ユリは11月までに植えておく花 季節の花-球根植物

秋から冬を向かえる前に植えつける、球根植物の代表といえる植物です。初夏から夏にかけて花を咲かせ、贈答用や切り花としても人気のある花ですね。

ユリは球根植物です

秋に植えつけると初夏から夏に花を咲かせる

  • 分類:ユリ科ユリ属 / 原産地:日本、アジア、ヨーロッパ、北アメリカ
  • 別名:(漢字表記・百合)
  • 学名:Lilium cv.
  • 英名:Lily
  • 園芸分類:多年生草本 / 
  • 草丈:30~200cm
  • 開花期:5月下旬~8月中旬 /
  • 栽培方法:地植え、鉢植え
  • 特徴
  • 亜熱帯から亜寒帯地域の広い地域に、約90種類が分布している球根植物です。国内では、山野の草地や山林の傾斜地などに、15種が自生、その中の7種が日本固有種です。水はけがよくて適度に日差しのある場所を好んで自生します。品種により、花姿や性質は異なるので、一まとめには出来ませんが、基本的には秋に球根を植えつけると初夏~夏に花を咲かせています。
  • 花壇や庭植え、鉢植え、切り花に贈答用の花としても利用されます。

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  • 園芸品種
  • アジアティック・ハイブリッド→アジア原産で、主としてオレンジ色系の花を咲かせるエゾスカシユリ、オニユリ、ヒメユリなどが元となった系統。一般的にスカシユリと呼ばれている。花色はオレンジ、白色、黄色、ピンク色、赤色などで、庭植えに適している。
  • アメリカン・ハイブリッド→北アメリカ原産種を元とした系統。大輪花で下向きにうつむいて咲木、花弁の先が反り返るように開く。
  • オリエンタル・ハイブリッド→日本に自生するヤマユリやササユリ、カノコユリを元に作出された品種。筒状の形や大輪になる、芳香を放つ品種などがあり、花色は白色やピンク色、紅色などがある。大型で派手な花色で、豪華な雰囲気の花が多い。
  • キャンディダム・ハイブリッド→マドンナ・リリーを中心として、ヨーロッパ原産種を交配して作出された系統。
  • トランペット・オーレリアン・ハイブリッド→最初にフランスのオーレリアン地方で作出されたので、名付けられた。アジア産のテッポウユリ系やキカノコユリ、リーガル・リリーが元となって作出された。花形は筒状や大輪種、花色はオレンジ色、白色、黄色、ピンク色などがある。
  • マルタゴン・ハイブリッド→マルタゴン・リリーとタケシマユリを交配して作出された。花は下向きに咲き、弁端が反り返る小ぶりな花形。
  • ロンギフローラム・ハイブリッド→テッポウユリとタカサゴユリの交配して作出された品種。新鉄砲百合が広く栽培されている。花が横向きに咲く。
  • 野生種
  • 花形から6つの系統に分類されています。
  • カノコユリ亜属、シノマルタゴン亜属、スカシユリ亜属、テッポウユリ亜属、リリオテイプス亜属

大輪種も多く花色も鮮やかで豪華な花

ユリは鉢植えも出来ます

  • 適応・(ハーブ、漢方としての適用) / 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土
  • 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して腐葉土を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、植え付けの時に用土の中に緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。追肥として、3月~7月の間は、液体肥料を月2回程度施します。
  • 地植えの場合、植えっ放しにしている球根は、10月頃に古い葉茎を切り取り、表土に緩効性の化成肥料を置肥します。後は鉢植えと同じように、追肥として、3月~7月の間は、液体肥料を月2回程度施します。

ユリはユリ科です

植えつけ

適期は、10月~11月です。

鉢植えの場合、球根の高さ1個分の厚さの土で覆います。

ユリは、球根から出た茎の土中にある根が養分を吸収するので、思いきり40~50cm程の深めさに植えましょう。球根の高さの、3倍程の土で覆うように植えつけます。

植え替え・分球

適期は、10月~11月です。

鉢植えは、毎年植え替えましょう。

地植えの場合、4~5年経ったら植え替えましょう。

球根を掘り上げたら、土を落とし茎の先端を切り取ります。分球しているものを、水洗いして乾燥させます。乾いたら貯蔵しないで、球根消毒してからスグに植えつけましょう。

ユリの球根は貯蔵しないでスグに植えつける

ユリは草丈が30~150cm

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。過湿を避けるために、毎日習慣として水を施すのは避けましょう。
  • 手入れ
  • 花がら摘み→花後は枯れた花を放置すると、タネができます。タネは養分を吸収するので、球根に栄養が回らず株が弱ってしまいます。花の付け根の部分を、手で折り取りましょう。
  • 支柱たて→草丈が長くなり、茎が倒れやすくなったら設置します。
  • 病気→ポトリチス病 梅雨間に殺菌剤を散布して予防しましょう。
  • 害虫→ケムシ、ナメクジ 殺虫剤や誘殺剤などを使って駆除しましょう。

※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。

  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 品種によっては、明るい半日陰を好むものもあります。(オトメユリ、オリエンタル・ハイブリッド、ササユリ、ヤマユリなど)

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