アブチロンの植え付け期は4~6月 季節の花-イパネマおやじ
アブチロンは、開花期の5月頃になると、枝先の葉の付け根から花柄を出して、枝にぶら下がるようにして花を咲かせます。花は釣鐘状で、丸みのある愛らしい花形です。流通している種の多くは、園芸品種で花色は、白色、ピンク色です。(原種は、オレンジ色か黄色)
半つる性や直立性の樹形
- 分類:アオイ科イチビ属 / 原産地:熱帯アメリカ
- 別名:ウキツリボク、ショウジョウカ
- 学名:Abutilon
- 園芸分類:常緑低木 / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(やや弱い)
- 草丈・樹高:301~50cmcm
- 苗の植え付け・植え替え適期:4月~6月
- 挿し木適期:5月~7月上旬
- 開花期:5月~10月 /
- 栽培方法:地植え、鉢植え ※記載している各適期は暖地での目安です。
- 画像:出典・癒し憩い画像データベース https://iyashi.midb.jp
- 特徴
- アブチロンの仲間は、世界の熱帯~亜熱帯地域に約200種が分布する、多年草・つる性低木です。国内で、主に流通しているのは常緑半つるタイプと常緑性低木です。一般の熱帯性花木と比べると、耐寒性は強い性質なので関東地方以西であれば、戸外で冬越しも可能です。(凍結させないことが前提条件。霜に当たると落葉するが枯れることはない)
- 近縁種
- アプチロン・メガポタニクム(Abutilon megapotamicum)→イチビ属の原種。和名はウキツリボク。流通名はチロリアンランプ。落葉または落葉低木。樹高は2m程。開花期は4月~12月に花柄を伸ばして、提灯にも見える花弁がぶら下がるように開花。花色は橙黄色で苞が赤茶色になる。
- アブチロン・ヒブリドゥム(A. hybridum Hort. ex Voss)→イチビ属の観賞用園芸品種。常緑または落葉低木。多くある品種群の中でも、世界中で最も多く栽培されている品種。低木で、樹高は3mにもなる。花径6~10cmで、花色は黄色~橙色~ローズピンク色がある。
- アプチロン・ストリアツム(A. pictum ⇔ A. striatum Dicks. ex Lindl.)→イチビ属の原種でブラジル原産。和名はショウジョウカ。樹高は1m程。花柄を伸ばして、ぶら下がるように開花する。花径は8~14cmで、花弁は5裂する。花形はランプのシェード型で、花色は橙色に網目状に濃い赤色の脈が入る。
春から秋まで開花する
- 用土
- 鉢植えの場合、赤玉土(小・中粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、掘り上げた土に対して完熟堆肥か腐葉土2~3割を混ぜ込んで水はけのよい環境を作っておきます。
- 肥料 肥料切れが続くと、枝が伸びず花つきが悪くなります
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷いて、苗を定植後の施肥は、春と秋(4月~10月中旬)に、1~2ケ月に1回緩効性化成肥料を置肥する他に、規定量の2倍程度に薄めた液体肥料を、適時施します。
- 地植えの場合、定植後の施肥は、春と秋(4月~9月)に、1~2ケ月に1回緩効性化成肥料を置肥します。
- 植物の根に直接肥料が触れないように注意します。真夏や冬の施肥は控えます。(一般的な共通ポイント)
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、4月~6月です。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷いて苗を定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、苗を定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
- 植え替え 葉が黄色くなるのは根詰まりの兆候
- 適期は、4月~6月です。
- 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、年に1回を目安に行いましょう。新しい用土を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、基本は必要ありませんが⇒熱帯植物にしては耐寒性はありますが、冬季は防寒対策や霜に当たるのを防ぐために、ビニールや腐葉土、ワラ、ウッドチップなどで、株元の地表を覆うようにします。
- 増やし方
- 挿し木で増やす→適期は、5月~7月上旬です。当年枝の先端を切り取り挿し穂にします。赤玉土やバーミキュライトなどの清潔な用土に指します(挿し木の詳細はサイト内ページ)
花がらは小まめに摘み取ります
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでタップリと水を施します。
- 地植えの場合、基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 剪定→適期は、寒冷期を除けば何時でも可能です。伸びすぎた枝を切り戻して、樹形を整えましょう。強めの剪定をする場合、4月~5月が適期です。
- 花がら摘み→花後の枯れた花は、小まめに切り取ります。
- 害虫→アブラムシ、カイガラムシ、ハダニ
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。
- 真夏日の直射に当たるのを避けましょう。鉢を移動してやりましょう。
春の植物園の風景: