アマリリス 季節の花-植え付けは3月中旬~4月-イパネマおやじ

  • アマリリスは ( Amaryllis )は、花期になると30~70cmに伸びる長くて太い茎の先に、ユリによく似たラッパ形の花を横向きに複数輪つけます。花弁は幅の広いものや先端が尖っているタイプがあり、大きさも小形の品種で10cm程で大きいものは20cmの大輪になるものもあり、一重咲き、八重咲きなど多くの品種があります。花色は、白色、黄色、ピンク色、赤色、その他複数色が混じるものなどがあります。春に出回る球根を,水耕栽培で育てることもできます。
  • 25℃以上の高温期にできた花芽は、10℃前後の寒さを感知して目覚め、20℃前後で生長します。そのため普通は、春に植え付けると初夏に花を咲かせます。室内で冬に花が咲く、密封ポット入り球根は人為的に温度処理したものです。

南米原産

球根は一度低温に当らないと花芽が伸びない

  • 分類:ヒガンバナ科ヒッペアストルム(アマリリス)属 / 原産地:アメリカ中部~西部、西インド洋諸島
  • 別名:ジャガタラスイセン
  • 学名:Hyppeastrum x hybridum
  • 英名:Amaryllis
  • 園芸分類:多年草(球根植物) / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:40~80cm
  • タネまき:3月中旬~4月
  • 球根の植え付け:3月中旬~4月
  • 植え替え:3月中旬~4月
  • 株分け(分球):3月中旬~4月
  • 鱗片挿し:初心者には難しい。(大きくなって分球する方が簡単)
  • 開花期:4月下旬~6月(春咲き)、10月(秋咲き)
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。
  • ※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。

アマリリス属の多年草

  • 特徴
  • アマリリスの仲間は、南米を中心に約75種が分布する多年草で、その中の34種はブラシルで発見されています。栽培の歴史は古く、18世紀初期にヨーロッパで紹介されてから、園芸品種の作出が盛んになり現在は約600品種以上があるとされています。在来種は白色と赤色の2種類ですが、園芸品種はピンク色や絞り、覆輪入りなどもあります。花茎が20cmを越えるものもあります。
  • 主に春植えされる球根植物で、春に植え付けると5月~6月頃に花を咲かせます。他にも秋に花を咲かせる秋咲き品種もあります。一般的に園芸品種は耐寒性は弱いのですが、温暖地であれば地植えの場合でも株元に敷きワラなどして防寒対策をすれば冬越しも可能です。
  • アマリリスと流通上で呼ばれている植物は、現在はヒッペアストラム属に分類されています。かってはアマリリス属に分類されていた名残から、今でも総称して呼ばれています。本来のアマリリス属は、南アフリカ原産の2種が存在するのみということです。
  • 近縁種
  • ヒッペアストルム・パピリオ(Hippeastrum papilio)→ブラジル原産。花被片は6個で、花が蝶のように見える。花色は白色~淡いクリーム緑色地にカーマイン色~紫色の条線が入る。開花期は冬~早春。
  • ジャガタラズイセン(H. reginae L. Herb)→別名は、ジャガタラユリ。ペルー原産で、草丈は30~50cm。花形は漏斗形で、花被は暗赤色~わずかに紫がかった赤色。開花期は、冬~春。
  • シロスジアマリリス(H. reticulatum var. striatifolium)→ブラジル原産で、多くのアマリリスは春に開花するが当種は秋に開花する。草丈は、30~40cm。花形は、漏斗形で花被片は白色~ピンク色。開花期は、秋。

アマリリス

春咲きと秋咲きの2タイプがある

  • 用土 
  • コンテナの場合、市販の草花用培用土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:(他には、赤玉土・小粒5:腐葉土4:パーライト1:)の割合で混ぜ込んだ土を使います。水はけと通気性がよく適度な水もちのある土壌を好みます。
  • 地植えの場合、植え付けの1週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して、土壌改良用の牛ふん堆肥か腐葉土2~3割を混ぜ込んで植え穴に戻します。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、球根には発芽に必要な養分が蓄えられているので、植え付けの際は無肥料でスタートします。葉が出始めたら、チッ素5-リン酸10-カリウム10で配合された緩効性化成肥料を置肥します。4~9月の生育期間中、月に2回、骨粉入りの固形肥料か緩効性化成肥料を追肥します。またはカリ分の多い液体肥料を定期的に施します。
  • 地植えの場合、球根には発芽に必要な養分が蓄えられているので、植え付けの際は無肥料でスタートします。葉が出始めたら、チッ素5-リン酸10-カリウム10で配合された緩効性化成肥料を置肥します。4~9月の生育期間中、月に2回、骨粉入りの固形肥料か緩効性化成肥料を追肥します。
  • 植え付け
  • 球根の植え付け適期は、3月中旬~4月です。
  • 鉢植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備したものを鉢に入れて植え付けます。大輪種は5~6号鉢に1球、小中輪種は4~5号鉢に1球が目安です。鉢底石を敷いた上に球根を置き、球根の頭が1/3地表に出る深さで植え付けます。植え付け直後にタップリの水を施します。その後、10日間は水やりを控え、徐々に水分を吸収し新しい根が伸びるのを待ちます。同様に葉やツボミが伸び始めるまでは、水やりは控えめに施しましょう。
  • プランターの場合、球根2個分くらいの間隔を空けます。球根の1/2~1/3程が表土から出る深さで植え付ける。植え付け直後にタップリの水を施します。その後、10日間は水やりを控え、徐々に水分を吸収し新しい根が伸びるのを待ちます。同様に葉やツボミが伸び始めるまでは、水やりは控えめに施しましょう。
  • 地植えの場合、深さ20cmの植え穴を掘り上げ、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。球根2個分くらいの間隔を空けて植え付けます。球根の1/2~1/3程が表土から出る深さで植え付けます。植え付け直後にタップリの水を施します。その後、10日間は水やりを控え、徐々に水分を吸収し新しい根が伸びるのを待ちます。同様に葉やツボミが伸び始めるまでは、水やりは控えめに施しましょう。
  • 植え替え
  • 適期は、3月中旬~4月です。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、1~2年に1回を目安に行いましょう。根鉢を軽く崩して、根を傷めないように古い土をふるい落として、古い根を切り取り、新しい用土と元肥を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えの場合、1~2年に1回を目安に、球根が自然に肥大するの待って行いましょう。
  • 分球
  • アマリリスの球根は、生長が緩やかで肥大するのが遅いので、自然分球を待ちましょう。鱗片を使う鱗片挿しという手法もありますが、初心者には難しいです。

別名はジャガタラスイセン

ハーブの仕切りライン大

球根の生長は緩やかで時間がかかる

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。過湿に弱いので、休眠期(夏・冬)は控えめに施しましょう。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
  • 植え付け直後にタップリの水を施します。その後、10日間は水やりを控え、徐々に水分を吸収し新しい根が伸びるのを待ちます。同様に、葉やツボミが伸び始めるまでは、水やりは控えめに施しましょう。
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 花がら摘み→花後の枯れた花は付け根から折り取ります。
  • 枯れ葉摘み→寒くなって葉が枯れたら、葉の付け根から切り取ります。
  • 支柱たて:草丈が長くなると、花の重みで茎が倒れやすくなるので、支柱を設置しましょう。
  • 球根の堀り上げ→鉢植えの場合は、冬場に外気温が下がると室内へ移動させます。地植えの場合は、外気温が6℃位を下回るようになったら、球根を掘り上げて乾燥させて、おが屑などに包んで保存します。
  • 病気→赤斑病
  • 害虫→ダニ類 葉裏にダニが発生することがあるので、小まめに点検しましょう。
  • 日当たり
  • 日当たりと風通しのよい場所を好みます。
  • 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。鉢を移動してやりましょう。
  • 地植えの場合、植えつける前に土壌や環境をチェックして定植します。それでも日当たりが厳しい場合は、寒冷紗などで直射日光を遮るようにします。

アマリリスは多年草です

ハーブの仕切りライン大