クルミは12月~2月までに植えつける ハーブ種苗-胡桃

  • クルミは、日当たりが十分に確保できる場所で育てます。暖地でも結実しますが、雨が少なく夏場は冷涼で昼夜の寒暖差が大きい地域での栽培がより適しています。国内では、東北地方や長野県での業務用栽培が多数を占めています。果実は房状に付き、10月頃に熟すと緑色の外皮が裂けて、堅い殻の果実が自然に落下します。
  • 自家結実性で、雌花と雄花の開花時期が少しずれる「雌雄異塾」で、実を付けにくい性質なので、苗を選ぶ際には注意して選びましょう。20m以上の高木になるので、栽培には広いスペースが必要です。

クルミは落葉高木です

苗木の植えつけは12~2月に行う

  • 分類:クルミ科クルミ属 / 原産地:イラン、カフカス地方
  • 別名:ウォルナット(クルミ・漢字表記:胡桃)
  • 学名:Juglans regia
  • 英名:walnut
  • 園芸分類:落葉高木 / 耐寒性・非耐暑性
  • 樹高:20~30m
  • 開花期:5月
  • 栽培方法:地植え、鉢植え

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  • 特徴
  • ヨーロッパ南西部からアジア西部が原産地で、北半球の温帯地域に広く分布しています。日本では、縄文時代の遺跡からクルミが出土していることから、紀元前には食用にしていたそうです。国内で自生しているのは、オニグルミやヒメグルミですが、あまり栽培はされていません。営利栽培されているのは、ペルシャグルミが基本種となって作出されたテウチグルミを品種改良した信濃グルミ系が中心です。
  • 近縁種
  • ペルシャグルミ(Juglans regia L.)→一般的にセイヨウグルミと呼ばれている。欧米でもクルミの代表品種です。国内では、明治初年から栽培が始まりました。
  • オニグルミ(Juglans mandshurica var. sieboldiana)→日本各地、サハリンで栽培されている。殻が堅く一般的には食用には不向きだが、独特の味覚に人気があり一部で販売されている。
  • ヒメグルミ(Juglans mandshurica Maxim var. cordiformis Kitamura)→日本特産品種。オニグルミと並び味がよいとされる。
  • テウチグルミ(Juglans regia var. orientis)→主に東北地方で栽培されている品種。ペルシャグルミの変種とされる。
  • 信濃グルミ(Juglans mandshurica ssp. sieboldiana f. shinanoana)→テウチグルミとペルシャグルミの自然交雑から育ったもの。クルミの中で最も殻が薄い品種。

クルミは耐寒性が強い

  • 適応・(ハーブ、漢方としての適用)
  • 漢方ではないが中性脂肪の値やコレステロール値を下げるといわれる
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • サラダ、お菓子に入れる
  • 用土
  • 水はけ水もちのよい土壌を好みます。他はあまりこだわりません。
  • 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して腐葉土を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、植えつけの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。2月、7月、10月に有機質肥料か早効性化成肥料を施します。
  • 地植えの場合、植えつける前に元肥として有機質肥料と堆肥を混ぜ込んでおきます。2月と10月に有機質肥料か早効性化成肥料を施します。

クルミの果実は秋に収穫します

鉢栽培も可能です

  • 植えつけ
  • 適期は、12~2月です。
  • 鉢植えの場合、大きめの10~12号鉢にします。苗木の接ぎ木部分を地表に出し盛り土をする。その後、樹高40~50cmで摘心する。
  • 地植えの場合、植え穴を深さ約50cm掘り上げて、苗木の根鉢を崩して根を広げて植えつけます。鉢植え同様、苗木の接ぎ木部分を地表に出し盛り土をする。その後、樹高40~50cmで摘心する。完熟した堆肥を混ぜ込んでおきます。

  • 植え替え
  • 適期は、12~2月です。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気性をよくするために2年に1回は必要です。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。
  • 増やし方
  • 接ぎ木で増やす→適期は4月です。台木の株元に近い真っ直ぐな部分を斜めに切り落とします。穂木にする枝も斜めに切り、形成層を合わせたら下から接木テープを巻き上げて固定。
  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いた鉢底から流れ出るくらいタップリと水を施します。

栽培適地は東北以南の雨が少ない地域

  • 手入れ
  • 剪定→適期は12月~2月上旬です。枝が真っ直ぐな若木を残すようにして、剪定をします。植えつけ後5年目までは、新梢の先端を1/4ほど切り詰め、主枝と競いそうな勢いの強い枝を間引きます。
  • クルミの新芽は、充実した新梢の先端につきます。そのため6年前後経過して実がつくようになったら、枝の先端部を切り詰めないように注意して、他の不要な枝や実の付かない枝を間引きます。
  • 病気→胴枯病
  • 害虫→コウモリガ 幼虫が幹や枝を食害し、その後木質部も食害します。雑草を取り除き予防、食入した虫は針金で刺殺します。幹や枝が枯死する。

※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。

クルミは鉢栽培もできる

  • 収穫
  • 収穫時期は、9~10月です。熟すると外果皮が裂けて、果実が自然に落下します。オニグルミだけは、外果皮が裂けずに自然落下します。
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みますが、高温には弱いです。
  • 西日や真夏日の直射には弱い。鉢を移動してやりましょう。

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