サンダーソニア 季節の花-イパネマおやじ

サンダーソニア ( Sandersonia ) は、花期になると茎上部の葉の付け根から長い花柄を伸ばし、花径2cm程の袋状の鮮やかな黄色い花を咲かせます。花は基部からふくらんで先端がすぼむ釣鐘形で、茎の下部から上へと咲き進んでいきます。明黄色の可愛らしい花姿から、クリスマス・ベルズという別名でも呼ばれます。

個性的な花形で切り花用として人気があり、生け花の他にもフラワーアレンジメントに利用されています。

サンダーソニア

長雨による過湿を嫌うので鉢植えが適する

  • 分類:イヌサフラン科サンダーソニア属 / 原産地:南アフリカ
  • 別名:クリスマス・ベルズ
  • 学名:Sandersonia aurantiaca
  • 園芸分類:多年草(球根) / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(やや弱い)
  • 草丈・樹高:50~70cm
  • 苗の植え付け:3月下旬~5月
  • 植え替え・分球:植え替え:3月下旬~5月
  • 開花期:6月~7月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。
  • ※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。
  • 気象庁ホームページ:地域別の気候情報はコチラ https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/cgi-bin/view/index.php
  • 特徴
  • サンダーソニアは、南アフリカのトラスバールからスワジランド、ケープ東部、ナタール地方の岩場や森林の入口周辺に分布するイヌサフラン科サンダーソニア属の半つる性球根植物です。サンダーソニア属の植物は、サンダーソニア・オーランティアカ(Sandersonia aurantiaca)の1種しかありません。
  • 地中に細長い指のような形の塊茎を持ち、二又に分かれた芽は必ず大小の差があります。塊茎は二股に分かれて細長くて折れやすく、この芽を傷めると芽が出なくなるので丁寧に扱いましょう。春に芽を出して花を咲かせ、秋になると葉が枯れ、冬には冬眠をします。花後も、花びらは散らさずに、そのままの状態を長く維持するので、ドライフラワーのようになって秋口まで残ります。

球根植物

  • 用土
  • コンテナの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土2:川砂2:(他には、赤玉土・中粒6:腐葉土2:ピートモス・酸度調整済み:2)の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、植え付けの1週間程前に、よく土を耕して、掘り起こした土に土壌改良用の腐葉土と赤玉土、牛ふん堆肥などをを混ぜ込んでおきます。(特に水はけの悪い土壌なら川砂を2~3割混ぜ込む)
  • 肥料
  • サンダーソニアは根が少なく、肥料を吸収する力が弱い性質です。肥料は控えめでよいです。追肥の際は、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に混ぜ込まないで、球根に触れないように鉢底に少量の緩効性化成肥料を混ぜておきます。球根を定植後の追肥は、4月~6月の間、月1~2回程液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、元肥は入れずに植え付け後に、緩効性化成肥料をバラまきします。球根を定植後の追肥は、4月~6月の間、月1~2回程液体肥料を施します。

別名はクリスマス・ベルズ

秋に葉茎が枯れる球根植物

  • 球根の植え付け
  • 適期は、3月下旬~5月です。球根はV字形の二又状に割れていて、二又に分かれた芽は必ず大小の差があり、大きな方から発芽して草丈も高くなり、花数も多くなります。小さいほうの芽は、開花が2週間程遅れ、花数も少なくなります。ただし、二つを同時に開花させたい場合は、球根の重さが均等になるように切り揃え、切り口を乾燥させるために1~2日の間乾燥させてから植え付けると大小の差がない花を咲かせることができます。植え付け後40日程で開花します。
  • コンテナの場合、深鉢タイプの6号鉢に2球植えを目安にします。鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備した先程の土をコンテナに入れます。球根が発芽している場合、芽先を下にして縦に植えます。芽が出ていない場合は、球根を横に寝かせて大小の芽が同じ深さになるように定植したら、5cm程の覆土をします。
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。球根が発芽している場合、芽先を下にして縦に植えます。芽が出ていない場合は、球根を横にして大小の芽が同じ深さになるように定植します。覆土は5cm程します。
  • 植え替え・分球
  • 適期は、3月下旬~5月です。
  • 地上部が枯れたら、水やりを止めて用土をよく乾かしてから、球根を掘り上げます。掘り上げた子球は陰干しして表皮を乾かしてから、バーミキュライトやおが屑などで包んでから、ビニール袋に入れ常温で保存し、翌春に植え付けます。鉢植えの場合は掘り上げずに、鉢のままで雨に当たらない場所で保存してもよいです。

南アフリカ原産

ハーブの仕切りライン大

雨に当たらない場所で乾燥気味に育てる

  • 水やり
  • コンテナの場合、春~秋の生育期は土の表面が乾いて白っぽくなったら、タップリと施します。秋に葉茎が枯れた後は、完全に水やりを止めましょう。
  • 地植えの場合、降雨のみで基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 防寒対策→地植えしている株は、霜に当たるのを防ぐために、フレームなどを設置しで冬越しさせましょう。球根を凍らせると腐ってしまいます。コンテナや鉢植えは、屋内などへ移動させましょう。
  • 花がら摘み→花後の枯れた花は、小まめに摘み取りましょう。切り花として利用する場合、茎葉は翌年の球根のために葉を残した高さで切ったほうがよいでしょう。
  • 置き場所→春から秋は屋外に置きましょう。東向き、または南向きの日当たりのよい場所に置きましょう。
  • 支柱たて→枝が細くて折れやすいので、草丈が高くなると強風などで折れることがあります。植え付ける際に、支柱を設置しましょう。(生長してから支柱を差し込むと根を傷める)
  • 病気→灰色カビ病
  • 害虫→アブラムシ
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 真夏は、西日や直射日光に当たるのを避け、コンテナを日陰に移動してやりましょう。

ハーブの仕切りライン大