フィットニア 観葉植物-植え付け期は5~8月-イパネマおやじ

フィットニアは、南米のアンデス山脈地帯に分布する熱帯性の常緑多年草です。本来は、湿度の高い森林の中で自生しています。濃緑色の葉に、くっきりとした桃赤色や白色の細かい葉脈が入ります。花壇などの露地植えには適しませんが、鉢植えにして管理すると、通年で楽しめる観葉植物です。

フィットニアは観葉植物です

水を好み強い日差しを嫌う

分類:キツネノマゴ科アミメグサ属 / 原産地:ペルー

別名:アミメグサ(漢字表記:網目草)

学名:Fittonia albivenis

園芸分類:常緑多年草 / 耐寒性(弱い 10℃以上)耐暑性(強い)

草丈・樹高:20~30cm

タネまき:月~月

苗の植え付け:5月上旬~8月中旬(最適期6~7月)

植え替え:5月上旬~8月中旬(最適期6~7月)

開花期:観葉植物だが9月に花径2cm位の白花を咲かせる

栽培方法:コンテナ(鉢植え、プランター、ハンギングバスケット)

注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。

※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。

観葉植物

  • 特徴
  • フィットニアは、南米のペルーに自生する常緑多年草です。国内で、観葉植物として栽培されているのは、フィットニア・アルビウェニス(Fittonia albivenis)の園芸品種です。ベニアミメグサとシロアミメグサが代表的な園芸品種です。
  • 近縁種・園芸品種
  • ベニアミメグサ(Fittonia albivenis ‘Verschaffeltii)→葉に桃紅色の網目が見られる。原産地は南米アンデス山系の湿潤森林地帯。フィットニア属の代表的な品種。匍匐性の常緑多年草で、葉長は9cm位。草丈10~20cm。秋に花径2cm程の黄白色の小花を咲かせるが、観賞価値は低い。
  • シロアミメグサ(Fittonia albivenis ‘Argyroneura’)→葉に白い網目が見られる。原産は南米アンデス山系の湿潤森林地帯。匍匐性の常緑多年草で、葉長は4~5cmで、草丈10~20cm。ベニアミメグサの変種です。
  • コガタシロアミメグサ(F. verschaffeltii var. argyroneura ‘Compacta’)→シロアミメグサの矮性種。葉に白い網目が見られます。葉長は3~4cmで、シロアミメグサと比べると一回り小ぶりなサイズです。葉が小さく葉脈が銀白色になり美しい。小型種で、室内に置いても場所をとらないので、特にこの品種の人気が高い。

フィットニア

水はけのよい土壌を好みます

  • 用土
  • コンテナ・鉢植えの場合、赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 肥料 
  • コンテナ・鉢植えの場合、鉢底石を敷いて定植します。定植後の施肥は、5~10月頃(生育期)に、月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。
  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、5月上旬~8月中旬(最適期6~7月)です。
  • 「用土」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
  • コンテナ・鉢植えの場合、鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程(軽く崩す程度で)崩して、古い土を落としてから植え付けます。定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。(65cm深型プランターだと3株が目安)
  • 植え替え
  • 適期は、5月上旬~8月中旬(最適期6~7月)です。
  • コンテナ・鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、2年に1回を目安に行いましょう。根鉢を軽く崩して古い土を1/3程落として、新しい用土を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
  • 増やし方
  • 株分けで増やす→適期は、5月上旬~8月中旬(最適期6~7月)です。植え替えの際、同時に作業しましょう。
  • 挿し芽で増やす→適期は、5月~8月です。茎の先端を3~4節の長さで切り取り、挿し穂にします。

キツネノマゴ科

段落の仕切りライン

空気中の湿度が高いのを好みます

  • 水やり
  • コンテナ・鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。初夏の頃から、多くの水を吸うようになるので、表面が乾ききる前のタイミングでタップリと施します。多湿を好むので、乾燥期は霧吹きなどで葉の表面に水分を補給すると元気になります。
  • 手入れ
  • 葉の摘み取り→生育期になると、葉が密生して通気が悪くなり、株の内部が蒸れると生育が低下します。葉茎を摘み取り、株全体を透かすようにします。
  • 防寒対策→冬は室内に置くことが多いでしょうが、暖房機器で室内が乾燥しやすくなります。暖房器具の温風が直接当たる場所や、強い日差しが当たる場所は避けましょう。適時、加湿をしてやりましょう
  • 害虫→カイガラムシ、ハダニ
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 真夏日の直射に当たるのを避けましょう。コンテナ・鉢を移動してやりましょう。

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