アザレア(西洋ツツジ)の植え付け期は4~6月 季節の花-イパネマおやじ

  • アザレアは、英名ではツツジ類全般のことですが、国内では西洋で作出されたツツジ類のことを指しています。冬季の11月頃から花の付いた鉢苗が流通しますが、これらは温室などで促成栽培されたもので、本来の開花期は4月~5月です。西洋ツツジは、春になると八重咲きの大きな花を咲かせます。
  • 12月~初夏の頃まで苗が流通します。5月~6月に苗を植えつけると、12月~3月にかけて花径4~8cmの花を咲かせます。冬の時期に、苗に花が付いた状態で流通しているものは、温室栽培されたものです。これらの苗は、特に寒さに弱いので室内で育てた方がよいです。春になって暖かくなったら、屋外に出して風通しのよい場所で日に当ててやりましょう。そして、夏季は、強い日差しに当たると、日焼けするので半日陰へ移します。秋からは、再び日に当たる場所へ移します。

アザレアの和名は西洋ツツジです

寒さに弱いので鉢植えで育てる

  • 分類:ツツジ科ツツジ属 / 原産地:ヨーロッパで改良作出された園芸品種
  • 別名:西洋ツツジ、オランダツツジ、ペルシアン・アザレア
  • 学名:Rhododendron
  • 英名:Azarea
  • 園芸分類:常緑小低木 / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:30~150cm(管理や手入れにより異なる)
  • 苗の植え付け・植え替え:4月下旬~6月
  • 挿し木:6月
  • 開花期:4月~5月(温室栽培は異なる)
  • 栽培方法:鉢植え ※記載している各適期は温暖地での目安です。(温暖地以外の場所は、環境に合わせた栽培を確認してください)

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  • 特徴
  • アザレア(西洋ツツジ)は、19世紀初期にヨーロッパの中でも主にベルギーで室内観賞用として品種改良されたものです。原種となったヤマツツジの仲間は、日本、中国、大湾、アジアなどに約90種が分布しています。交配された、元となるヤマツツジは古くから国内で自生しているので、環境に適応して育てやすい植物です。但し、寒さに弱いので鉢栽培で育てるのお奨めです。
  • 晩秋に、戸外で5~8℃の低い温度に1ケ月半くらい当てると、花芽が動き出して、春には花を咲かせます。一定の期間、低温に当たらないと花芽が動かないので、暖地などでは12月中旬頃まで、屋外に置いて低温に当ててから屋内に取り込みましょう。

アザレアは低木です

秋にツボミを出し休眠して冬を越す

  • 用土 ツツジ、サツキは酸性土壌を好みます
  • 鉢植えの場合、鹿沼土(小粒)5:腐葉土2:ピートモス(無調整)3:の割合で配合した土を使います。

  • 肥料 開花中は施肥の必要はありません
  • 鉢植えの場合、定植後の施肥は、花後にお礼肥として骨粉入り固形油かすを施します。9月頃に、リン酸分の多い緩効性化成肥料を置肥しすると、新しいツボミが生育を促します。
  • 肥料の3要素は、チッ素分(主に葉を生長させる)、リン酸分(花や実を生長)、カリウム分(根を生長)です。(一般的な共通ポイント)
  • 植物の根に直接肥料が触れないように注意します。真夏や冬の施肥は控えます。(一般的な共通ポイント)

アザレアは常緑性です

酸性の土壌を好みます

  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、4下旬~6月です。
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程(軽く崩す程度で)崩して、古い土を落としてから植え付けます。定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。
  • 植え替え 
  • 適期は、4下旬~6月です。花後に作業します。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、2年に1回を目安に行いましょう。根鉢を崩して古い土をすべて取り除き、新しい用土を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
  • 増やし方
  • 挿し木で増やす→適期は、6月です。茎の先端を7~10cmの長さに切り取り、挿し穂にします。2節程の長さで、下葉を取り除き清潔な用土に挿します。(詳細はサイト内挿し木のページ)

アザレアは育てやすい植物です

  • 水やり 
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
  • 花びらに水が当たらないように根元へ施しましょう。(過湿になり腐る原因になります)
  • 手入れ
  • 剪定→植え替えの際に、同時に行いましょう。強めに1/3以上を切り詰めても大丈夫です。
  • 摘芯:適期は、春から6月頃です。新しく伸びた枝を、繰り返し摘芯して枝数を増やしましょう。
  • 花芽が分化する時期は7月頃からです。それ以後に剪定すると花芽を切り取ってしまうことになるので要注意です。
  • 花がら摘み→花後の枯れた花は茎の元から摘み取ります。
  • 病気・害虫→グンバイムシ、ベニモンアオイガ
  • 日当たり
  • 日当たりと風通しのよい場所を好みます。
  • 半日陰でも育つが、花つきが悪くなったり茎が発育不良で細くなったり間伸びすることがあります。
  • 夏季の直射日光に当たると日焼けします。当たるのを避け、鉢を移動してやりましょう。

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