オリヅルラン 観葉植物-細長くて美しい葉が放射状に茂る-イパネマおやじ

オリヅルラン (Spider Plant) は、スラリと伸びた美しい葉に斑が入る常緑の観葉植物です。匍匐するランナーの節に根を出して、伸びた茎先に花序を見せ、白色の小さな6弁花を咲かせます。

オリヅルラン

鉢植えや吊り鉢で育てる

  • 分類:キジカクシ科オリヅルラン属 / 原産地:アフリカ
  • 別名:オリヅルラン(漢字表記:折鶴蘭)
  • 学名:Chlorophytum comosum
  • 園芸分類:多年草 / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:10~40cm(高性品種は~100cm)
  • 苗の植え付け:5月~9月(市販の苗が流通する)
  • 植え替え:5月~9月
  • 子株・株分け:5月~9月
  • 開花期:6月~8月
  • 栽培方法:コンテナ(植木鉢、プランター、吊り鉢) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
  • 特徴
  • オリヅルランは、アフリカ原産のキジカクシ科オリヅルラン属の常緑多年草です。主な分布域は、熱帯アフリカ~南アフリカで、山岳地帯や山林、渓谷、平野などの様々な環境の中で自生しています。本来、原種は緑色の単色ですが流通している多くの園芸品種は白色の斑入りです。
  • スラリと伸びる、常緑で斑入りの美しい葉を持ち、栽培が容易なことから、観葉植物として世界中で栽培されています。渡来したのは、明治時代とされ、最も人気のある観葉植物の一つです。暖地であれば地植えも可能ですが、冬の寒さを考えると、鉢植えで育てるのが一般的です。繁殖力旺盛で、地表を這うようにランナーを伸ばして子株を作ります。地中に太い根を伸ばすので乾燥にも強く育てやすい植物です。
  • 近縁種
  • オリヅルラン (Chlorophytum comosum)→緑色の葉に白色の斑が入り、花後には花茎に子株が付きます。鉢植えや吊り鉢にして楽しめます。オリヅルランの仲間は、アフリカやインドなどの熱帯地帯に約150種が分布する。
  • シャムオリヅルラン (C. bichetii)→オリヅルランによく似ているが、他の品種と異なりランナーを伸ばしません。葉縁に白色の斑が入る。仲間の中でも、寒さに弱いので(10℃以上必要)、晩秋になったら早めに室内に取り込みましょう。
  • ソトフオリヅルラン (C. comosum ‘Variegatum’)→葉が硬くて、緑色の葉縁に乳白色の斑が入る。
  • ヒロハオリヅルラン (C. capense)→多肉質で根が長く、根茎は小さい。葉は長いロゼットに多数が付き、線状被針形で長さ30~40cm。

観葉植物です

多肉質の根を持ち乾燥には強い

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)/ 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土
  • コンテナの場合、市販の観葉植物用培養土または赤玉土(小粒)5:腐葉土3:軽石(小粒)2:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 肥料 
  • コンテナの場合、苗を定植後の追肥は、5月~9月に、2ケ月に1回緩効性化成肥料を置肥、または月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。冬は肥料を控えましょう。
  • 肥料の3要素は、チッ素分(主に葉を生長させる)、リン酸分(花や実を生長)、カリウム分(根を生長)です。
  • 冬季(休眠期)の施肥は控えます。追肥の際は、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。

多年草

株分けか子株で増やす

苗の植えつけ

  • 適期は、5月~9月です。購入した鉢植えの、鉢サイズが小さな場合は、1回り大きなサイズに植えつけましょう。
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように植え付けます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 植え替え
  • 適期は、5月~9月です。
  • コンテナの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、1~2年に1回を目安に行いましょう。用土は「植え付け」と同じです。1~2回り大きな鉢に底石を敷き、根鉢を軽く崩して古い土を落とし、傷んだ根は切り取ってから植え付けます。植え替え直後にタップリの水を施します。
  • ランナー(子株)を分ける
  • 適期は、5月~9月です。
  • 健康で、葉数が8~10枚付いている子株をランナーから切り取ります。水挿しにして発根したら土に挿すか、直接水苔などの用土に挿してもよいです。(葉が出ている子株は多少なりに根が出始めている)または、親株から切り離さずに、用土の入った他の鉢に子株を乗せて根付かせる方法もあります。(根伏せの一種ですね)

株分け

  • 株分け 
  • 適期は、5月~9月です。
  • ランナーを出さない品種や、株が肥大して根詰まりを起こした場合に行いましょう。植え替えの際に同時に作業します。1~2年に1回を目安に株分けしましょう。根鉢を抜き取ったら、2~3株に切り分けて、新しい用土を入れた鉢に植えます。
  • 株分けして新しく植え付ける鉢サイズは今までと同じサイズにしましょう。一回り大きなサイズに植え替えないこと。(サイズが大きすぎると根を張り切れない)

熱帯地帯の原産

苗色大サイズ

  • 水やり
  • 本来、多肉質で乾燥には強い植物です。
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。冬は乾燥気味に管理しましょう。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
  • 手入れ
  • 枯れ葉の取り除き→葉先だけが枯れることがよくあります。ほとんどの場合、原因は水不足による根詰まりです。葉先を切り取り、見た目をよくしましょう。全体が枯れた場合、葉の根元から切り取りましょう。
  • 病気→炭そ病
  • 害虫→カイガラムシ
  • 日当たり
  • 日当たりと風通しのよい場所を好みます。
  • 半日陰でも育つが、日照不足だと株が細くなったり発育不足になります。直射日光に当たると葉焼けを起こすので、真夏は明るい日陰で育てましょう。

苗色大サイズ