ルドベキアの植え付けは4~5月 季節の花-真夏にも咲く花

  • ルドベキアは、キク科オオハンゴウソウ属の一年・二年草または多年草です。初夏から秋にかけて黄色、赤色、複色や模様の入るものなど明るい花色の花を咲かせます。品種により異なりますが、秋まきして冬越しをして開花させる手順と、春まきして同じく初夏から咲かせる手順がありますが、春まきはまく時期が遅れると翌年の開花になります。
  • 真夏の時期でも花を咲かせる丈夫な性質で、咲く花の少ない夏花壇の貴重な花です。よく分枝して、鮮やかな花色を多数咲かせる様子は、とても目立ちヒマワリとは違う趣きがあります。花形も、一重咲きに八重咲き、大輪種などもありバリエーションも豊富です。

ルドベキアは北アメリカ原産

一・二年草または多年草がある

  • 分類:キク科オオハンゴウソウ(ルドベキア)属 / 原産地:北アメリカ
  • 別名:アラゲハンゴンソウ
  • 学名:Rudbeckia
  • 園芸分類:一年草・多年草 / 半耐寒性、耐暑性 
  • 草丈:30~130cm
  • 苗の植え付け適期:4~5月
  • タネまき適期:3月、9~10月
  • 開花期:7月~10月 /
  • 栽培方法:地植え、鉢植え

段落のラインです

  • 特徴
  • ルドベキアの仲間は、北アメリカに約30種が分布する一年・二年草または多年草です。日本へ渡来したのは、明治時代中期で主に切花用の花として栽培されていました。大半の種は多年草で、一年・二年草は少数種です。近年は観賞用として数種が栽培されていますが、中でも美しさで人気があるのは一年草のルドベキア・ヒルタ(Rudbeckia hirta)と、多年草のルドベキア・トリロバ(R. triloba)で、この2つを元に作出された園芸品種が流通しています。
  • 初夏になると、勢いよく分枝して茎頂部に花径3~9cmの花を咲かせます。頭状花は中心に密集する筒状花と、その周囲に花弁に似た舌状花で成り立っています。種によっては梅雨期頃から開花して秋まで咲き続けます。真夏の強い日差しの下でも、次々と開花して咲き続けます。
  • 近縁種
  • ルドベキア・ヒルタ(Rudbeckia hirta)→和名は、アラゲハンゴンソウ。北アメリカ原産の一・二年草。草丈30~90cmで、黄色の舌状花の花径は10cm程。主に流通している種。耐寒・耐暑性に優れている。
  • ルドベキア・ラシニアタ(R. laciniata)→和名は、オオハンゴウソウ。北アメリカ原産の多年草。特定外来生物に指定され駆除の対象になっている。草丈50~300cmで、7~8月に花径5~6cmの舌状花を咲かせる。1株で約15000個の種子を産み出す強健種。
  • ルドベキア・トリロバ(R. triloba)→和名は、オオミツバハンゴウソウ。北アメリカ原産の多年草。草丈150cm程。頭頂花は花径4~5cmで仲間の中では小ぶりサイズ。本種の園芸品種は、ルドベキア・トリロバ・タカオと呼ばれて流通しています。

ルドベキアは夏に開花する花です

初夏から秋まで花を咲かせます

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用) / 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土 
  • 鉢植えの場合、市販の草花用の培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に、市販の草花用(山野草用)の培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので元肥は控えめにします)
  • 地植えの場合、掘り上げた土に対して腐葉土2~3割を混ぜ込んでおきます。(水はけが悪い土壌なら日向土かバーミキュライトを1~2割混ぜ込む)

  • 肥料 あまり多くの肥料は欲しがりません。
  • 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料(N-P-K 等量配合)を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、4~9月に生育が悪ければ緩効性化成肥料を施します。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として有機質肥料か堆肥を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は必要ありません。

ルドベキアは耐暑性に優れる

真夏にも元気に咲く丈夫な花

  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、4~5月です。
  • 「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷き植え付けます。定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植木鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 地植えの場合、根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。

ルドベキアは初心者にも育てやすい花

  • 植え替え
  • 適期は、4~5月です。多年草タイプは植え替えをします。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、1~2年に1回を目安に行いましょう。新しい用土と元肥を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。経年と共に大株に育つと、生育が悪くなるので3~4年に1回を目安に作業します。
  • 増やし方
  • タネまきで増やす→適期は、3月~4月中旬、9月下旬~10月です。春まきよりも秋まきの方が開花が早いです。箱まきかポットまきにします。秋の箱まきは、本葉が2~3枚出たらポットに仮植えして管理します。凍らないように冬越しをさせたら春に植え付けます。ポットまきも同じです。(または春にタネまきします。)
  • 株分けで増やす→適期は、4~5月です。植え替えと同時に作業しましょう。
  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 花がら摘み→花後の枯れた花を切り取ります。
  • 病気→うどんこ病
  • 日当たり
  • 日当たりと水はけのよい場所を好みます。

段落のラインです