庭に植えるとトラブルになる植物10 ハーブや季節の草花・花木の管理-イパネマおやじ

庭や花壇には、草花だけでなく観葉植物、花木、果樹など多くの種類の植物を育てて楽しみたいものですね。ただし、計画性もなく思いつくままに複数の植物を、近い距離に植え付けると、後からトラブルが発生して、手入れや対策が必要になり大変なことになる植物を紹介します。

庭や花壇に植えてはいけない植物

強健な植物はいいのですが、繁殖力が強く他の植物のエリアを脅かす、つるを伸ばして他の植物に巻きついたり寄りかり生長を阻害する植物など共存の難しい植物は植えないようにした方が後々の手入れやトラブルを回避できます。

地下茎を伸ばす植物

ミント (Mentha) →シソ科ハッカ属の多年草

ペーパーミントなどに代表される、爽やかな香りが魅力のハーブ植物です。植えるとまたたく間に増殖して、花壇全体に広がってしまい他の植物を駆逐してしまいます。地下茎を伸ばしながら、縦横無尽に広がります。

ミント

仕切りの緑線

ドクダミ (Houttuynia cordata) →ドクダミ科ドクダミ属の多年草

全国どこでも目にすることができる程、広い地域で自生しています。古来より十薬の名前でハーブ薬草として家庭用薬として親しまれてきました。繁殖力は超強力で地下茎を伸ばして周囲に広がっていきます。当然ながら他の植物の生育を侵略する勢いがあります。

ドクダミ

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竹・笹 (Bambuseae Kunth ex Dumort) →イネ科タケ亜科

一度植えたら地下茎を縦横に伸ばして、放置すると収拾ができなくなります。思い直して根や地下茎を取り除こうとしても、時すでに遅しとなりがちです。一帯が竹林と化すのを想定して植える覚悟が必要です。他の植物は共生できません。

竹や笹

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トクサ (Equisetum hyemale) →トクサ科トクサ属の常緑多年草

砥石の代用として、木材や金属の研磨にも使われていたことから砥草と呼ばれます。水辺の湿気の多い場所に自生します。地下茎を伸ばして広がり、地上茎を伸ばすが分枝はしません。増殖力は旺盛で地上を覆いつくすほどに広がります。

トクサ

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オリヅルラン (Chlorophytum) →キジカクシ科オリヅルラン属の多年草

緑色の葉に白色の斑が入る、美しい観葉植物です。繁殖力が強く日陰や環境の悪い場所でも、雑草に混じってでも丈夫に育ちます。地上を這うようにランナーを伸ばして広がります。(画像提供:癒し憩い画像データベース)

オリヅルラン

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ミョウガ (Zingiber mioga Roscoe) →ショウガ科ショウガ属の多年草

根茎が分枝して、刻むと独特の香りと辛みがある。薬味や刺身のつま等に利用される。丈夫な性質で、少しずつ生育範囲を広げていき、イザ駆除しようと思っても強健な根は根絶が難しい。

ミョウガ

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フキ (Petasites japonicus Maxim) →キク科フキ属の多年草

雄株と雌株がある雌雄異株の食用にもなる植物です。地下茎を伸ばして生長します。一度植えると広範囲に広がります。茎が柔らかく折れやすいので、駆除しようと思っても根茎が地中に残り繁殖を続けます。

フキ

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つるを伸ばして生長する植物

アイビー (Hedera) →ウコギ科キヅタ属のつる植物。別名はヘデラ

観葉植物として人気があり、葉には斑入りや縞模様など多彩な美しさがある植物です。気根(付着根)を出して樹木や壁に張り付いて、旺盛に広がっていきます。地表にも匍匐するように広がり、庭全体を覆いつくします。

アイビーはつる植物

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ノウゼンカズラ (Campsis grandiflora) →ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属のつる植物

夏になると、つるを伸ばして他の植物に気根(付着根)で吸着して絡みつきます。釣鐘状の花弁は明るいオレンジ色で下垂して開花します。しかし、強健な性質で繁殖力が強すぎて広がり始めると手が付けられなくなります。

ノウゼンカズラ

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ツルニチニチソウ (Vinca) →キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属の多年草

茎が地表を匍匐して、節々から根を下ろして広がります。グラウンドカバーとして広場などで栽培されています。青色の小花を咲かせ、葉に斑が入る品種などに人気があるつる植物です。その反面、繁殖力が強すぎて広がり出すと収拾がつかなくなります。

ツルニチニチソウ

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