プリムラ・ポリアンサは9月~1月まで植え付け期 季節の花-冬に咲く花

プリムラ・ポリアンサは、数多くあるプリムラの仲間の代表的な品種です。プリムラは、世界中に多くの仲間があり小ぶりながら、美しい花を咲かせる冬から春の花として人気があります。

プリムラは多年草です

プリムラは毎年花を咲かせる多年草

  • 分類:サクラソウ科サクラソウ属 / 原産地:イギリス
  • 別名:クリンザクラ(漢字表記:九輪櫻)
  • 学名:Primula x polyantha
  • 英名:Polyanthus
  • 園芸分類:多年生草本  
  • 草丈:10~30cm
  • 開花期:12月~4月
  • 栽培方法:地植え、鉢植え

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  • 特徴
  • サクラソウ属は、北半球の温帯域に約600種があるとされています。17世紀末にイギリスで作出され、一時は注目されたが下火となりました。第二次大戦後になって、華やかな大輪種やジュリアンなどの矮性種が作出され、再び栽培人気が高まりました。国内では秋になると、公園や庭先など様々な場所で見かけるほど広く栽培されています。

プリムラは日当たりを好みます

  • 近縁種
  • プリムラ・オブコニカ(primula obconica )→中国湖北省の原産で、花茎がよく茂り全体に長く伸張する。葉ま丸みがあり花色は、白・紫色・赤色で大ぶりになる。冬から春に咲くが、寒さに弱いので冬は室内に置きます。
  • プリムラ・シネンシス(Primula sinensis )→中国原産で、花色は白・ピンク色・赤色の一重咲き。開花時期は10~5月で、葉はカエデに似た形をしている。寒さに弱く、温室栽培用の園芸品種。
  • プリムラ・ジュリアン(primula juliana )→プリムラ・ポリアンサの品種改良により作出された品種。株元から花茎を伸ばし、茎の先端に一輪の花を咲かせる。草丈は低めで、ポリアンサの仲間の中でも、花色が華やかで目立つので人気が高い。
  • プリムラ・マラコイデス(P. malacoides French )→中国雲南省の原産で、花茎がよく茂る。花色は、白・ピンク色で花径は3~5cm程。耐寒性のあるもの無いものがあり、温室栽培では12~5月まで開花する。

プリムラはサクラソウ属の草花

プリムラはサクラソウ科です

  • 用土
  • 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)5:腐葉土3:ピートモス2(酸度調整済)の割合で混ぜ込んだ土を使います。市販の草花用培養土も簡単に使え便利です。
  • 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して腐葉土と堆肥を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、植えつけの際に用土の中に元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。
  • 地植えの場合、植えつける前に元肥として有機質肥料の堆肥か緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。
  • 追肥として、開花期間中には薄めの液体肥料を月3~4回程度は施します。
  • 梅雨明けから暑さの厳しい夏は、施しません。彼岸花の咲く頃になったら、再び液体肥料を施し始めます。

プリムラは冬から春に開花する

植えつけ時期は秋から冬まで

  • 植えつけ
  • 適期は、9月下旬~1月です。
  • 水はけがよく、適度に水保ちのよい土壌が適しています。タネまきから育てるか、秋に苗を購入した場合も寒さが厳しくなる前に、株を太らせて根を張らせておくことで耐寒性のある株に育ちます。
  • 植え替え
  • 毎年のように花を咲かせる多年草ですが、夏の暑さで枯れることも多いです。無事に夏越えしたら、暑さの落ち着いた頃に植え替えます。根鉢の土をくずさないで、そのまま一回り大きな鉢へ植え替えましょう。
  • 増やし方
  • タネまき→適期は5月中旬~6月中旬、秋が9月中旬~10月上旬です。ピートバンなどにまいて覆土をしないで、発芽した苗はビニールポットなどへ移して涼しい場所で管理します。9月中旬過ぎたら、鉢や花壇へ植えつけます。
  • 株分け→植え替えの項に書いたように、夏越えをした株を植え替える際に株分けをします。

プリムラはタネまきで増やせる

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。過湿を避けるために、毎日習慣として水を施すのはやめましょう。
  • 地植えの場合、自然にまかせ雨水だけでまず大丈夫です。特別な乾燥があれば対応。
  • 手入れ
  • 花がら摘み:開花中の花がらを小まめに摘み取りましょう。花後の枯れた花や葉を切り取ります。
  • 病気→灰色かび病 低温多湿の環境で発生しやすい。花がらや枯れた葉を放置するとなりやすい。
  • 害虫→アブラムシ

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プリムラは600種以上がある

  • 日当たり
  • 日当たりがよく水はけのよい場所を好みます。
  • 冬の寒風や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。鉢を移動してやりましょう。
  • 地植えの場合、定植前に場所をよく見極め、それでも日当たりが厳しい場合は、寒冷紗などで直射日光を遮るようにします。

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