サツマイモ 野菜-プランターで立派なイモを育てる-イパネマおやじ

サツマイモは、ゴールデンウィーク前後が1回目の植えつけ適期です。春夏野菜の中でも、最も家庭菜園に向いている野菜の一つです。さらに気温が上昇する5月下旬になると2回目の植えつけ適期をむかえます。うれしい事にプランター栽培でも立派なサツマイモが育てられることです。高温や乾燥に強いので、一度育ててコツを掴めば家庭菜園の楽しさを満喫できますよ。

サツマイモ

やせた土壌でもよく生長する

  • 分類:ヒルガオ科サツマイモ属 / 原産地:中央アメリカの熱帯地域
  • 別名:さつまいも(漢字表記:薩摩芋)
  • 学名:Ipomoea batatas
  • 園芸分類:宿根性のつる植物 / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:150cm
  • 苗の植え付け:5月上旬~6月中旬(生育適温25~30℃)
  • 開花期:8月~9月(アサガオに似た薄紫色の花を咲かせる)
  • 収穫期:9月中旬~11月中旬(苗の植えつけ後120日程~)
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
  • 特徴
  • 中央アメリカ原産で、熱帯地域で育つことから高温に強く、チッ素分の少ない痩せた土地でも元気に育つ強健な植物です。連作障害がなく、一度植えつけたら後はあまり手間がかからないなど、家庭菜園初心者にはお奨めの作物です。ホームセンターなどで苗が流通します。
  • サツマイモは、苗から増やしますがポット苗と、つる切り苗の2種類があります。ポット苗は元苗を作るために利用します。本葉が8~10枚になった頃、摘芯して脇芽を増やします。伸びた脇芽の葉が、5~6枚に育ったら、切り取って、苗として使います。(1ポットから7~8本のつる苗が採れる)一方、流通しているつる切り苗があるので購入します。切り苗が1束10本程で販売されています。

ヒルガオ科

肥料の与え過ぎに注意する

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)
  • 高血圧、骨粗しょう症
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 煮物、天ぷら、サラダ、菓子
  • 用土と肥料
  • コンテナの場合、赤玉土(小中粒)4:土壌改良のための堆肥3:腐葉土2:バーミキュライト1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。植えつけの2週間前に苦土石灰(10L当たり10g)と、緩効性化成肥料(10L当たり10~20g)も混ぜ込んでおきます。チッソ分が多肥になると、蔓ばかりが伸び過ぎてイモの生育が悪くなる「つるボケ」になるので要注意です。サツマイモ専用肥料(窒素5:リン酸8:カリウム10)も販売されています。定植後の追肥は、基本的に必要ありませんが、7月~8月頃に葉が黄色くなった場合は施しましょう。
  • 地植えの場合、植え付けの2週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して苦土石灰(1㎡当たり100~200g)を混ぜ込んでおきます。さらに、植えつけの1週間程前に、堆肥(1㎡当たり500g)、草木灰(1㎡当たり100g)、硫酸カリ(1㎡当たり10g)混ぜ込んでおきます。チッソ分が多肥になると、蔓ばかりが伸び過ぎてイモの生育が悪くなる「つるボケ」になるので要注意です。サツマイモ専用肥料(窒素5:リン酸8:カリウム10)も販売されています。定植後の追肥は、基本的に必要ありませんが、7月~8月頃に葉が黄色くなった場合は施しましょう。
  • 畝立て
  • 地植えのための、土作りが完了したら畝を立てます。畝幅60~80cm、畝の高さは30cm位が適当です。水が溜まらないように畝の表面は平らに作ります。マルチで覆う場合、それぞれの株間でマルチに植え付け用の穴を空けておきます。

多年草

  • つる切り苗(挿し穂)の植えつけ 発根適温20~30℃、生育適温25~30℃
  • 適期は、5月上旬~6月中旬です。梅雨入り前には植え付けを済ませましょう。
  • サツマイモは、苗半作といわれる程苗選びが大切です。できるだけ新鮮で元気な苗を選びましょう。植えつけ前の準備は、日陰で数日間萎えるまで放置しておき、植えつけの前日に水を張ったバケツに浸けて吸水させます。そうすると、切り口から発根して活着がよくなります。
  • コンテナの場合、65cmの深型に鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土を、7分目まで投入します。(後から増し土をするので7分目で控えめにします)土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。65cm深型プランターだと2~3株が目安です。(※ 増し土→植物の生長過程で、後から用土を投入すること)
  • 地植えの場合、「畝立て」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。畝幅60~80cm、畝高30cm程の畝のセンターに深さ30cm程の溝を掘って、挿し穂を植え付けます。定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。株間は30cm位空けて植え付けます。
  • 苗の植え方
  • サツマイモは、茎の節から太い根が出て、その一部が芋になるので2~3節以上が地中に埋まるように植えつけましょう。
  • 水平植え→植える溝に対して、苗を真横に植えて地面と平行になるように寝かせて植えつける。イモ数が多くなる。
  • 斜め植え→水平植えより穂先が上向きになり、苗も斜めに寝かせて植えつける。活着がよく安定して根付く。
  • 垂直植え→苗を土に対して垂直になるように植えつける。イモ数は少ないが大型に育つ。

野菜

グリーン系の段落ライン

水はけと通気性のよい土壌を好む

  • 水やり
  • コンテナの場合、植えつけ直後は水やりが必要です。根が活着して生育が活発になった後は、土の表面が乾いてからタップリと水を施します。ポット苗で挿し苗を作る際には、最初の1週間は毎日水やりをしますが、その後はほとんど必要ありません。
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • つる返し→夏から秋にかけて、伸びている蔓を引っ張り上げるように持ち上げて、ひっくり返すことで節から伸びている根を、地面から引き剥がして切り取ります。
  • 土増し→コンテナの場合、芋が生長すると土の表面に露出するので、後から増し土をするために最初は7分目までの分量にしましょう。
  • 病気・害虫→特になし
  • 収穫
  • 苗の植えつけ後、120日後位から収穫期です。霜の降る前には収穫を完了しましょう。
  • 収穫後も、長期間の貯蔵が可能なので、好きな時に取り出して長く楽しめます。
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。

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