葉ネギ 野菜-ベランダでも育てられる野菜-イパネマおやじ

ネギ (leaf-green-onion) は、青々とした葉身部を食用にする「葉ネギ」と、軟白させた葉鞘の白い部分を食用にする「ネギ」に大別されます。栽培する地域の土質や環境により生育が異なります。関東より東の地域では、関東ローム層と呼ばれるやわらかい土壌で栽培されるものは「ネギ」と呼ばれ、別名は東京ネギと呼ばれます。関西地方を中心とした地域で栽培されるのは、「葉ネギ」が中心で特に京都付近の粘土質の土壌で栽培されたものは、九条ネギと呼ばれています。

葉ネギ

寒さには強いが多湿に弱い

  • 分類:ユリ科ネギ属 / 原産地:中央アジア
  • 別名:(漢字表記:)
  • 学名:Allium fistulosum
  • 園芸分類:多年草 / 耐寒性(強い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:50cm
  • タネまき:3月中旬~5月中旬、4月上旬~6月上旬、6月上旬~8月上旬のいずれか
  • 苗の植え付け:5月中旬~6月下旬、6月上旬~7月下旬、8月上旬~9月下旬
  • 収穫期:7月上旬~中旬、8月上旬~中旬、10月上旬~下旬(タネまき後60日頃から)
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
  • 特徴
  • 葉ネギに含まれる栄養素は、ビタミンB、ビタミンCやカルシウムにリンなどを含んでおり、発汗、解熱作用もある健康野菜です。ちなみに、葉ネギは連作を嫌う植物なので、2年~3年は間隔をとりましょう。
  • 近縁種(園芸品種など)
  • 九条ネギ→葉ネギの代表的な品種名
  • 青ネギ→葉ネギの別称
  • 小ネギ→葉ネギの若採りしたものの総称
  • 万能ネギ→九条ネギ(九条細)を若採りしたもの

葉ネギ

元肥をタップリして追肥は控えめにする

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)
  • 風邪、頭痛、解熱、神経衰弱
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 薬味、煮物、炒め物
  • 用土 pH6.5~7.0の弱酸性~中性の土壌を好む
  • コンテナの場合、野菜用培用土または、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。赤玉土は弱酸性ですが少量だけ苦土石灰を混ぜ込みます(用土1L当り3~5g)
  • 地植えの場合、葉ネギは酸性土壌ではうまく生育しないので、タネまきの2週間前に苦土石灰(㎡当たり100g)をまいて、深さ20cm以上によく耕して馴染ませておきます。さらに1週間前には、1㎡当たり、堆肥2㎏、化成肥料100gを施し、畝を立てます。
  • 畝立て
  • 土作りが完了したら、畝を立てます。1条まきは畝幅60cm、2条まきは畝幅100~120cm、条間20cm、畝高はともに10cm位が適当です。水が溜まらないように表面は平らに作ります。
  • 肥料 
  • コンテナの場合、苗の植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料(用土10L当たり20g)を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、苗を植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植1ケ月後からの追肥は、月に1回緩効性化成肥料(㎡当たり20~30g)を混ぜ込んで軽く土寄せします。

葉ネギ

排水性と保水性のバランスがよい土壌を好む

  • タネまき 発芽適温15~30℃と幅広いのが特徴
  • 適期は、3月中旬~5月中旬、4月上旬~6月上旬、6月上旬~8月上旬のいずれかです。(どれも中間地の例)苗に生長するのに60~75日かかるので、少量を育てる場合は苗を購入するのが手軽です。
  • コンテナの場合、まき溝に1cm間隔で筋まきします。1ケ所に重ならないように数粒まいて覆土は5mm程です。草丈が6~7cmの頃、1.5cm間隔で1本仕立てに、草丈10cm程の頃3cm間隔で1本仕立てにします。
  • 畑に直まきする場合、「用土」と「肥料」の項目で用意した土に、条間20cmで、まき溝を作ってタネまきします。1cm間隔で1ケ所に2~3粒まき、覆土は5mm程です。発芽するまでは、よく観察して水切れを起こさないように注意しましょう。
  • 間引き
    タネまきしたら、7~10日で発芽します。草丈が6~7cmの頃、1.5cm間隔で2~3本仕立てに、草丈10cm程の頃3cm間隔で1本仕立てにします。
  • 苗の植え付け 5月頃から園芸店などで苗が流通します
  • 適期は、5月中旬~6月下旬、6月上旬~7月下旬、8月上旬~9月下旬です。
  • コンテナの場合、深さ20cm以上の容器に鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。株間10cm程で1ケ所に3本植えつけます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 地植えの場合、「畝立て」しておいた先程の土壌に植え付けます。深さ10cm、株間10~15cmで1ケ所に3~4本を植えつけます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。

葉ネギ

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。過湿を避けるために、毎日習慣として水を施すのは避けましょう。
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。1週間以上降雨がなく、乾燥状態が続くようであれば施します。
  • 手入れ
  • 中耕→雨などでかたくなった畝を軽く耕すことで、通気性をよくする。
  • 土寄せ→定期的に株元に土を寄せて、株の倒れるのを防ぐ。
  • 病気→カビ病、軟腐病
  • 害虫→アブラムシ、アザミウマ、ネダニ
  • 収穫
  • タネまきから60日程経った、6月上旬~11月中旬に収穫時期をむかえます。草丈20程に育ったら、株元から1~2cmを残して切りとります。残った株が生長して再び収穫できます。
  • 日当たり
  • 日当たりと風通しのよい場所を好みます。

段落のライン大

段落のライン大