ポットマリーゴールド(キンセンカ) ハーブ-冬に植え付ける花-イパネマおやじ

  • ポット・マリーゴールド (pot marigold) は、花期の3月頃になると分枝した茎頂部に、花径3~12cmの頭状花を咲かせます。頭状花の周囲は、花弁のように見える舌状花と中心の細かな筒状花によって形成されています。
  • 英名の’pot’は「食用に出来る山菜、あるいは野草」の意味で、古代ローマ時代より、花や葉を食用に使ってきました。マリーゴールドという呼び方は、最近ではマンジュギク(Tagetes)の植物に使われるようになりましたが、元々はキンセンカに対する呼び方でした。

ポット マリーゴールドの別名はカレンデュラ

古代ローマ時代から食用に利用されていた

  • 分類:キク科キンセンカ(カレンデュラ)属 / 原産地:地中海沿岸
  • 学名:Calendula officinalis
  • 別名:カレンデュラ 、キンセンカ(漢字表記・金盞花)
  • 園芸分類:一年草・多年草 / 耐寒性(強い)、耐暑性(やや弱い~弱い)
  • 草丈・樹高:20~80cm(矮性種~高性種)
  • タネまき:9月~10月中旬
  • 苗の植え付け:10月~12月(育苗後または市販の苗が流通する)
  • 開花期:12月~5月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。
  • ※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。
  • 特徴
  • キンセンカの仲間は、地中海沿岸、西ヨーロッパ、南西アジアの地域に約15~20種が分布するキク科キンセンカ(カレンデュラ)属の一年草、または多年草です。ハーブとしてのカテゴリーでは、マリーゴールドやポットマリーゴールド と呼ばれます。園芸分類ではマリーゴールド(マンジュギク属)は、別の植物を指します。
  • 日本へ渡来したのは19世紀とされ、昭和初期から切り花用として広く栽培されるようになりました。現在では、オフィシナリスとその園芸種をキンセンカと呼ぶのが一般的になり、カレンデュラの中でも人気があり広く栽培されています。
  • 暖地では、8月中旬~9月にタネまきすると年内から開花しますが、夏の暑い時期にまくので涼しい環境でなければ育ちません。一般的に温暖地では秋に入ってから、寒冷地では春に桜が咲く頃にタネまきをします。秋にタネまきして、翌春より花を咲かせる秋まき一年草です。花径は4~7cmで、黄色やオレンジ色の暖色系で、一重咲きと八重咲きがあります。草丈の高くなる高性種は花壇に、低い矮性種は鉢植えかプランター栽培に適しています。
  • 近縁種
  • ヒメキンセンカ (Calendula arvensis)→姫金盞花。地中海沿岸原産。英名 field marigold 草丈10~20cmの一年草。国内各地で野生化しているのが道端や草地などで見かけられる。
  • トウキンセンカ (C. officinalis)→ 唐金盞花。原産地不詳。多数の園芸品種があり世界各地で栽培され野生化もしている。一般的に「キンセンカ」と呼ぶのはこの種のことを指しています。

ポットマリーゴールドは一年生草本です

日当たりと水はけのよい土壌を好む

  • 適応
  • 月経不順、消化不良、利胆、強肝、強壮
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 生の花、若葉をサラダ、スープやソースの色添え
  • 用土
  • コンテナ・鉢植えの場合、市販の草花用培養土または腐葉土3:赤玉土7の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、酸性土壌を嫌うので、植え付けの2週間程前に、よく土を耕して苦土石灰を混ぜ込んでおきます。(1㎡当り100g→1握り)更に、1週間程前に土壌改良用の牛ふん堆肥や腐葉土2割程を混ぜ込んで水はけのよい土を作っておきます。
  • 肥料
  • コンテナ・鉢植えの場合、植え付ける際に緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、暖かくなってきたら薄めた液体肥料を10日に1回、または月1回程化成肥料を置肥します。
  • 地植えの場合、植え付けの前に堆肥や、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。この時の肥料の成分が、チッソ分が多いものだと、葉が大きく、茎が過度に伸びすぎて花付きが悪くなったり、病気にかかりやすくなります。

ポットマリーゴールドは一年草です

タネまきは秋が適期 気温によっては春まきも可能

  • タネまき
  • 適期は、9月~10月中旬です。
  • 暖地では、8月中旬から9月にかけて種まきすると年内から開花しますが、夏の暑い時期にまくので涼しい環境が必要です。温暖地では秋に入ってから、寒冷地では春に桜が咲く頃に種まきをします。
  • プランターや鉢に、直まきして間引きしながら育てるか、苗を育ててから植え付けてもよいです。
  • 日光によく当て、10℃前後の低温で育苗すると節間が締まり、元気に枝分かれをします。
  • 植え付け
  • 適期は、11月~12月です。寒さの厳しい地域では春になってからの方がよいでしょう。
  • ポット苗をプランターに植え替える時は65cmサイズで4株を目安にします。ボリューム感を出したいなら6株くらいまでなら大丈夫です。それ以上を詰め過ぎて植えると風通しが悪くなり、病気の原因になります。

ポットマリーゴールドはキク科キンセンカ属

段落の仕切りライン大

食用にできる品種もある

  • 水やり
  • 冬場に乾燥させ過ぎると、ウドンコ病が発生しやすくなるので、カラカラの乾燥状態は避けて、土の表面が乾いたら、タップリと水を与えましょう。
  • 手入れ
  • 梅雨対策として、風通しのよい涼しい場所に置くことで、初夏まで花が咲き続けます。春になると生長して、草丈が60cm以上になったら支柱を立てましょう。
  • 摘芯→開花前に一度、摘芯をしておくと花数の多い株になります。花殻を残すと花期が短くなります。(花が枯れた後も放置しておくと、種子が付いて株が弱ります)
  • 防寒対策→冬越しの霜除け対策として、株元に敷きわらをしましょう。
  • 病気→炭そ病、うどんこ病
  • 害虫→アブラムシ
  • 収穫 種子が熟したらタネまき用に採取する
  • 花は夏の全開時に採取して、陰干ししてツボミだけを集める。葉は必要に応じて採取、乾燥させて保存します。
  • 種子は、花後にできるものを保存しておき、秋に蒔くとよく発芽します。タネの寿命は長く、5年くらい経過しても発芽するそうですが、時間が経ったタネより採取したら次の時期に早目に蒔いた方が発芽率が高いようです。
  • 日当たり
  • 日当たりの良い場所を好みます。日当りが悪いと花付きがよくありません。
  • 耐寒性はありますが、霜や寒風に当たると葉先が枯れるので要注意です。

ガーデニング風景:

ガーデニング風景

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