ドレスデンドール バラ-花姿や枝にオールドローズの影響が色濃い-イパネマおやじ

ドレスデン ドール (Dresden Doll) は、オールドローズの品種群の仲間のモス ローズとミニバラの交配種です。その影響で、萼(ガク)やツボミに苔のような飾りが付いています。

ドレスデン ドールはミニチュア系統

現代のオールドローズ系はシンプルな花姿

  • 房咲きになり・弁芯から黄色のしべをのぞかせるミニバラ。
  • ケンティフォリアやダマスクから派生した、オールドローズの系統です。
  • 枝ぶりが粗く、勢いの強い枝がよく発生します。秋には半つる状に生育します。
  • ドレスデン・ドールは、香料バラとして有名です。
  • 耐病性は、うどんこ病に弱い。黒星病には普通。
  • うどんこ病の防除→うどんこ病は黒星病と異なり、治療薬が在ります。発病初期に対処すれば確実に治すことが可能です。その前の段階で防除しましょう。日当たり、風通しのよい環境を確保して、防除のために月間3~4回以上の薬剤散布が必要です。
  • うどんこ病は植物全般にかかりやすい病気です。防止するためには、 花や葉っぱが白くなるので、定期的に様子を見ていれば、早期発見ができる病気でもあります。うどんこ病を見つけたとき、すぐに対処できるように対処法や薬剤などを普段から準備しておくと花も安心して咲かせることができます。
  • うどんこ病は、一般的に湿度の低い時期に発生しやすい病気で、うどんこ病の名前の通り「うどんの粉を振り撒いた様な白い粉状の細かい斑点が植物の葉などに現れる」病気です。植物の生育に重大な被害を及ぼすので、早めの防除が必要です。
  • うどんこ病の専門薬剤⇒トリフミン、バイレトン、カリグリーンはうどんこ病の専門薬で、比較的安価で予防薬として優れています。カリグリーンはカリ分を含む専門薬で安全性の高い予防薬剤です。また、うどんこ病・黒星病・さび病に効果のあるSTサプロール乳剤も使われている。

段落のライン

ドレスデン ドールはガクやツボミにオールドローズの影響が色濃く出るバラ

ドレスデン ドールは小輪咲き

ミニチュアの中では大型に育つ品種

  • 作出国:アメリカ
  • 作出年:1975年
  • 作出者:Ralph S. Moore
  • 系統:[Min] ミニチュア
  • 交配情報:Fairy Moss × 34ー69ー15 (moss hybrid, Moore)
  • 咲き方:四季咲き
  • 花形:抱え咲きからカップ咲きへ
  • 花径:小輪(3cm・花弁数17~25枚)
  • 香り:微香
  • 樹形:半横張り性
  • 樹高:50cm
  • 撮影:横花イングリッシュガーデン 2014年11月

オールドローズ系のモスローズとミニバラの交配種

バラ園の風景:春の神代植物公園

神代植物公園の風景

  • 園芸メモ・バラの栽培用語:ミニバラを育てる⇒
  • ミニバラは鉢植えやコンテナでも育てられ、数あるバラの品種の中でも割合気軽に育てる方が多く人気があります。しかし、バラの中では一番といっていい位、栽培がむつかしい品種ともいえます。その理由は、ハダニと黒星病に弱いからです。
  • ハダニが大敵→数種類のバラが栽培されている花壇で、ミニバラが健康に咲いていたら、全体のバラも綺麗に咲いている確立が高いと思います。理由は、栽培されている方が、日頃より小まめな手入れをされ、全体の管理が行き届いている結果だからです。
  • ミニバラは株が小さいので、育てるのも簡単だと思われがちですが、実は病害虫の防除がむつかしいく、葉をおとさずに管理するのは至難の技といえます。
  • 特にハダニ、黒星病の被害を受けやすく、時には夏場などには、枝だけになってしまう事例が多く発生します。日頃からよく観察して、定期的な薬剤散布が必要です。
  • ハダニ対策→花が咲き終わると、花がらを摘み取り、葉裏を水洗いして、殺ダニ剤を散布します。同時に乾燥させすぎないように注意しましょう。
  • もし、ハダニがついてしまったら、葉を全て摘み取り軽く剪定し、枝を水洗いして殺ダニ剤を散布しましょう。

段落のライン