マリアテレジア バラ-フロリバンダ系統だが枝が長く伸長する-イパネマおやじ
マリアテレジア (Mariatheresia) は、フロリバンダ系統ながら、影響の強いシュラブ系統のカテゴリーに分けるのがピッタリする感じがします。ブッシュ系統の品種より樹高があり、枝が伸長して半つる性の樹形にもなります。(ショート・クライマーにもなる)柔らかなピンクの花弁の中心部が濃いコーラルピンク色になり、美しさが映えます。
アンティークな雰囲気のある花形
- 4~5輪の房咲きになり、花つき花もちがよいバラ。
- 花枝が少し細長く華奢に感じるが、しなやかで今年の雪の重みにも耐えていました。
- マリアテレジアは、花枝が長くなるが開花の時期は普通のフロリバンダ系統と同じです。
- 絹の布を巻いたようなクォーターロゼット咲きになる
- 温暖地ではシュートが150cm以上に生長するので、低いフェンスやトレリスなどに仕立てることもできる。
- 成株はベーサル・シュートが出にくいので古株を大切に管理します。
- マリアテレジアは、冬に短く剪定しても開花します。
- 花名は、オーストリア系ハプスブルク家の男系の最後の君主であり、神聖ローマ帝国を統治したマリア・テレジアの名前を冠する。
- 耐病性は、うどんこ病、黒星病ともに強い。月間1回程度の薬剤散布をすれば、まず病害の発生はないが、毎日よく観察して病気の兆しや害虫を発見したら、大発生防止のために薬剤を上手に使って防除しましょう。
シュートが長く伸びるのでフェンスに誘引すると映える
- 作出国:ドイツ
- 作出年:1997年に、Hans Jürgen Evers が作出
- 作出者:2003年に、Tantau Roses が品種発表
- 系統:[F] フロリバンダ
- 交配親:未発表
- 咲き方:繰り返し咲き
- 花形:春秋はシャローカップ咲き~高温期はクォータ・ロゼット咲き
- 花径:中大輪(10cm・花弁数41枚+)
- 香り:微香
- 樹形:シュラブ樹形(横張りタイプ)
- 樹高:150cm
- 撮影:京成バラ園 2023年5月
柔らかいピンク色で花弁芯が濃いコーラルピンク色
バラ園の風景: