グレコマのタネまき適期は9~10月 ハーブ-イパネマおやじ

グレコマは、耐寒性に優れた常緑多年草です。流通上では、カキドオシ(垣通し)と呼ばれることが多く、一年中鑑賞できる観葉植物として人気があります。茎が地面を這うように伸びて広がります。4月~5月に花茎が立ち上がり、淡青色~紅紫色の唇形花を咲かせます。花後には、茎が匍匐または斜上してつる状に2~3mに伸長します。葉や花を手で揉むと芳香を発します。

グレコマはつる性です

丈夫で育てやすい観葉植物

  • 分類:シソ科カキドオシ属 / 原産地:ヨーロッパ、東アジア
  • 別名:カキドオシ(垣通し)、グラウンドアイビー
  • 学名:Glechoma 
  • 園芸分類:多年生草本 / 耐寒性(強い・下限-10℃)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:5~20cm(100~150cm・つるの伸長)
  • 苗の植え付け・植え替え適期:4月中旬~5月中旬、10月~11月
  • タネまき適期:9月~10月
  • 株分け適期:4月、9月
  • 開花期:4月~5月
  • 栽培方法:地植え、鉢植え、グラウンドカバー ※記載している各適期は暖地での目安です。

段落の仕切りライン金色大

  • 特徴
  • グレコマの仲間は、ヨーロッパ~アジアにかけて数種が分布し、国内では青色の花を咲かせるカキドオシ(G. hederacea ssp. grandis)が自生しています。最も広く栽培されているのは、ヨーロッパ原産のセイヨウカキドオシ(G. hederacea)の斑入り品種です。
  • 近縁種
  • セイヨウカキドオシ(Glechoma hederacea)→ヨーロッパ原産で、別名はグラウンドアイビー。茎は匍匐して地面を這うように広がる。最長で2~4mにも及ぶ。5月頃に花茎が立ち上がり、淡青色~紅紫色の唇形花を咲かせる。日本に自生するカキドオシと比べると、花形は少し小ぶりです。本種の、葉に斑入り種、”ヴァリエガータ”(Glechoma hederacea “Variegata”)は、特にハーブ愛好家に人気があり広く栽培されています。
  • カキドオシ(G. hederacea ssp. grandi)→日本の、北海道、本州、四国、九州や台湾、中国に自生する多年草です。道端や草むらに、自然に自生しているのが見られる。和名の由来は、花後に茎が垣根を通って、長く伸びることから。草丈5~25cmで、花径1~2cmの唇形花で淡青色~紅紫色の花を付ける。草丈5~25cmになる。花後には、茎が匍匐または斜上してつる状に2~3mに伸長する。

グレコマはハーブです

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)
  • 連銭草(れんせんそう)→糖尿病治療、黄疸、胆道結石、膀胱結石
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • カキドオシの薬用酒→葉を乾燥させホワイトリカーに漬ける、柔らかい葉や花→天ぷら
  • 用土 水はけがよく適度な湿り気のある土壌を好みます
  • 鉢植えの場合、市販の草花用培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、掘り上げた土に対して植物性堆肥や腐葉土2~3割を混ぜ込んで水はけのよい環境を作っておきます。

  • 肥料 あまり多くの肥料は欲しがりません
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷いて、苗を定植後の施肥は、つるの生育が鈍くなったり、葉が黄色くなった場合は、薄めの液体肥料か少量の緩効性化成肥料を置肥します。
  • 地植えの場合、定植後の施肥は、つるの生育が鈍くなったり、葉が黄色くなった場合は、薄めの液体肥料か少量の緩効性化成肥料を置肥します。
  • 植物の根に直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)や冬季(休眠期)の施肥は控えます。(一般的な共通ポイント)

別名はカキドオシ

タネまきや株分けで増やせる

  • 植え付け 真夏や寒冷期を除けば大抵は可能です
  • 苗の植え付け適期は、春が4月中旬~5月中旬、秋は10月~11月です。
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷き定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 地植えの場合、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
  • 植え替え 
  • 適期は、春が4月中旬~5月中旬、秋は10月~11月です。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、年に1回を目安に行いましょう。根鉢を1/3程軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えの場合、生育が旺盛なので周囲に広がりますが、株の中心部は徐々に生育が悪くなります。健康な状態を維持するには、2~3年に1回は株を掘り上げて腐葉土などを混ぜ込んで土壌改良を行います。堀り上げた株は、古い部分を1/2程度切り取り、丈夫なつる部分を植え付けます。
  • 増やし方
  • タネまきで増やす→適期は、9月~10月です。箱まき(セルトレーが便利)かポットまきにします。箱まきの場合は本葉が2~3枚になったらポットに仮植えします。ポットに根が回ったら花壇や鉢に定植します。ポットまきも同様に、根が回ったら花壇や鉢に定植します。
  • 株分けで増やす→適期は4月、9月です。地植えの場合は、2~3年に1回は堀り上げて株分けしましょう。植え替えの際に、同時に作業しましょう。
  • 挿し芽で増やす→適期は、4月、9月です。(詳細はサイト内ページ

グレコマは観葉植物でもあります

日向から日陰まで場所を選ばず丈夫に育つ

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。年間を通して水切れを起こさないように注意しましょう。
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 枝茎の間引き→適期は、年間を通じて適時です。生育旺盛で、周囲に広がっていくので他の植物を侵食したり不要なつる枝は切り取ります。
  • 防寒対策→地植えの場合、関東以南の平地であれば屋外での冬越しは可能ですが、凍結する場所では、株元にマルチングするなどの防寒対策が必要です。寒冷地で地植えしている株は、10~11月中に地中から掘り上げて、鉢上げします。(鉢植えにして屋内などで冬を越させる)
  • 害虫→アブラムシ、ヨトウムシ
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。半日陰など多様な環境でも丈夫に育ちます。

段落の仕切りライン金色大