カトレアの植え付け期は4~5月 季節の花-洋ランの仲間

  • カランの仲間は、着生種と地中種があります。中南米の山野に分布するカトレアの多くは着生ランです。木の幹や枝、岩の上に根を張って生長します。肥大する茎に、肉厚の葉や太い根茎など個性的な植物です。多くの品種を掛け合わせて、作出された膨大な品種は数千種以上といわれます。初めて育てる場合、比較的低温に耐えるタイプの品種を、選ぶのがよいでしょう。
  • 開花期は種により異なり、冬咲き、春咲き、夏咲き、秋咲きがあります。主な花色は、白・黄・オレンジ・ピンク・紫・複色など多彩な色合いがあります。芳香のする種も多数あり、交配種の種類も多く、花色が豊富で大輪種もあります。大輪系は贈答用として、よく利用されています。その他にも、花束として華やかな演出などに好んで使われます。
  • 着生植物→ランの仲間などに多く、地中に根を張るのではなく、他の植物の木の上や岩盤に根を張って生育する植物のこと。寄生植物に似ているが、着生した植物から栄養を吸収するわけではないので、異なる植物です。

カトレアはラン科の花です

用土には水苔やヤシ殻チップを使う

  • 分類:ラン科カトレア属 / 原産地:中南米
  • 別名:カトレア
  • 学名:Cattleya
  • 園芸分類:常緑多年草 / 非耐寒性 
  • 草丈・樹高:20~60cm
  • 開花期:9月下旬~7月(真夏を除く、品種により開花期は異なる)
  • 栽培方法:鉢植え

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  • 特徴
  • カトレアは、中南米に分布するランの仲間で、分類の仕方により多少の違いはあるが、野生種は40種~80種あるとされます。ランの仲間では、最も知られている種の一つです。毎年のように新芽を伸ばし、花を付けます。本来は、高い木の上に着生するので、雨で濡れた後は乾燥するのを好みます。鉢栽培の場合も、根が濡れっぱなしの状態にならないように管理します。

カトレアは多年草です

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用) / 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土 
  • 鉢植えの場合、水苔を素焼き鉢に植えるのが一般的です。(プラスチック鉢や陶器鉢は通気性が悪く株が乾き難い)株が水に濡れても、手早く乾いた状態に戻る素材が適しています。水苔のほかには、ヤシ殻チップやバークチップもあります。

  • 肥料 多くは必要ないが、少量を確実に施すと株が充実する。
  • 鉢植えの場合、定植後の施肥は、4~9月の間は、月2~3回水やりの替わりに洋ラン専用の液体肥料を施します。別途4月、6月に洋ラン専用の固形肥料を置肥します。
  • 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部にまきます。

カトレアは中南米原産

洋ランの女王といわれる美しい花

  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、春が4月~5月、秋が9月です。
  • 鉢から根鉢ごと抜き取ります。
  • 根を傷めないようにして、洗って古い水苔を取り除く。
  • 根のすき間や、周囲を水苔で包むようにする。
  • ハンギング仕立てにする場合、紐を使いランの根部と胴回りを固定する。鉢植えの場合、鉢の上部と根鉢の表面が揃う深さで植え付ける。すき間に水苔を詰める。
  • 植え替え
  • 適期は、春が4月~5月、秋が9月です。
  • 鉢植えの場合、根詰まりして鉢から株が浮いてきたり、新芽が鉢からはみ出しそうになったら植え替えます。2~3年に1回を目安に行いましょう。新しい用土を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
  • 用土にバークチップを使う場合は、素焼きよりプラスチック鉢でもよい。(吸水性が強いため)

カトレアは巨大輪の花

株分けすると作落ちしやすい

  • 増やし方
  • 株分けで増やす→適期は、春が4月~5月、秋が9月です。株分けすると、傷みやすく生育が衰え、新しくできるバルブが小さかったり花が咲かないこともあります。(作落ちという)
  • 園芸用語:バルブ→普通は根のことだが、洋ランの場合は葉が付いている茎が、大きく膨らんでいる部分のこと。
  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。4~9月の生育期間中は、水やりを兼ねて、薄めの液体肥料を施してもよい。冬の休眠期は、乾き気味に管理して、表面が乾いてから2~3日程待って施すくらいでもよい。
  • 手入れ
  • 花がら摘み→花が枯れてきたら、バルブは残して花茎の付け根から切り取ります。
  • 支柱たて→草丈が長くなり、茎が倒れやすくなる前に支柱を設置します。
  • 害虫→カイガラムシ
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 最低温度が、15℃以下になる時期は、室内の日除けカーテン越しに直射日光が当たるような場所に置きます。他には、遮光ネットで日光を遮り、風通しのよい場所に置いてもよい。

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