リビングストンデージー 季節の花-秋になったらタネまきする花-イパネマおやじ

リビングストンデージー (Livingstone daisy) は、秋まきの一年草です。開花時期の4月頃になると、茎の先から花柄を伸ばして花径4~6cmの花を咲かせます。南アフリカ原産の花に多く見られる、原色系が多くて鮮やかな花色が特徴です。多肉質の葉と、多彩な花色があり、白、黄、オレンジ、マゼンタ、紫、赤、複色など多くの品種があります。

イラスト花を飾ろう

育てPOINT

寒さに気を付ければ、初心者でもタネまきから育てるのは容易です。

ハマミズナ科の植物です

日当たりがよく水はけのよい場所を好む

  • 分類:ハマミズナ科クレレツム(以前=ドロテアンサス)属 / 原産地:南アフリカ
  • 学名:Drotheanthus bellidiformis
  • 園芸分類:一年草 / 耐寒性(弱い)、耐暑性(弱い)
  • 草丈・樹高:10~20cm
  • タネまき:9月中旬~10月
  • 苗の植え付け:3月~4月。秋まきして育てた苗は、温暖地では冬前に霜除けして地植えも可能、その他はポット苗をフレームや温室で管理して、春になったら定植する。春になると市販のポット苗が流通します。
  • 開花期:4月~6月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。
  • ※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。
  • 特徴
  • リビングストンデージーは、南アフリカのケープ州から西ケープ州に分布するハマミズナ科クレレツム属の一年草です。寒冷期には雨が降る地域から、砂地や岩場などに自生しています。南アフリカ原産の植物は、多数の品種があり観賞用として全世界で栽培されています。なかでもリビングストンデージーは、世界中で広く栽培されている植物の一つです。
  • 開花期の4月~6月になると、茎頂部から花柄を伸ばして花径4~6cmの花を咲かせます。花は、日が当たると開くが、日陰では開きません。デージーという名前が付いていますが、キク科の花のような集合花ではなく、花弁のように見えるのは雄しべが変化した仮雄蕊(かゆうずい)と呼ばれるものです。
  • 近縁種
  • マツバギク (Lampranthus spectabilis)→ハマミズナ科マツバギク属。南アフリカ原産の多肉質の園芸品種で、常緑低木。匍匐性で樹高は10cm前後、花径4~5cm。花色は、ピンク、紫、赤色で開花期は4月~5月。
  • ベビーサンローズ (Aptenia cordifolia)→ハマミズナ科ハナヅルソウ属。別名はハナヅルソウ。南アフリカ原産の園芸品種で、生育期間の短い多年草。生長の早い多肉植物。草丈25~30cmで、花径は4~5cm。花色は、ピンク~赤紫色。開花期は4月~9月。

アキまきの一年草

  • 用土
  • コンテナの場合、市販の草花用培養土にパーライト(黒曜石タイプ)か軽石砂を2割程混ぜ込んだ土、または赤玉土(小粒)6:腐葉土4:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、深さ30cm以上に土を耕して、植えつけの1週間程前に、土壌改良用の牛ふん堆肥や腐葉土を(1㎡当り2~3kg)混ぜ込んでおきます。
  • 肥料 
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をしましょう)鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、暖かくなってから梅雨入り前まで、月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、基本は必要ありませんが生育が鈍るようなら緩効性化成肥料を置肥しましょう。
  • 追肥の際は、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。

乾燥に強い草花

ポリポット苗やコンテナに秋植えしたら霜に当たらないように注意

  • タネまき
  • 適期は、9月中旬~10月です。
  • 発芽適温は15~20℃です。温暖地では秋まき、寒冷地では春まきが一般的です。
  • 花壇やコンテナに直まきすると、タネが細かく水で流されてしまうので、浅鉢にまきましょう。市販のタネまき用土かバーミキュライトなどがよいでしょう。種子がとても小さいので、タネの袋から風に飛ばされないような容器に移します。乾いた細い筆の先に、タネを付けるようにして、指先でポンポンと軽く叩いてまきます。
  • 蒔いたタネが風で飛ばされないように、木片などで軽く軽く押さえます。好光性なので覆土はしないで、腰水(底面吸水)にして発芽させると簡単です。
  • 発芽したら、弱い苗を間引きながら本葉が2~3枚になり茎がしっかりしたら、ポリポットに移して仮植えします。本葉が5~7枚になって茎がしっかりしたら、花壇やコンテナに定植します。
底面給水

腰水(底面吸水)

  • 苗の植え付け
  • 適期は、3月~4月です。
  • 秋まきで育てた苗は、温暖地では冬前に霜除けして地植えも可能。その他はポット苗をフレームや簡易温室などで管理して、春になったら定植します。(春になると市販のポット苗も流通します)
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように植え付けます。、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。(株間は15~20cm)
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。株間は20cm位空けて植え付けます。
  • 植え替え
  • 一年草なので必要ありません。

南アフリカの原産

ハーブの仕切りライン大

高温多湿になると根腐れを起こしやすい

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。葉が多肉質なので乾燥には強いです。
  • 地植えの場合、植え付け後に根付くまでは水やりしますが、その後は基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 花がら摘み→花後の枯れた花は、放置しないで早めに茎から切り取ります。新しい芽が出て次に花が楽しめます。
  • 病気・害虫→特になし
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 日当たりが悪いと、茎が徒長して花つきが悪くなります。花が開かず萎んだままになります。

ハーブの仕切りライン大