ミカンの植え付け適期は3月下旬から ハーブ種苗-常緑小高木

ミカンは、たくさんの種類がある柑橘類の中でも、最も親しまれている果物の一つですね。原産地により呼び名と種も異なり、「ウンシュウミカン」は、日本原産だと思っていたら、実は中国の温州(うんしゅう)原産、「キシュウミカン」は紀州で栽培が行われていたことから、「ポンカン」は、インドのPoona原産です。いずれも原産地はインド、中国です。

ミカンは常緑小高木です

親しみのある果実

  • 分類:ミカン科ミカン属 / 原産地:インド、中国
  • 和名:ウンシュウミカン
  • 学名:Citrus unshiu
  • 英名:manndarin orange
  • 園芸分類:常緑小高木 / 
  • 樹高:150~400cm
  • 開花期:5~6月 /
  • 栽培方法:地植え、鉢植え

  • 特徴
  • ミカンは、育てやすく実付きがよいので、スペースさえあれば育ててみたいと思った方も多いようです。最近は、改良品種も多く出回り、育てられる環境も広まっています。一度は育ててみたい果樹ですね。
  • 園芸品種 ウンシュウミカン
  • 極早生温州→早生種より熟期が早い。着色、減酸の早い系統の総称。一般的には、木は矮性で枝溝や節間が短い。結実開始までの期間は、早生と同程度だが果実は実りやすく、果皮が柔らかで滑らかなのが特徴。 用語:矮性(わいせい)→近縁種の平均的な大きさより、小形なまま成熟する性質。「日南1号」、「由良早生」がある。
  • 早生温州→広く栽培されているのは「宮川早生」か、その枝変わり系統が多い。普通温州と比べるとやや樹勢が弱いが、着花と結実率が高く熟期は10月下旬~11月中旬。早生に比べると果皮が滑らかで、長期間を樹上に残して完熟させると糖度が高く旨みが高い。「宮川早生」、「興津早生」がある。
  • 普通温州→全ての品種の基礎となる種で、品種改良の親となるだけに栽培効率、果質などで優れた品種が多い。中生品種で「石地」。晩生品種で「青島温州」。ポンカン→「太田ポンカン」。ウンシュウやキンカンの台木としても利用される「カラタチ」は庭木や生垣に利用される。

みかんは日当たりを好む

  • 適応・(ハーブ、漢方としての適用)
  • 陳皮(ちんぴ)→毛細血管を丈夫にする、血圧降下、風邪、咳、喉の痛み
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 生食、ジュース、スイーツの材料、七味唐辛子の原料
  • 用土 
  • 水はけ水もちがよければ土壌は選びません。地植えの場合、植え付ける2週間前に耕した土に苦土石灰を混ぜ込んでおくと、土壌をアルカリ性に中和して病気の防除にもなる。(マグネシウムの成分が効果あり)
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷いて、市販の山野草用の培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、掘り上げた土に対して腐葉土2~3割を混ぜ込んで、植え穴に戻します。(水はけが悪い土壌なら川砂を1~2割混ぜ込む)

リン酸分が多いと果皮が滑らかに

  • 肥料
  • 鉢植えの場合、寒さ対策で室内に入れる植物には、臭いの発生しやすい有機質の肥料はなるべく使わないほうがよい。
  • 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、3月、6月、10月に各1回緩効性化成肥料か有機質肥料を株元へ施す。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として鶏ふんなどの有機質肥料と堆肥を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、3月、6月、10月に各1回緩効性化成肥料か有機質肥料を株元近くへ施す。(実を充実させるにはリン酸系の骨粉や鶏ふん。反対にチッソ成分が多いと果皮が粗くなり葉が茂り過ぎる)
  • 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部に散布する。
  • 地面に埋める場合、枝先の端下に深さ7~8cm程で株元を囲むように穴を掘り、肥料を地面に埋める。(根と肥料が直接触れないように注意する)

  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、3月中旬~4月中旬です。
  • 「用土」と「肥料」の項目で準備した土壌に植え付けていきます。
  • 鉢植えの場合、水はけのよいスリット鉢10~11号に植え付けます。植え付け直後にタップリの水を施したら、接ぎ木の部分から50cm位の高さで苗木を切り戻します。支柱を立てて紐で苗木を固定します。
  • 苗を選ぶ際には、鉢植えにするなら、晩生品種や果実が大きくなる品種は、収穫が難しいので避けた方がよいでしょう。
  • 地植えの場合、植え穴は根鉢の3倍の大きさで、堆肥を底に敷いて、元肥を混ぜ込んでおいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施したら、接ぎ木の部分から50cm位の高さで苗木を切り戻します。支柱を立てて紐で苗木を誘引します。

みかんは収穫が楽しみです

  • 植え替え
  • 適期は、3月中旬~4月中旬です。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、、2~3年に1回を目安に行いましょう。新しい用土と元肥を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。

鉢の植え替えは2~3年で

  • 増やし方
  • 接ぎ木で増やす→適期は、3月下旬~5月中旬、8月下旬~9月上旬です。
  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。鉢植えの場合、土の表面が乾いたら、鉢底から少し流れ出るくらいタップリと水を施します。
  • 地植えの場合、定植後に根付いたら基本的には必要ありません。

みかんはビタミンCが豊富です

  • 手入れ
  • 剪定→適期は、3月中旬~3月下旬です。主幹から伸びる、勢いのある側枝を剪定します。下に向かって垂れ気味に伸びる枝も切り取ります。
  • 害虫→エカキムシ、カイガラムシ

※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。

  • 収穫
  • 適期は、9月下旬~12月頃です。樹上で完熟させて甘みを増やしましょう。
  • 日当たり
  • 日当たりがよく強風の当たらない場所を好みます。