ジニア 季節の草花-春~秋まで咲き続ける-イパネマおやじ

ジニアは、一般的にはヒャクニチソウ(百日草)という和名で呼ばれています。春まきの一年草で、4月中旬頃から苗も流通します。以前は、お盆などに仏壇に供える花というイメージがありましたが、最近は多彩な花色と花形が作出され観賞用として春~秋の長い期間を咲き続ける草花として人気があります。春にタネまきか苗を植え付けると、春~秋までの長期間を咲いて、冬には枯れる一年草です。

ヒャクニチソウ属

夏花壇の主役になる草花

  • 分類:キク科ヒャクニチソウ(ジニア)属 / 原産地:メキシコを中心に南北アメリカ
  • 別名:ヒャクニチソウ(漢字表記:百日草)
  • 学名:Zinnia
  • 園芸分類:一年草 / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:20~100cm
  • タネまき:4月~5月 
  • 苗の植え付け:5月~6月(育苗後または市販の苗が流通する)
  • 植え替え:なし
  • 挿し芽:5月下旬~7月上旬
  • 開花期:5月~10月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)

注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。

※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。

気象庁ホームページ:地域別の気候情報はコチラ https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/cgi-bin/view/index.php

  • 特徴
  • ジニアとは、ヒャクニチソウ属の園芸品種の総称です。ジニアの仲間は、南北アメリカに約20種が分布するキク科ヒャクニチソウ属の一年草(多年草もある)です。日本へ渡来したのは、江戸時代の末期で、1862年とされています。主にお盆の仏壇花として利用される印象がありましたが、近年は多くの園芸品種が作出され、その中でもコンパクトな草丈の矮性種は、コンテナ栽培に適していることから、広く栽培されるようになりました。
  • 花名をヒャクニチソウと呼ぶのは、開花期間が5月~10月の長い間を咲き続けることに由来しています。多くの園芸品種があり、夏花壇の常連花として定着しています。花色は、白色、黄色、ピンク色、オレンジ色、赤色、複色など多彩な品種があります。花形も、一重咲き、ダリア咲き、ポンポン咲き、変わり咲き品種などがあります。
  • 近縁種
  • ジニア・エレガンス(Zinnia elegans =Zinnia violacea L.)→メキシコ原産で、和名は、ヒャクニチソウ。ジニアの多数ある品種の中でも、最も広く栽培されています。一般的に「ジニア」と呼ばれるのは、この種を指しています。ヒャクニチソウという花名は、開花期間の長いこの花の性質に由来しています。英名はzinnia,elegant zinnia,common zinnia,一年草で草丈は、矮性種10cm程、高性種は90cm程。花径は3cm程で花形は舌状花の中心に筒状花を付ける、他にも八重咲きがある。花色は、黄色、ピンク色、紫色、赤色など原色に近い明るい種が多い。
  • ジニア・リネアリス(Z. angustifolia)→和名は、ホソバヒャクニチソウ。メキシコ原産で英名はcreeping zinnia,narrow-leaf zinnia,一年草で草丈20~45cm・矮性種は15cm程で高性種は60cm程。花形は一重でデージーの花に似ている。花径3cm未満で花色は、白色、クリーム色、黄色、オレンジ色、 ピンク色、ラベンダー色など多彩な色合いがある。
  • ジニア・ハーゲアナ(Z. haageana)→和名は、メキシコヒャクニチソウ。メキシコ原産で英名はMexican zinnia 一年草で草丈60cm程。花径4cm程の花形は舌状花の中心に筒状花を付ける。花色は明るい橙色。
  • ジニア・ペルービア(Z. peruviana)→和名は、ヒメヒャクニチソウ。メキシコ~パラグアイ、ガラパゴス、西インド諸島原産。英名はPeruvian zinnia 一年草で草丈50cm程。花柄の長さ1~7cmで5~20個の小花を付ける。花色は黄色、栗色、赤色。

キク科

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)/ 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土
  • コンテナの場合、市販の草花用培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。赤玉土は弱酸性ですが少量だけ苦土石灰を混ぜ込みます(用土10L当り20~30g)
  • 地植えの場合、植え付けの2週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して苦土石灰(1㎡当たり100~150g)を混ぜ込んでおきます。さらに、植えつけの1週間程前に、水はけの悪い土壌には土壌改良用の牛ふん堆肥または腐葉土を(1㎡当たり2~3kg)混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をしましょう)鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、5月~9月の生育期中、緩効性化成肥料を月1回程度、または月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、5月~9月の生育期中、緩効性化成肥料を月1回程度、または月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。
  • 植物の根や葉に、直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)の施肥は控えめにします。
  • 追肥の際は、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。

春まき一年草

春から秋まで次々と開花する

  • タネまき 発芽適温20~25℃
  • 適期は、4月~5月です。
  • 箱まき(セルトレイが便利)などに、市販の種まき用土か赤玉土(小粒)にまいて、覆土は5mm程です。乾燥しないよう水やりをしながら、日陰で管理します。1週間程で発芽するので、本葉が2~3枚になり茎がしっかりしたら、ポリポットに移して仮植えします。薄めの液体肥料を施しながら本葉が5~7枚になって茎がしっかりしたら1本立ちにして、花壇やコンテナに移して定植します。
  • 苗の植えつけ
  • 適期は、5月~6月です。
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように、古い土を落としてから植え付けます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。(65cm深型プランターだと3株が目安)
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。堆肥を底に敷いて、根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。株間は25~30cmで植え付けます。
  • 植え替え
  • 一年草なので不要です。
  • 挿し芽
  • 適期は、5月下旬~7月上旬です。
  • 茎先から6~7cmの長さで切り取り挿し穂にします。挿し床の用土は、清潔で栄養分の少ないものが適しています。市販の挿し木用土、または赤玉土、、ピートモス、バーミキュライトなど保水性のよいものを使いましょう。(サイト内 詳細ページ

中南米の原産

段落ラインハーブ

夏の乾燥に注意して水やりを小まめに

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
  • 地植えの場合、降雨のみで基本的には必要ありません。
  • 夏の暑さには強いのですが、乾燥しすぎると花形が小さくなるので、コンテナと地植え共にしおれてきたら施しましょう。
  • 手入れ
  • 切り戻し→適期は、夏の終わり頃に伸びすぎたり傷んだ枝を切り戻します。思い切って、草丈の1/3の位置で切り詰めます。再び芽が出て、秋には元気に花を咲かせます。
  • 花がら摘み→花後の枯れた花は、上の芽を残して数節下で切り取ります。
  • 夏越し→梅雨の時期に病気が発生しやすいので、コンテナは軒下へ移動、地植えは、マルチングをして株元への泥はねを防ぎましょう。
  • 病気→うどんこ病、灰色かび病、立枯病
  • 害虫→アブラムシ、ハダニ
  • 日当たり
  • 日当たり風通しのよい場所を好みます。

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