バンダの植え付け期は5~6月 季節の花-着生植物

  • バンダは、東南アジアの標高500~1000mの広い地域に分布しています。樹木の5~10mの高さで風通しのよい場所に住みつく着生植物です。原産地は霧の多い地域で、空気中に長く伸ばした気根から吸水して生育します。一般的な洋ランのような、水を蓄えるバルブは持っておらず、気根に少しだけ蓄えることができます。
  • バンダ属の特徴は、花の寿命が長くて大輪、そして花色の美しさです。葉の形が広いストラップ系と棒状葉系とに分けられます。花色は濃紫色が有名ですが白色やピンク色、ローズピンク色などもあり、網目模様や斑点も入るのも人気の一つなのでしょうね。

バンダは多年草です

バスケットで吊り下げると映えます

  • 分類:ラン科バンダ(ヒスイラン)属 / 原産地:インド、ネパール、タイ、インドネシア、フィリピン
  • 別名:ひすいらん(漢字表記:翡翠蘭)
  • 学名:Vanda
  • 園芸分類:多年生草本 / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:30~80cm
  • 苗の植え付け・植え替え適期:5~6月
  • 開花期:2月~4月、8月~10月 /
  • 栽培方法:地植え、鉢植え、バスケット ※記載している各適期は暖地での目安です。

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  • 特徴 栽培ポイント
  • バンダは、属名のバンダの名前で親しまれているラン科植物の総称です。花の寿命が長く、環境が合えば1年中生育を続け、年に3~5回開花する品種もあります。好気性といわれ、根が水に浸かったままだと、窒息して根腐れしやすい着生ランの仲間です。
  • 日本の気候では、外気温が15℃以下になる9月下旬の頃には、室内に取り込みましょう。冬季の開花が最も美しく、花色が濃く大輪になる可能性があります。

バンダは洋ランの仲間

風通しのよい場所を好むが乾燥は嫌います

  • 用土 
  • バスケット植えの場合、植え込み材料は使いません。バスケットに直に入れて栽培します。
  • 鉢植えの場合、バスケット植えと同様に植え込み材料は使いません。
  • 肥料
  • バスケット植えの場合、適期は生育が旺盛になる初夏から秋。1週間に1回5000倍希釈の液肥を施す。加えて、水を通す不織布の袋に固形肥料を入れて根元にブラ下げておくと、シャワーで水やりするたびに溶け出して施肥ができます。
  • 鉢植えの場合、適期は初夏に1回、速効性化成肥料を置肥、以後~秋までは週1回、5000倍希釈の液肥を施す。
  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、5~8月です。バスケット植えの場合は、時期を問いません。
  • バスケット植えの場合、植え込み材料は使いません。木枠の付いたバスケットに直に入れて栽培します。株がグラつく時はパークチップなどで安定させます。
  • 鉢植えの場合、植え込み材料は使いません。鉢底ネットを敷き、株を固定するための固定具をセットします。(固定具の材質はサビないものがよい)
  • 植え替え
  • 適期は、5~8月です。
  • バスケットや鉢が小さくなったら、一回り大きなバスケットに植え替えます。絡まった根をていねいに外して、根を丸めるようにします。1~2年に1回を目安に植え替えましょう。
  • 増やし方 基本的には増やせないと考えましょう。
  • 株分けで増やす→極まれに脇芽が出て根が出ることががあります。その際には、切り分けて増やせます。

バンダはバスケットで栽培する

水に浸けると根腐れするが水浴びは好き

  • 水やり
  • 鉢植え・バスケットともに、水に浸かっていると根腐れしますが、水浴びは大好きです。季節を問わず、しっかりとシャワーで水浴びをさせましょう。特に、生長期の夏季は朝夕2回以上のシャワーをかけてやりましょう。そして、冬季は空気が乾燥しやすいので、1日数回株全体に霧吹をしましょう。
  • 手入れ
  • 湿度を保つ→冬季は空気が乾燥しやすいので、加湿して湿度を保つようにします。1日に何度も霧吹きするか、加湿器を置いてもよいでしょう。
  • 病気→軟腐病
  • 害虫→カイガラムシ

バンダは好気性です

  • 日当たり
  • 日当たりと風通しのよい場所を好みます。6~9月は戸外で管理してもよい。
  • 真夏日の直射に当たるのを避けましょう。バスケットや鉢を移動してやりましょう。

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