北アフリカ
  • 別名:カンシロギク(寒白菊)
  • 学名:Leucanthemum paludosum cv North Pole  (Chrysanthemum paludosum)
  • 英名:snowland oxeye daisy, mimi marguerite, miniature marguerite,
  • 園芸分類:一年草 / 耐寒性(普通)、耐暑性(弱い)
  • 草丈・樹高:20~60cm
  • タネまき:9月~10月
  • 苗の植え付け:10月~12月、春は3月~4月(育苗後または市販の苗が流通する)
  • 開花期:12月~5月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。
  • ※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。

ノースポール

  • 特徴
  • 北アフリカ原産で、日本へは1970年頃に渡来したとされています。秋にタネを蒔いて、翌春に花を咲かせた後に枯れる一年草として扱うのが一般的です。ビオラやパンジーと共に、冬に植え付けて花を咲かせながら冬越しして、初夏まで咲き続ける人気がある定番の園芸品種です。

クリサンセマム・ムルチコーレ

クリサンセマム・ムルチコーレ:

  • 近縁種
  • クリサンセマム・ムルチコーレ(Coleostephus myconis)→ノース・ポールと同じように、クリサンセマムの仲間として流通していて、広く栽培されています。現在はクリサンセマム属ではなく、キク科コレオステフス属に分類されています。
  • クリサンセマム・カタナンケ(Chrysanthemum catananche)→キク科ローダンテムム属の多年生草本ですが、日本では夏の暑さのため一年草として扱われています。原産地はモロッコで、草丈30cm程で葉は銀白色の細毛に覆われる。3~6月頃に花茎を伸ばして、茎頂に5cm程のデージーに似た白色の花を咲かせます。以前はクリサンセマム属でしたが近年になってローダンテムム属に分類されています。

キク科

中心が黄色の白い小ギク

  • 用土
  • 水はけがよく、有機質に富んだ土がよいでしょう。市販されている、花や野菜用の土を使うのが簡単ですが、自分でアレンジするなら下記の配合がよいでしょう。
  • コンテナ・鉢植えの場合、赤玉土(小・中粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して腐葉土を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • コンテナ・鉢植えの場合、植え付けの時に用土の中に緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。
  • 春から晩秋まで咲き続けるので肥料切れを起こさないように注意して、開花中は追肥として液体肥料を10日に1回を目安に施します。

一年草

  • タネまき
  • 適期は、9月~10月です。箱まきかポリポットにまきます。発芽適温15~20℃(寒冷地では3月下旬~5月上旬)
  • ポリポットまきする場合、1本の苗を育てる場合は、2~2.5号ポリポットに市販の種まき用土か赤玉土(小粒)を入れ、数粒をまいたらタネが隠れる程度に覆土します。弱い苗を間引きながら(引き抜くと残したい苗が傷むのでハサミで切り取る)、本葉が5~7枚になって茎がしっかりしたら、花壇やコンテナに定植します。(冬季はフレームで保護して春に定植するのが望ましい)
  • 箱まきの場合、容器に用土を敷きつめ、新聞紙で覆った上から霧吹きをするなど、事前に土を湿らせておきます。タネをバラまきしたら5mm程の覆土をします。本葉が2~3枚になったらポリポットに鉢上げ(植え替え)します。本葉が5~7枚になり、ポリポットに根が回ったら1本立ちにして、花壇やコンテナへ定植します。(移植の際に根を傷めると、その後の根付きがよくないので、ある程度根が張ったら早めに定植する)
  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、10月~12月、春は3月~4月です。
  • 秋に植え付けておくと、寒くなる冬までにしっかりと根を張り、暖かくなってからの生長が早いです。丈夫なので1株でも枝分かれして茂るので、植えつける際に、苗の間をしっかり空けておきます。(65cmの長プランターなら4株を目安に)
  • 植え替え
  • 花後に枯れてしまう一年草なので、一度植え付けたら植え替えの必要はありません。

北アフリカ原産

ハーブの仕切りライン大

冬から初夏まで開花する

  • 水やり
  • コンテナ・鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。過湿を避けるために、毎日習慣として水を施すのは避けましょう。
  • 手入れ
  • 花がら摘み→枯れた花がらは迅速に摘み取ります。放置すると種子を付けて余分なエネルギーを使い株が消耗します。早めに摘み取ることで、次の開花を促し長期間花を楽しめます。
  • 摘心→苗のうちに芽先を摘み取ると脇芽が出て枝数が増え、株のバランスがよくなります。
  • 病気→特になし
  • 害虫→アブラムシ
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。日当たりが悪いと、茎が細くなり軟弱になり、花つきも悪くなります。
  • 但し夏などの高温には弱く30℃を越すと生長が止まります。

植物園の風景:

里山ガーデンの風景

ノースポールは、桜の花が散り始める頃に、パンジーなどと共に鮮やかな花色が際立ち始めますね。冬にビオラやパンジーと一緒に寄せ植えしておくと、冬でも咲き続け初夏から夏に枯れる一年草です。

ハーブの仕切りライン大