ヨルガオ 季節の花-夜に開花して朝にはしぼむ短日性植物-イパネマおやじ

ヨルガオ (Moonflower) は、夏になると花径15cm程の白色の花を咲かせます。アサガオによく似ていますが、丈夫な性質でつるが硬くても、少々強引な誘引にも耐えます。アサガオを育てた経験があれば、栽培は簡単だと思います。植物分類の植物名は、ヨルガオですが、園芸店などでは多くの種苗はユウガオ(夕顔)で流通しています。名前の違いに深い理由はなく、ヨルガオより夕顔の方が、何となく風情を感じる・・イメージもよいと考えられたと推察されます。

ヨルガオ

生育旺盛でつるがよく伸びる

  • 分類:ヒルガオ科ヨルガオ属 / 原産地:熱帯アメリカ
  • 別名:ムーンフラワー
  • 学名:Ipomoea alba (= Calonyction aculeatum)
  • 園芸分類:つる性一年草 / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:100~500cm
  • タネまき:5月上旬~下旬
  • 苗の植え付け:5月中旬~6月下旬(育苗後または市販の苗が流通する)
  • 開花期:7月中旬~10月中旬
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(植木鉢、プランター) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
  • 特徴
  • ヨルガオは、熱帯アメリカに約○○種が分布するヒルガオ科ヨルガオ属のつる性多年草です。アサガオやルコウソウと同じ仲間で、園芸的には冬には枯れる一年草として扱われます。夜になると開花する夜光性で、朝になると萎んでしまいます。短日性なので、9月に入ってからが身頃です。基本の花色は、白色ですが赤色種もあります。花径15cm程の大輪咲きで、甘い芳香があります。

ヒルガオ科

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)/ 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土
  • コンテナの場合、市販の草花用培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、植えつけの1週間程前に、土壌改良用の完熟堆肥または腐葉土を(1㎡当たり2~3kg)混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をしましょう)鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、5月~10月の間、月1回程緩効性化成肥料を置肥、または月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料(1㎡当たり30g・片手で1握り)を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、5月~10月の間、月1回程緩効性化成肥料を置肥します。
  • 追肥の際は、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。

別名はムーンフラワー

つる誘引用のフェンスやネットを設置する

  • タネまき 
  • 適期は、5月上旬~下旬です。発芽適温は20~25℃です。
  • 種子が大きくて硬いので表面をヤスリで傷付けておきましょう。(市販のタネは傷を付ける細工の必要がないように処理されていることが多い例もある)タネまきの前に、3~4時間タネを水に浸けて吸水させましょう。
  • 箱まきかポリポットにまきます。市販のタネまき用土か赤玉土(小粒)を敷きつめ、数粒をまいたら覆土を1cm程の厚さにします。乾燥しないよう水やりをしながら、日陰で管理します。本葉が2~5枚になり茎がしっかりしたら育苗ポットに仮植えします。本葉が5~6枚になりポリポットに根が回ったら花壇や鉢に定植します。育苗ポリポットまきも同様に、根が回ったら花壇や鉢に定植します。
  • 直まきの場合、30~40cm間隔でタネまきしましょう。
  • 苗の植えつけ
  • 適期は、5月中旬~6月下旬です。生育適温は15~25℃です。
  • コンテナの場合、7~8号鉢に1株が目安です。鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土をコンテナに入れます。根鉢を軽く崩して、古い土を落としてから植え付けます。土と根をなじませて定植したら、支柱はアンドン仕立てにするのが一般的です。植え付け直後にタップリの水を施します。(65cm深型プランターだと2~3株が目安)
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。土と根をなじませて定植したら、つるを誘引するフェンスや支柱の準備をしましょう。植え付け直後にタップリと水を施します。(株間は30~40cm位空けて植え付けます)

ヨルガオ属

苗色大サイズ

夏の高温期は水切れに要注意

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
  • 地植えの場合、降雨のみで基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 支柱立て→アンドン仕立てでつる誘引をしましょう。(注:アンドン仕立てとはアサガオによく使われている支柱)
  • 病気・害虫→特になし
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。短日植物なので、夜間に照明の当たるような場所は避けましょう。

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