コエビソウの植え付け期は4~6月 季節の花-イパネマおやじ

  • コエビソウは、メキシコの熱帯地域に分布する常緑低木です。北アメリカのフロリダや南アメリカのエクアドルなどに帰化しています。花名は赤茶色の苞が重なっている形が、エビのように見えることから名付けられました。
  • 5月頃になると、樹高50~120cmの茎頂部に穂状花序を見せます。赤茶色で鱗状に重なっているのが花のように見えますが、実はこれは苞で花は細長い白色の唇状花です。開花期は5月~10月です。

コエビソウは多年草です

春から秋まで長く咲き続ける

  • 分類:キツネノマゴ科キツネノマゴ属 / 原産地:メキシコ
  • 別名:ベロペロネ
  • 学名:Justicia brandegeeana
  • 園芸分類:常緑低木 / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(普通)
  • 草丈・樹高:50~120cm
  • 苗の植え付け適期:4月中旬~6月
  • 植え替え適期:4月下旬~6月
  • 挿し芽適期:5月中旬~9月
  • 開花期:5月~10月 
  • 栽培方法:地植え、鉢植え ※記載している各適期は暖地での目安です。
  • 画像:出典・癒し憩い画像データベース https://iyashi.midb.jp

段落の仕切りライン

  • 特徴
  • コエビソウは、メキシコ原産の常緑低木として昭和初期に渡来して観賞用として栽培されてきました。熱帯植物としては、寒さに耐える方なので関東地方以南の平地であれば、戸外での冬越しも可能です。
  • 近縁種
  • シロバナコエビソウ(Justicia betonica L.)→熱帯アジアのスリランカ、マレーシア原産。樹高200~250cm以上。花序を真っ直ぐに伸ばす。花冠は藤色に白色の斑模様が入る。苞は白色で緑色の脈がある。

コエビソウは春から秋まで咲く花

水はけのよい土壌を好みます

  • 用土
  • 鉢植えの場合、市販の草花用培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥を施します)
  • 地植えの場合、掘り上げた土に対して完熟堆肥または腐葉土2~3割を混ぜ込んで水はけのよい環境を作っておきます。(さらに水はけが悪い土壌なら川砂などを1~2割加える)

  • 肥料 
  • チッ素分を控え、リン酸分とカリウム分主体の肥料を使います。チッ素分が多いと茎が伸びすぎて途中で折れやすくなり、花つきが悪くなります。
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷いて、苗を定植後の施肥は、5月~10月(生長期)に、1~2ケ月に1回緩効性化成肥料を置肥します。他には5月~9月中旬に、月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、定植後の施肥は、5月~10月(生長期)に、1~2ケ月に1回緩効性化成肥料を置肥します。
  • 植物の根に直接肥料が触れないように注意します。真夏や冬季の施肥は控えます。(一般的な共通ポイント)

コエビソウはメキシコ原産です

  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、4月中旬~6月です。
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷いてから定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 地植えの場合、定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
  • 植え替え
  • 適期は、4月中旬~6月です。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、1~2年に1回を目安に行いましょう。新しい用土(先述の配合と同じ)を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。(「手入れ」の項目、防寒対策を参照)
  • 寒冷地などで地植えしている株は、10~11月中に地中から掘り上げて、鉢上げします。(鉢植えにして屋内などで冬を越させる)
  • 増やし方
  • 挿し木で増やす→適期は、5月中旬~9月です。新しく伸びた枝の先端を、6~8cmの長さで切り取り挿し穂にします。(挿し木:詳細はサイト内ページ

コエビソウはやや寒さに弱い

冬は霜や凍結を避けましょう

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。過湿に弱いので、休眠期(冬季)は控えめに施しましょう。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 摘芯→春に茎が伸びてきたら、先端の芽を摘むことで脇芽が出て、枝数が増えて多くの花を付けます。
  • 剪定・切り戻し→春~秋の生育期には、葉茎がよく茂るので適時剪定します。冬季になって落葉した株は、思い切って株元の近くで切り戻します。自然に任せてもよいが、春に新芽を出す部位が高い場所になり、ヒョロ長い枝茎でアンバランスになります。
  • 花がら摘み→花後の枯れた花は、小まめに摘み取ります。
  • 防寒対策→地植えの場合、関東以南の平地であれば屋外での冬越しは可能ですが、凍結する場所では、株元にマルチングするなどの防寒対策が必要です。寒冷地で地植えしている株は、10~11月中に地中から掘り上げて、鉢上げします。(鉢植えにして屋内などで冬を越させる)
  • 害虫→アブラムシ、カイガラムシ、ハダニ
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 真夏日の直射に当たるのを避けましょう。鉢を明るい日陰へ移動してやりましょう。

春のバラ園の風景:

生田緑地ばら苑の風景

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