ミナ・ロバータ 季節の草花-暑さにも元気なつる性草花-イパネマおやじ

ミナ・ロバータ ( Spanish flag ) は、メキシコから中央・南アメリカ原産のヒルガオ科の多年草です。つる性で茎の伸長は5mにも及び、フェンスに這わせたり支柱に誘引して美しい花を楽しめます。

つる性植物

夏季は緑のカーテンにもなる

  • 分類:ヒルガオ科サツマイモ(ィポメア)属 / 原産地:メキシコ、中央・南アメリカ
  • 別名:ジャングルクイーン
  • 学名:Ipomoea lobata
  • 園芸分類:一年草(多年草) / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:80~500cm(つる性)
  • タネまき:4月下旬~5月 
  • 苗の植え付け:5月~6月
  • 開花期:9月~11月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)

注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。

※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。

気象庁ホームページ:地域別の気候情報はコチラ https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/cgi-bin/view/index.php

  • 特徴
  • ミナ・ロバータは、メキシコから中央・南アメリカに分布するヒルガオ科サツマイモ属の一年草です。本来、原産地などでは多年草ですが、寒さに弱く日本の気候では冬には枯れるので一年草として扱うのが一般的です。つる性なので、ネットやフェンスなどに誘引します。暑さに強く、多くの葉を茂らせて夏の強い日差しから守ってくれる「緑のカーテン」としても人気があります。
  • 花柄に、壺形の花がたくさん連なって花穂をつくり、下から上に向かって咲き進みます。同じヒルガオ科のアサガオのような、漏斗形ではない異なった花形をしています。赤色から少しずつオレンジ色~黄色、更に白色へ変化して多彩な花色を楽しませてくれます。日が短くなると咲く短日植物なので、開花は10月頃から増えてきます。

メキシコ原産

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)/ 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土
  • コンテナの場合、市販の草花用培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、植えつけの1週間程前に、水はけの悪い土壌には土壌改良用の牛ふん堆肥または腐葉土を(1㎡当たり2~3kg)混ぜ込んでおきます。
  • 肥料 
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をしましょう)鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、生長期の5月~9月に週1~2回液体肥料、または1~2ケ月1回少量の緩効性化成肥料を置肥します。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料(1㎡当たり30g)を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、生長期の5月~9月に、1~2ケ月1回少量の緩効性化成肥料を施します。
  • 植物の根や葉に、直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)や冬季(休眠期)の施肥は控えめにします。
  • 肥料の3要素は、チッ素分(主に葉を生長させる)、リン酸分(花や実を生長)、カリウム分(根を生長)です。肥料の3要素は化成肥料10:10:10を使います。チッ素分が過多になると花つきが悪くなります。

秋に開花

花色が赤色から白色へ変化する

  • タネまき 発芽適温20~25℃
  • 適期は、4月下旬~5月です。
  • ポリポットまきの場合、3号ポリ鉢に、市販の種まき用土か赤玉土(小粒)、またはバーミキュライトなどの清潔な用土を敷きつめ、3~4粒をまいたら5mm程覆土をします。
  • 10日程で発芽するので、乾かさないよう日当たりと風通しのよい場所で管理します。つるが伸び始めたら、花壇やコンテナに定植します。(65cmプランターだと2本が目安)
  • 苗の植えつけ
  • 適期は、5月~6月です。
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように植え付けます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。(65cmプランターだと2本が目安)早めにネットを張るか、支柱を立てつるを誘引します。
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。根を土になじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。株間は30~40cmで植え付けます。早めにネットを張るか、支柱を立てつるを誘引します。

春まき一年草

段落の仕切りライン

日照時間が短くなると花を咲かせる

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。真夏は夕方に、鉢中と鉢の外側全体にタップリと水をかけて夜間温度を下げるようにします。通常の季節は朝方に施しましょう。
  • 地植えの場合、降雨のみで基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 切り戻し→鉢植えにして、あんどん仕立てなどにした場合は、つるが元気に伸びるので100cm以上に伸びたら切り戻しをしておきましょう。
  • ネット張り・支柱たて→6月頃から、つるがグングンと伸びだすのでネットを張るか、支柱を立てて誘引をしましょう。
  • 病気→特になし
  • 害虫→アブラムシ、ハダニ
  • 日当たり
  • 日当たりと風通しのよい場所を好みます。

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