アンスリウムの植え付け期は5~7月 季節の花-イパネマおやじ

アンスリウムは、原産地の熱帯地域では地面には根付かず、大きな樹木の上で育つ着生植物です。直射日光を避け、木漏れ日が差すような湿度のある環境に自生しています。そのため強い日差しに当たると、葉焼けを起こしやすいです。一度、日焼けすると元には戻らず株全体が枯れてしまうこともあります。普通の植物を育てる用土では、過湿になり根腐れを起こしやすいです。

アンスリウムは熱帯植物です

寒さに弱いので管理しやすい鉢植えで育てる

  • 分類:サトイモ科ベニウチワ(アンスリウム)属 / 原産地:熱帯アメリカ、西インド諸島
  • 別名:アンスリューム、オオベニウチワ
  • 学名:Anthurium
  • 園芸分類:多年生草本 / 耐寒性(弱い 10℃が下限)、耐暑性(普通) 
  • 草丈・樹高:30~80cm
  • 苗の植え付け・植え替え適期:5月~7月
  • 株分け適期:5月~7月
  • 開花期:5月~10月 /
  • 栽培方法:鉢植え ※記載している各適期は暖地での目安です。

段落の仕切り画像です

  • 特徴
  • アンスリウムの仲間は、熱帯アメリカに約600種以上が分布する熱帯性の観葉植物です。朱赤色などの鮮やかな色になるのは、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞の部分で、本来の花はひも状の部分(肉穂花序)に付きますが、小さくて目立ちません。
  • 主に流通している原種は、アンドレアヌム(Anthurium andraeanum)です。鉢物や切花用として人気があります。

アンスリウムは常緑多年草

春から秋は強い日差しの当たらない屋外に置いて管理する

  • 用土 水はけと通気性のよい土壌を好みます
  • 鉢植えの場合、ヤシ殻チップ単用、またはピートモス5:パーライト4:赤玉土(小粒)1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(「アンスリウムの土」という専用土も市販されています)

  • 肥料
  • 鉢植えの場合、定植後の施肥は、5月~10月(生長期間)に、草花用化成肥料を置肥します。それでも生育が鈍い場合は、規定量の1/2程度に薄めた液体肥料を控えめに施します。(濃すぎると根を傷めます)
  • 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部にまきます。

アンスリウムは寒さに弱い植物

  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、5月~7月です。
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように古い土を除いてから植え付けます。定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 植え替え 適期は、5月~7月です
  • 地植えしている株は、10~11月中に地中から掘り上げて、鉢上げします。(鉢植えにして屋内などで冬を越させる)
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、1~2年に1回を目安に行いましょう。根鉢を軽く崩して古い土を取り除いて、絡んでいる根を丁寧にほぐしてから、新しい用土を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。子株が出来ていれば切り分けて、株分け作業も同時に行いましょう。
  • 増やし方
  • 株分けで増やす→適期は、5月~7月です。植え替えの際に、子株が出来ていたら植替えと同時に作業しましょう。子株を切り分け、葉が4~5枚付いた株を挿し穂にします。(根の部分が用土に埋まるように挿します)
     
    アンスリウムは観葉植物です

寒さにも弱いので外気温が12℃以下は室内へ取り込む

  • 水やり 土壌の過湿は嫌うが空気中の多湿は好みます
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。夏季などの高温乾燥期は、日中と夕方にも霧吹きで葉水を施すとよい。
  • 冬季は、乾かし気味に管理します。土の表面が乾いてから2~3日待ってから、タップリと水を施します。
  • 室内の乾燥が続く場合は霧吹きをして湿度を保ちましょう。冬に室内の暖房を入れる場合、温風が直に当たらない場所に置いて管理しましょう。
  • 手入れ
  • 花茎を摘む→花の付く肉穂花序は古くなると緑色になって色褪せてきます。その際には、茎の根元から切り取りましょう。早めに古い花を切り取ることで、繰り返し新しい花が出てきます。
  • 害虫→アブラムシ、カイガラムシ、ハダニ
  • 日当たり
  • 直射日光の当たらない、明るい半日陰を好みます。
  • 外気温が30℃を超える日は、風通しがよい涼しい場所へ移動させましょう。
  • 室内の窓辺などで、レースのカーテン越しに日が当たる場所が適しています。

花菜ガーデンの春の風景

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