アナナスの植え付け期は5~6月 季節の花-イパネマおやじ

  • アナナスとは、パイナップル科のグズマニア属(プロメリア)やエクメア属、フリーセリア属、ネオレゲリア属などの植物の総称です。仲間の数はとても多く、中南米の熱帯雨林に約120種が分布しています。種により大小があり、小型の種の多くは、樹木の上などに自生する着生植物です。
  • 光沢のある葉は細長く先が尖り、株の中心から花茎を真っ直ぐに伸ばして、花を咲かせます。花茎の付け根には、葉が重なるように放射状に広がって伸長します。その葉の付け根は、筒状になっていて水を溜められる構造になっています。朱赤やピンク、黄色の花のように見えるのは苞で、実際の花はその苞の付け根にある小さい部分です。
  • 一般的には、寒さに弱いので鉢植えにして観葉植物として扱います。葉は光沢もあり美しいですが、さらに花茎がある時期は派手さもあり観賞価値の高い植物です。

アナナスは熱帯植物です

湿度の高い環境を好みます

  • 分類:パイナップル科グズマニア、エクメア、フリーセア、チランドシア属 / 原産地:熱帯アメリカ
  • 別名:
  • 学名:Ananas  spp.
  • 園芸分類:常緑多年草 / 耐寒性(弱い 5℃が下限)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:20~80cm(種類により異なる)
  • 苗の植え付け・植え替え適期:5月~6月
  • 株分け適期:5月~6月
  • 挿し芽適期:5月~8月
  • 開花期:5月~10月 / (主な開花期、種により異なる)
  • 栽培方法:鉢植え ※記載している各適期は暖地での目安です。

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  • 特徴
  • 花の観賞期間がとても長く、開花時期は種類により異なります。複数の種類を栽培すれば、一年中に亘り鑑賞することも可能な程多種類が存在しています。特に、葉の付け根が筒状になり水を溜められるという構造は独特の性質ですね。
  • 花の開花ですが、一度咲いた花茎は、再び花を咲かせることはありません。現在ある花茎が親株となり、新しく子株が伸びて花を咲かせます。親茎が色褪せたり、枯れても子株が出てくるまでは、切り取らずに放置して子株が出るのを待ちましょう。
  • 近縁種 パイナップル科
  • グズマニア属、エクメア属、フリーセア属、チランドシア属
  • 一般的にアナナスと呼ばれるのはグズマニア属を指しています。流通量も多く、広く栽培されている種類です。

アナナスは観葉植物です

花も綺麗な観葉植物です

  • 用土 
  • 鉢植えの場合、水苔やヤシ殻の単一の用土。または、鹿沼土(小粒)6:腐葉土4:の割合で混ぜ合わせた用土を利用する。

  • 肥料 葉からも栄養分を吸収します
  • 鉢植えの場合、定植後の施肥は、月2~3回規定量の1000倍の薄めの液体肥料を葉に散布しますが、花茎の付け根の水を溜める筒に入らないように注意しましょう。他には、春から秋の生長期に、2~3ヶ月に1回を目安に緩効性化成肥料を置肥します。

アナナスは多年草

  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、5月~6月です。
  • 鉢植えの場合、大粒の鉢底石を敷いて、湿らせた水苔で根をしっかり包んで植え付けます。隙間に大粒の軽石や発泡スチロールを詰めて固定します。土を使って植えつける場合、大粒の鉢底石を敷いて、隙間をあけないよう植えつけましょう。
  • 植え替え
  • 適期は、5月~6月です。
  • 開花後の花茎は、再び花を咲かせないので子株を分けて植え付けましょう。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、1~2年に1回を目安に行いましょう。根鉢を1/3程軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
  • 増やし方
  • 株分けで増やす→適期は、5月~6月です。植え替えの際に、同時に作業しましょう。親株の花茎が枯れても切り取らずに、子株が出るまで放置したままで待ちます。枯れた親株を切り取る場合は、花茎を地際まで切らないで、すり鉢のように抉るように切り取り、必ず親株の一部は残しておきましょう。
  • 挿し芽で増やす→適期は、5月~8月です。新しく伸びた芽は、若すぎると芯が空洞なので、一節に5~6枚以上ある若い芽を、根元から切り取って挿し穂にします。よく湿らせた水苔の用土に挿します。

アナナスは寒さに弱い植物です

空気中の湿度が高いのを好みます

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。葉からも水分を吸収できるので、霧吹きをしてもよいでしょう。水を施す際は、花茎の付け根にある筒状の部分に溜めておきます。冬季を迎える時期には、鉢を持ち上げて、逆さにして筒の中の古い水を取り除き、筒の中に水を溜めないようにします。冬季は表土が乾いたら2~3日待って、土の表面へ控えめに水やりをしましょう。
  • 手入れ
  • 春先の剪定→冬を越すと、葉先が少なからず枯れるので形を整えてやりましょう。根腐れを起こしている場合もあるので、よくチェックして必要なら株分けの際に植え替えます。
  • 花が咲かない際には→一般的に植え付けてから、3~4年で花を付けます。もし開花する兆候が無い場合は、エチレンガスに当てると花芽分化しやすい性質がパイナップル種にはあるそうです。エスチレン10と3%の尿素薬剤を使い、水溶液を花茎の根元の筒状部分に流し込みます。但し、溜まらないように注意しましょう。3ケ月程で開花するそうですが、保証の限りではありません。素人には難しい作業ではありますね。
  • 病気→炭そ病
  • 害虫→カイガラムシ、ハダニ
  • 日当たり
  • 直射日光を避けて、明るい半日陰に置きます。
  • 室内の日の当たる窓際で、レースのカーテン越しの柔らかい日差しを好みます。

春のバラ園の風景:

花菜ガーデンの春の風景

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