コスモス 季節の花-夏~秋まで開花する花-イパネマおやじ

コスモス ( Cosmos ) は、淡いパステル調の花色と、柔らかな茎葉が風に揺れているのを見ると、秋がきたなと感じさせてくれる花ですね。花色はピンク色系が多いですが、赤や白、薄黄色、赤褐色などもあります。コスモスのイメージは、花弁が薄く可憐な印象の花だと思います。最近は新しい園芸品種が作出され、従来の品種より草丈の低い矮性種や、草丈の高くなる高性種など多くの園芸品種が作出されています。

青空に映えるコスモス

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※ youtube 動画 イパネマおやじ チャンネル

日が長くなっても元気に開花する

  • 分類:キク科コスモス属 / 原産地:メキシコ
  • 別名:オオハルシャギク、アキザクラ(漢字表記・秋桜)
  • 学名:Cosmos bipinnatus Cav.
  • 園芸分類:一年草 / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:20~150cm(矮性種~高性種)
  • タネまき:4月~7月中旬、夏まき8月中旬~9月上旬(寒冷地5月~7月)
  • 苗の植え付け:4月~9月(育苗後または市販の苗が流通する)
  • 開花期:7月~11月(早生系はタネまきの時期により異なる)
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。
  • ※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。
  • 特徴
  • コスモスの仲間は、原産地のメキシコを中心に約20程の品種があります。そのなかの代表的な品種で、一般的に「コスモス」と呼ばれているコスモス・ビピンナツス(Cosmos bipinnatus)を掲載しています。メキシコの標高1600m以上の地域に分布して、涼しくなる秋になると畦道や草原などで白色、淡いピンク色の花を咲かせて群生しています。
  • 野生種は草丈が2~3mにも及びますが、一般的に栽培されているのは矮性種で、草丈20~40cm程、高性種で150cm程です。葉は細かく枝分かれして、羽状になります。
  • 本来は、日が短くなると花芽を付ける短日植物なので、夏にタネまきして秋に花を楽しむ草花でした。近年は、日の長さに影響されずに開花する早生品種が普及してから、春にタネまきして夏からも花を楽しめるようになりました。夏にタネまきをする晩生品種は、早い時期にまくと開花する秋までに草丈が伸び過ぎるので、8月頃を目安にまきましょう。(どちらの品種も、タネまき適期を遅らせる程草丈は低めで開花期を迎える)
  • 短日植物なので秋咲きですが、早生系の品種はタネまきの時期を変えることで、気候条件が適すればいつでも開花します。水はけがよく日当たりのよい場所をこのみます。定植する際には、適した条件に合う場所を選んでください。やせ地でもよく育ち、肥料も多くは必要ありません。種子が大きく、発芽後も適地であれば放任でもよく育ちます。
  • 近縁種
  • コスモス(Cosmos bipinnatus Cav.)→メキシコ原産の一年草。別名はアキザクラ、オオハルシャ。草丈20~120cmで花径5~8cmの頭花を咲かせる。花色は白、ピンク、紅紫色など。舌状花は8個程で、開花期8月~10月。
  • チョコレートコスモス(C. atrosanguineus)→メキシコ原産の多年草。別名はベニコスモス。草丈40~90cmで花径3~4cmの頭花を咲かせる。花色は暗赤色~栗色~黒色に近い。花弁は6~10個で、開花期5月中旬~9月。微かにチョコレートのようなバニラ系の芳香がある。
  • キバナコスモス(C. sulphureus Cav.)→メキシコ~中央アメリカ原産の一年草。漢字表記は黄花秋桜。草丈30~200cmで花径5~8cmの頭花を咲かせる。花色は黄色~濃黄色~橙色。舌状花は8個で、開花期6月~9月。

コスモス

コスモス2枚組

  • 用土
  • コンテナの場合、市販の草花用培用土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:(他には、赤玉土・小粒7:ピートモス3:)の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に市販の草花用培用土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をします)
  • 地植えの場合、植え付けの1週間程前に、根鉢の2~3倍の植え穴を掘って、掘り出した土に土壌改良用の腐葉土か牛ふん堆肥(1㎡当たり1kg程)を混ぜ込んでおきます。
  • 水はけのよい土壌を好み、土質を選ばずに丈夫に育ちます。
  • 肥料
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として、少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をしましょう)鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、開花中は月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として、少量の緩効性化成肥料(1㎡当たり10~15g)を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、必要ありません。
  • あまり肥料は要らず、多肥になると葉が茂り過ぎ、茎が柔らかくなり倒れやすくなります。植物の根に直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)の施肥は控えめにしましょう。

夏から秋に咲く花

タネまきは春~夏まで可能

  • タネまき 発芽適温15~20℃
  • 適期は、4月~7月中旬、夏まき8月中旬~9月上旬です。直まきかポリポットまきにします。
  • ポリポットまきの場合、3号ポリ鉢に、市販の種まき用土か赤玉土(小粒)、またはバーミキュライト、ピートモスなどの清潔な用土を敷きつめ、2~3粒まいて5mm程覆土をします。乾燥しないよう水やりをしながら、日陰で管理します。弱い苗を間引きながら、本葉が5~7枚になって茎がしっかりしたら、花壇やコンテナに定植します。
  • 花壇かコンテナに直まきする場合、「用土」と「肥料」の項目で用意した土に、25~30cm間隔で1ケ所に2~3粒を点まきします。発芽するまで、よく観察して水切れを起こさないように管理しましょう。双葉が生えてきたら、密になり重なった葉を早めに間引き、葉が適度に触れあう株間を保つようにして健全な苗に育てます。(株間25~30cm)
  • 植え付け
  • 適期は、4月~9月です。荒地でも元気に育つ植物ですが過湿に弱いので、地植えの場所は日当たり、風通しのよい場所を選んで畝高にして植え付けましょう。あまり肥料は要らず、多肥になると葉が茂り過ぎ、茎が柔らかくなり倒れやすくなります。
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように、慎重に抜き出して植え付けます。根を土になじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。(株間20~25cm、60cmプランターで2~3株が目安)
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。堆肥を底に敷いて、根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。過湿を嫌うので、土壌を少し畝高にしましょう。根鉢の根を傷めないように、慎重に抜き出して植え付けます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。株間は25~30cm程で植え付けます。

キク科

段落の仕切りライン大

日当たりと風通しのよい場所を好む

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。
  • 地植えの場合、雨水のみで水やりの必要ありません。真夏日や極端な乾燥続いた場合は施します。
  • 本来、乾燥地帯の原産なので、多くの水やりは必要ありません。
  • 置き場所→鉢植えは、生育期間を通して風通しのよい日なたに置きましょう。晩秋にタネまきした株は、霜が降りる時期には、夜間は室内に取り込み、日中の晴れた日は屋外に置きましょう。
  • 摘芯→5月~8月は、繰り返し行うことで草丈を低く仕立てることが出来ます。
  • 支柱立て→草丈が長くなると茎が細く倒れやすいので、適宜早めに設置しましょう。
  • 病気→うどんこ病
  • 害虫→アブラムシ
  • 日当たり
  • 日当たりと風通しのよい場所を好みます。
  • 日照不足になると、枝が徒長して花つきが悪くなります。

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