オシロイバナのタネまきは4~6月 季節の花-熱帯植物

オシロイバナは、春になると多くの枝を伸ばした茎先に小輪の花を咲かせます。花径は2~3cmで、基部は筒状になり花弁は5裂します・・・が、花弁のように見えるのは萼片が変化したもので、実は花弁を持たない花なんですね。よくご存知だと思いますが、花の付け根の萼のようなのは、葉が変化した苞葉なんですね。ナント・・複雑というかややこしい花ではあります。花色は、白、ピンク、オレンジ、黄色、複色など多彩な色合いがあります。基本は鉢栽培で育てます。

オシロイバナは別名が夕化粧です

春にタネまきして初夏~秋まで開花する

  • 分類:オシロイバナ科オシロイバナ属 / 原産地:熱帯アメリカ
  • 別名:オシロイグサ、ユウゲショウ
  • 学名:Mirabilis jalapa
  • 園芸分類:多年草(国内では一年草扱い) / 半耐寒性、耐暑性
  • 草丈:80~100cm
  • 開花期:6月~10月 /
  • 栽培方法:鉢植え、地植え(環境を選ぶ)

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  • 特徴
  • オシロイバナの仲間名、熱帯アメリカに45~60種が分布しています。原産地では、冬を越して春に花を咲かせる「多年草」です。寒さに弱く冬には枯れてしまうので、国内では春にタネまきして花後には枯れる「一年草」として扱われています。日本でも、暖地や霜の当たらない温暖な環境であれば、冬に地上部は枯れるものの翌年に花を咲かせることができます。多くの仲間がある中で、国内で最も多く栽培されているのがミラビリス・ヤラッパ(Mirabilis jalapa)です。ヤラッパ種は南アメリカ熱帯原産のオシロイバナで、一般的に「オシロイバナ」と呼ばれているのは本種のことです。日本へ渡来したのは、江戸時代とされ一部の種が野生化して帰化しています。
  • 午後遅くに花が開いてから、夜は開花したまま翌朝の9時頃にはしぼむ夜開性の花です。多少は時間帯が異なっても咲いていることもあり、季節や気候により異なります。開花期になると、次々と花を咲かせ続けます。
  • 近縁種
  • ミラビリス・ヤラッパ(Mirabilis jalapa)→南アメリカ熱帯雨林原産だが温帯地域も含め広い地域に自生。和名は、オシロイバナで一般的にオシロイバナと呼ばれるのは本種です。
  • ミラビリス・ロンギフロラ(Mirabilis longiflora)→アメリカの南部~メキシコ北部一帯に分布。花柄がとても長く、10cm以上に伸長する。和名は、ナガバナオシロイバナ。花色は白色のみ。

オシロイバナは花径3cm程

一年草扱いだが環境により冬越しも可能

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用) / 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土 土壌はあまりこだわりません。
  • 鉢植えの場合、市販の草花用の培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に、市販の草花用の培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので元肥は控えます)
  • 地植えの場合、掘り上げた土に対して腐葉土2割を混ぜ込んでおきます。(水はけが悪い土壌なら川砂などを1~2割混ぜ込む)

  • 肥料
  • 鉢植えの場合、定植後の施肥は、植付け後~開花中の9月頃に、緩効性化成肥料を置肥します。
  • 地植えの場合、施肥は必要ありません。(よほどのヤセ地の場合は適時施す)
  • 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部に撒きます。

オシロイバナは熱帯アメリカ原産

強健で育てやすい植物

  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、5~6月です。(タネまきは4月中旬~5月)
  • 「用土」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷き定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 地植えの場合、根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
  • 植え替え
  • 適期は、5~6月です。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、3~4年に1回を目安に行いましょう。直根性で根が細く傷みやすいので、根鉢を丁寧に抜き取り新しい用土を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えの場合、一度植えたら植え替えの必要はありません。

オシロイバナは草丈80cm程

  • 増やし方
  • タネまきで増やす→適期は、4月中旬~5月です。根がゴボウのように太く真っ直ぐに伸びる直根性なので、傷めると根付き難いので「直まき」をするかポットにまいて、苗が小さい時期に根に付いた土を崩さないように優しく植え付けましょう。発芽適温は、20~25℃ですが、6月に入ってからまくと株が充分に育たず小さく育ってしまいます。
  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
  • 真夏は夕方に、鉢中と鉢の外側全体にタップリと水をかけて夜間温度を下げるようにします。通常の季節は朝方に施しましょう。
  • 手入れ
  • 地植えの場合、暖地で環境が合えば冬越しは可能です。8~9月頃に、伸びすぎた枝や不要な枝を切り取ります。全体を刈り込んで株を整えておくとよいでしょう。
  • 根を貯蔵する→地上部が枯れた頃に肥大した根を堀り上げて貯蔵して、翌春に植え付けます。
  • タネを採取する→花後にタネを採取しておいて翌春にまく方が、保管の手間を考えるとタネまきの方が簡単です。
  • 病気・害虫→特になし
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。

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