ワスレナグサ 季節の花-秋になったら植え付ける花-イパネマおやじ

  • ワスレナグサは、ヨーロッパ原産のムラサキ科多年草です。日本の夏の暑さに弱く花後に枯れてしまうことが多いので、秋にタネを蒔いて翌春に花を咲かせる一年草として扱われています。(冷涼な気候の地域では、夏を越して株が大きくなることもある)
  • 茎上部で分枝して、草丈は15~40cmです。暖かくなり始める3月下旬~6月上旬まで開花します。茎の上部に穂状花序を出し、花径3~6cm程の小さな花を咲かせます。花色は白色、青色、淡桃色があります。派手さのある花ではないが、群生すると見応えがあります。

ワスレナグサは一年草です

秋にタネをまくと翌春に開花する

  • 分類:ムラサキ科ワスレナグサ属 / 原産地:ヨーロッパ
  • 別名:ミオソチス・スコルピオイデス(ワスレナグサ・漢字表記:勿忘草)
  • 学名:Myosotis scorpioides
  • 英名:Alpine forget me not
  • 園芸分類:多年草(国内では一年草として扱う) / 耐寒性(普通)、耐暑性(弱い)
  • 草丈・樹高:15~40cm
  • タネまき:9月中旬~11月上旬
  • 苗の植え付け:9月中旬~11月上旬、春が2月下旬~4月上旬(育苗後または市販の苗が流通する)
  • 開花期:3月下旬~6月上旬
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。
  • ※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。

ワスレナグサは直まきで育てる

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※ youtube動画を公開しています。イパネマおやじ チャンネルへ

  • 特徴
  • ワスレナグサの仲間は、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、オセアニアなど北半球の温帯から亜寒帯を中心に約50種が分布する一年草または多年草です。
  • 秋にタネをまいて寒くなる前に定植します。根が繊細で移植を嫌うので、幼苗のうちに移植するか直播きをします。寒冷地では霜よけ対策をしましょう。
  • 近縁種
  • ミオソチス・シルヴァチカ(Myosotis sylvatica)→和名がエゾムラサキです。ヨーロッパからアジア地域原産。丈夫な性質で日本でも野生化している。中部地方以北の高原の湿地など寒冷地に自生している。
  • ミオソチス・アルヴェンシス(Myosotis arvensis)→ムラサキ科ワスレナグサ属の1~越年草で、野原に自生する。和名はノハラムラサキです。山地に自生するムラサキ(ムラサキ科ムラサキ属)と区別するために、ノハラムラサキと名付けられたと思われます。草丈は10~50cmで、茎の上部に花序を出し花径3~4cmの小花を咲かせます。(キュウリグサ、ハナイバナによく似ている)
  • ミオソチス・アルペストリス(Myosotis alpestiris)→アラスカの亜高山地帯に分布している。花色は青色です。

ワスレナグサ

花後には枯れる一年草

  • 用土
  • 過湿を嫌うので水はけのよい土壌を好みます。
  • コンテナの場合、赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、掘り上げた土に腐葉土2~3割を混ぜ込んで、植え穴に戻します。(水はけが悪ければ川砂を1~2割混ぜ込む)
  • 肥料
  • 肥料分が多すぎると花つきが悪くなるので、生育の状態を見ながら追肥を施します。
  • コンテナの場合、植えつけの際に用土の中に元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、2月下旬~5月中旬、9月下旬~11月上旬の10日に1回程度、液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、植えつける前に元肥として有機質肥料とチッ素・カリウム・リン酸の三大要素の他にミネラル分を補充するために堆肥を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、3月下旬~5月中旬、9月下旬~11月上旬の10日に1回程度、液体肥料を施します。
  • タネまき
  • 適期は、9月中旬~11月上旬です。
  • 発芽しにくいので、1日程水に浸しておきます。暗発芽種子なので、覆う土は浅めの2cm程にします。本葉が2~3枚に育ったら早めにビニールポットなどへ移植しましょう。根を傷めないように丁寧に扱います。
  • 植え付け
  • 苗の植えつけ適期は、9月中旬~11月上旬、春が2月下旬~4月上旬です。タネまきの場合は、9月に直まきします。または、10月中旬にポット苗に移植して冬越しさせてから春になったら2月下旬~4月に植え付けます。
  • 「用土」と「肥料」の項目で準備した土壌に植えつけていきます。
  • コンテナの場合、株間は20~25cm程空けて植えつけます。株が横に広がるので鉢のサイズはゆとりを持って植えつけます。
  • 地植えの場合、株が横に広がるので株間は25~30cm程空けて植えつけます。大苗になると、根付き難いので早期に植えつけるのがよい。横に浅く根を張るので、霜柱で持ち上げられやすいので不織布などで霜除けをします。
  • 植え替え
  • 一年草なので、植え替えの必要はありません。

ワスレナグサ

ハーブの仕切りライン大

水辺などに自生するが花壇の過湿には弱い

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。過湿を避けるために、毎日習慣として水を施すのは避けましょう。
  • 手入れ
  • 花がら摘み→花後の枯れた花茎の付け根から切り取ります。
  • 病気→灰色かび病
  • 害虫→アブラムシ

※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。

  • 日当たり
  • 日当たりと水もちのよい場所を好みます。湿地の水際などに自生するように、水辺を好みます。ただし、花壇に植えて、水はけが悪いと腐りやすいです。

ハーブの仕切りライン大