キッチンハーブを育てる ハーブ-身近な場所に置いて管理する-イパネマおやじ
- ハーブとは、元々は野原などで自生していた植物の中から、暮らしに役立つものを選んで栽培してきた歴史があります。その中で、キッチンハーブとは、キッチンや室内でも育てることができ、料理や飲み物の香りつけや彩り、食材の臭みとりなどに使える香味野菜のです。このページでは、キッチンハーブを育てる際のポイントとお奨めの品種を案内しています。
- 料理や飲み物に加えることで風味が引き立ち、味はもちろん日常生活に潤いを与えてくれる「キッチンハーブ」を育ててみませんか。日頃の買い物では、お馴染みの野菜を購入することはあっても、わざわざハーブを買い求めることは少ないと思います。まず一般的な野菜コーナーでは、ハーブが店頭に並んでいるのを見かける機会は少ないともいえます。料理の途中でアッ!ここでバジルがあったら更にお洒落で旨みのある料理にアレンジできるのに・・・という場面で、身近なキッチンで少量であってもハーブを育ててみてください。
室内の植木鉢やプランターで育てる
Ξ キッチンでハーブを育てる楽しさ
- 料理を始める際に思いついても、わざわざ購入のために外出する必要がない。
- 料理中でもスグに適量を摘み取って料理に使える。ひと味アレンジするアイデアが浮かんだらスグに使える。
- 料理に使う以外にも、フレッシュハーブを使ってハーブティやノンアルコールの「モクテル」などドリンクに添えて香りを楽しめます。
- 緑のインテリアとしても楽しめる。飲み物・料理などの実用目的のほかにも、リビングなどの寛ぎスペースに植木鉢を置いておくと、緑と爽やかな香りが漂う空間になります。
Ξ 目次 キッチンハーブを育てるのに必要なもの。
1.栽培に必要な用品や手入れのポイント
・育てるのに必要な環境。
・どんな土で育てるのがよいか。土を使わずに育てる、水耕栽培や栽培キットで育てる。
・タネまきや苗の植え付け。肥料や水やり、必要な手入れ。
2.初心者でも育てやすく重宝なハーブを7選。
ロースマリー、ミント、セージ、オレガノ、バジル、タイム、イタリアンパセリ。料理や飲み物に利用できるハーブは多数ありますが代表的なものを選んでみました。
ハーブの好む土壌と環境
ハーブの多くの品種は、ヨーロッパの地中海沿岸が原産地です。温帯に位置して、夏は雨が少なくカラッとして、冬は雨が多く湿潤な気候です。過湿・多湿を嫌う種が多いので、水はけと風通しのよい場所を好みます。1日に4時間程の日当たりがない場合は、病害対策や日頃の手入れを小まめにしてハーブの好む環境を整えましょう。
水耕栽培で育てる
- 水耕栽培には、湿度の高い環境に耐えられ繁殖力の強いハーブが適しています。ラベンダーやローズマリーなどの低木性の品種より、バジルやミントなどの草本性の方が適しています。
- 水耕栽培や挿し木に適したハーブ:バジル、ミント、クレソン、ルッコラ、パセリ、サラダバーネット、チャービル、ローズマリー、センテッドゼラニウム、レモンバーム。※ 詳細は、サイト内のページを参照
- 根が出るまでは日陰に置き、発根してら日当たりと風通しのよいキッチンの窓辺やベランダへ置いて管理します。
- 栽培と適期:タネまきと苗から育てます。多くのバーブの植え付け適期は、5月~6月、秋が9月~10月です。育てやすいのは、病害虫の発生が少ない秋の9月~10月です。
挿し木で育てる
数あるハーブの中でも繁殖力のあるものは、切り取った茎や根を水挿しにして育てることもできます。適期は、5月~6月、秋が9月~10月です。
魚料理や肉料理などの香り付けにも利用される
ローズマリー
- 肉料理や魚料理やスープ、シチューなどイタリア料理を中心として匂い消しや香味づけに使われています。葉は細長くて堅く、葉色は淡緑色や黄色、斑入りの種もあります。葉を乾燥させると長期間の保存もでき、料理用ハーブとして重宝です。強い抗酸化作用があり、若返りのハーブとしても人気があります。爽やかな風味があり、熱にも負けない風味の強さがあるので、肉料理との相性がバツグンです。
- 樟脳に似た強い香りがあり、古代より若返りのハーブとして人気があります。春~秋の生長期には、株の蒸れを防ぐために葉と茎の剪定をしましょう。しばらくすると、脇芽から芽を出して再びよく茂ります。風通しのよい涼しい場所に置いて管理しましょう。
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ペパーミント
- ミンとの仲間は、メントールを多く含んでいるのが特徴です。薬草や香料として利用されています。特に飲み物の風味付けには多く用いられています。摘み取っものをティカップに入れ、お湯を注げばミントティになり、カクテルなどに添えたり、細かく刻んで氷水に入れればミントウォータになります。
- 発芽率が低く初期の生長が遅いので苗から育てるのが一般的です。とても生育旺盛で、地下茎が伸長して増えるので、土に植えたら他の植物を侵食しないよう土中に仕切りをしましょう。
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セージ
- ヨーロッパ原産の、薬用ハーブの代表として知られています。初夏になると茎の先端に紫色の小花を穂状に咲かせます。浄化をもたらす神聖な植物として知られています。肉料理に適しているハーブで、豚肉料理やソース、ドレッシング、ビネガー、ハーブティとして利用されています。
- 多湿になって株が蒸れると、葉が傷みやすくなります。梅雨入り前に、早めに葉を収穫しましょう。増やし方は、挿し木か取り木が一般的ですが、キッチンでは挿し木の方がよいでしょう。
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オレガノ
- 強いスパイシーな香りがあり、肉の煮込み料理やパスタ、ピザ、ドレッシングなどに使うと風味と味が引き立ちます。消化促進や整腸作用があることで知られています。葉を乾燥させて保存しておくと、更に香りが引き立ちます。
- 多肥を嫌うので、肥料はほどんど必要ありません。多湿も嫌うので、梅雨入り前に枝茎を間引いて風通しをよくし、株中が蒸れないようにします。開花が始まったら株元で切り取り、紐で吊るして風通しのよい日陰で保存します。
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バジル
- ピザやパスタなどのイタリア料理に欠かせないバジルは、「ハーブの王様」という別名が冠せられる代表的なハーブです。生のバジルをサラダや料理に使うだけでなく、ビネガーやオリーブオイルに漬けて用いるなど多彩な利用方法があります。バジルペーストを作ってストックしておくと、色々なメニューに調味料として使えます。βカロテンが豊富でガンの予防にもなると言われています。
- 原産地の熱帯アジアでは宿根草ですが、耐寒性がなく国内では一年草として扱われます。基本種のスイートバジルの他、赤紫種、縮葉種などがあります。シソはバジルの近縁種になります。花芽が付くと、香りが弱くなるので摘芯を繰り返して花芽が付くのを防ぎます。
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タイム
- 古代ギリシャでは神殿でタイムの香りが好んで焚かれ、古代エジプトではミイラの防腐用に使われていたそうです。若々しさを感じる香りは、様々な用途に使われてきたハーブです。コモンタイムに代表される木立性タイプと、地表を這うようにマット状に広がるクリーピングタイプに大別されます。ブーケガルニに欠かせないハーブ、牛肉、羊肉などの肉料理やバター、チーズの香り付けに利用されます。
- 日当たりのよい乾燥気味のアルカリ性の土壌を好みます。多湿に弱く、梅雨入り前には収穫を兼ねて切り詰めます。
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パセリ
- 爽やかな風味と舌触りで、魚介料理の香り付けに欠かせないハーブです。古代ギリシャ・ローマ時代から、料理用の薬用植物として栽培されてきました。葉や茎に強い香味があります。ビタミンB、Cが豊富に含まれる栄養豊かな野菜として重宝です。イタリア料理の、ミートソースやボンゴレビアンカなどに加えたり、サラダの風味と彩り添えに適しています。
- パセリの仲間は、1~2年草で大半は一年を通して収穫できるので、是非一株育てておくと便利です。やや乾燥に弱いので、水切れに注意して管理しましょう。次々と芽が出てくる程、生育旺盛なので肥料分を切らさないように注意しましょう。
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