スノードロップ 季節の花-秋に植えておく花-イパネマおやじ

スノードロップ ( Snowdrop ) は開花期の早春になると、伸ばした花茎の頂部に花径3~5cmの白色の花を咲かせます。6弁花の外側3個が大きく、対比すると内側の3個は小さなサイズです。(外側・外花被片 / 内側・内花被片)

スノードロップ

真夏は地中で休眠させる

  • 分類:ヒガンバナ科マツユキソウ(ガランサス)属 / 原産地:東ヨーロッパ、バルカン半島、小アジア
  • 別名:オオユキノハナ
  • 学名:Galanthus
  • 園芸分類:多年草(球根) / 耐寒性(強い)、耐暑性(普通/夏は休眠中)
  • 草丈・樹高:5~30cm
  • 苗の植え付け:8月下旬~10月
  • 植え替え:8月下旬~10月
  • 株分け(分球):8月下旬~10月(植え替えの際、同時に作業します)
  • 開花期:2月~3月栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。
  • ※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。
  • 特徴
  • スノードロップは、東ヨーロッパ原産のヒガンバナ科マツユキソウ属の球根を持つ多年草です。同属の仲間は、ヨーロッパ~南西部アジアに約17種類があるとされますが、主に観賞用として栽培されているのは、ガランサス・エルウェシー種(Galanthus elwesii)と、二ヴァリス種(Galanthus nivalis)です。早春を彩る花として人気があり、共に「スノードロップ」の園芸名で流通していますが、エルウェシー種はジャイアント・スノードロップとも呼ばれています。
  • 一般的に広く栽培されているのは、球根が大きく扱いやすいエルウェシー種で、一方の二ヴァリス種は比較すると少ないといえます。どちらも、品種改良の園芸品種が流通しています。
  • 近縁種
  • ガランサス・エルウェシー(Galanthus elwesil):和名は、オオユキノハナで、一般的に「スノードロップ」と呼ばれるのは当種を指します。ジャイアント・スノードロップとも呼ばれています。原産地は東ヨーロッパからトルコ西部まで分布している。森林の入口や土手の道沿い、岩の多い牧草地に自生しています。葉身は長さ10~30cmの倒被針形で草丈20cm程に伸びる。球根のサイズは、長さ2~3cmで少し位の乾燥には耐えられます。
  • ガランサス・二ヴァリス(Galanthus nivalis):和名はマツユキソウで、コモン・スノードロップとも呼ばれます。一般的にスノードロップと呼ぶのは、国内。海外では二ヴァリス種を指します。原産地は、イベリア半島からウクライナにかけて、森の入口や土手、畦道などに自生しています。葉身は長さ15cm程で、草丈は20cm程に伸長します。球根の長さは2cm前後で、乾燥に弱い性質です。

snowdrop

手間のかからない球根植物

  • 用土
  • コンテナの場合、市販の草花用培用土または赤玉土(小粒)5:腐葉土3:パーライト2:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、深さ30cm程に土をよく耕して、掘り起こした土に土壌改良用の腐葉土と赤玉土や完熟堆肥などを(1㎡当たり2~3kg / 土壌の2割位の配合比率)を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • あまり多くの肥料は必要ないが、花後の施肥は来年の開花のために、球根を太らせるておく必要があるので施しましょう。
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をしましょう)鉢底石を敷いて、球根を定植後の追肥は、開花後から1ケ月間、週に1回、1000倍程度に希釈した液肥を施します。
  • 地植えの場合、植え付ける際に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。球根を定植後の追肥は、開花後から1ケ月間、週に1回、1000倍程度に希釈した液肥を施します。

多年草

  • 植え付け
  • 適期は、8月下旬~10月です。
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土をコンテナに入れます。5号鉢に球根1個分の深さで、植穴を5ケ掘りあけます。覆土は1~2cmで浅めに植えます。球根の間隔をバランスよく植え付け、定植したら、鉢底から水が流れ出る程タップリと施しましょう。
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に植え付けます。球根の植穴をあけて、深さ2cm程で3~4cmの間隔、覆土は2~3cmで鉢植えより少し深めに定植しましょう。
  • 植え替え
  • 適期は、8月下旬~10月です。
  • コンテナの場合、球根数が増えて根詰まりを起こさない限り、植え替えの必要はありません。植え替え・分球の目安は、2年~3年に1回、鉢の中が育った球根で一杯になったら植え替えましょう。
  • 地植えの場合、一度植え付けたら基本的には必要ありません。
  • 分球(株分け) 
  • 適期は、8月下旬~10月です。植え替えの際、同時に作業しましょう。

東ヨーロッパ原産

ハーブの仕切りライン大

球根は乾燥を嫌うので適度に湿気を保つ

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いて白っぽくなったら、株の根元の土に、鉢底から水が流れ出るくらいタップリと施します。過湿に弱いので、表土が乾いてから2~3日待ってから、朝のうちに水やりをするのがベストです。ある程度の乾燥に耐えるので、やや乾燥気味に管理しましょう。
  • 地植えの場合、降雨のみで基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 花がら摘み→花後の枯れた花は茎の元にある小さな芽の上から切り取ります。
  • 夏超し→球根は乾燥を嫌うので、葉が枯れて休眠に入っても掘り上げずに放置したままにしておきます。真夏の地植えの場合、地表に敷きワラなどをして、地温の上昇を防ぎましょう。コンテナは、風通しのよい日陰に移動しておきましょう。
  • 病気→灰色カビ病
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みますが、夏は日陰になり、晩秋から翌春はよく日の当たる場所を好みます。夏は落葉して、休眠していますが土壌の高温化と極端な乾燥を嫌うのでマルチングなどをして地温の上昇を防ぎます。
  • 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。コンテナは移動してやりましょう。

ハーブの仕切りライン大