イチョウの植えつけは11月から3月まで ハーブ種苗-銀杏

  • イチョウ(ギンナン)は、中国原産の落葉高木で大きなものは30m近くにもなります。晩秋になると、葉が黄色く色づき冬になると落葉します。とても生長が早くて、燃えにくく寒さにも強い樹木です。古くは、火事除けとして庭に植えられた程丈夫な樹木です。
  • 秋になると実が完熟すると落下し、ギンナンとして食用に利用されます。秋の紅葉は、モミジが赤色に染まるのに対してイチョウの葉は黄色に染まり晩秋の訪れを感じさせる植物ですね。

イチョウは落葉高木

樹高が30mにもなるが盆栽にもなる

  • 分類:イチョウ科イチョウ属 / 原産地:中国南東部
  • 別名:ギンナン、ギンキョウ、オウキャク(イチョウ・漢字表記:銀杏)
  • 学名:Ginkgo biloba
  • 英名:Ginkgo
  • 園芸分類:落葉高木 / 耐寒性 
  • 樹高:15~30m
  • 開花期:4~5月
  • 結実年数:5~6年
  • 栽培方法:地植え、鉢植え、盆栽

クリは落葉高木

  • 特徴
  • イチョウは、1科1属1種の代表的な裸子植物です。我が国へ渡来したのは鎌倉時代とされ、その起源は古生代末期から中生代に及び、生きている化石ともいわれます。
  • 樹高は15m以上にも及び、雌雄異株で4月末頃に雄花にできた花粉は雌株に付き、花粉室の中で生長し、9月頃に精子を出して受精します。
  • 有名な品種
  • 金兵衛(きんべえ)→愛知県祖父江町が原産地。樹形は開帳気味に伸長する。経年と共に枝が枝垂れる。結実期に入るのが早く、豊産性。9月中旬~10月上旬が収穫期。
  • 久寿(きゅうじゅ)→愛知県祖父江町が原産地。直立性の樹形で、経年とともに開帳する。結実期に入るのが早く5~6年程。8月中旬~10月上旬が収穫期。大粒の良品質種で人気がある。
  • 籐九郎(とうくろう)→岐阜県穂積が原産地。樹勢が強く高木になり、樹刑は自然樹形。9月下旬~10月上旬が収穫期。実の大きさで人気がある。

イチョウの別名はギンナン

  • 適応・(ハーブ、漢方としての適用)
  • 鎮咳去痰(ちんがいきょたん・咳を鎮め痰を喉から除きやすくする)
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 白果仁(はくかにん・銀杏の種子を天日干しして、硬い内種皮を取り除いたもの)茶碗蒸しの具材や煎って食する
  • 用土
  • 水はけと水もちのよい土壌であれば、あまりこだわりません。乾燥しやすい土壌は適しません。
  • 鉢植えの場合、草花用の培養土7:赤玉土(小粒)3の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して腐葉土を混ぜ込んでおきます。

バランスのよい有機質肥料を施す

  • 肥料
  • 鉢植えの場合、植えつけの際に用土の中に元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。
  • 地植えの場合、植えつける前に元肥として有機質肥料の堆肥を混ぜ込んでおきます。
  • 追肥:適期は、12月~2月です。植えつけ後2年間は、有機質の配合肥料又は鶏ふんと油かすを混ぜ込んだものを1~2回施します。チッソととリン酸、カリを多めに施し充実した枝を早期に育てるようにします。結実するようになったら5月~6月に即効性化成肥料を施します。
  • 植えつけ・植え替え
  • 植えつけ適期は、11月~3月です。苗木には実生苗と接ぎ木苗がありますが、実生苗は結実するまで年月を要するので、接ぎ木苗を購入しましょう。
  • 鉢植えの場合、10号鉢以上の大きめのサイズを選んで植えつけると2~3年で実をつけます。樹高を抑えてコンパクトに仕立てたい場合は、8号鉢に植えて2年経過したら10号鉢より大きめのサイズに植え替えれば、樹高を抑えることができます。
  • 地植えの場合、水はけ水もちのよい土壌に定植しましょう。

苗木は接ぎ木苗を購入します

  • 増やし方
  • 挿し木で増やす→適期は、3月と6月~7月上旬です。前年枝の先を15cm程の長さに切り取ります。下葉を取り除き、新鮮な赤玉土を敷いた用土に挿します。乾燥しないように管理して、根が十分に生えたら、鉢や花壇へ植え替えます。
  • 接ぎ木→静岡の、ギンナン農家の方の記事がJAの広報ページに掲載されていました。その中で、実をつけるのは雌株なのですが、種から育てると雌株に育つのは5~6%というものです。ギンナンを栽培してビジネスにする難しさが紹介されていましたが、逆に成功すればビジネスとして成立するということなんでしょうね。その中で紹介されていたのが、数少ない雌株の挿し穂を雄株に挿し木すると不思議なことに結実するようになるという内容でした。
  • 接ぎ木で増やす→2年ほど育てた台木を地際から20~30cmの部位で切り取り穂木をつくります。1時間程水に浸して、水揚げします。次に、台木に穂木を合わせて接ぎます。ビニールテープを巻きすぎて発芽の妨げにならないように、最小範囲に留めます。切り口が乾燥しないように、ビニール袋などで覆っておきましょう。

ギンナンは耐寒性がある

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。
  • 手入れ
  • 剪定→適期は、12月~2月です。イチョウは、生長のままに放任すると大きくなりすぎて場所をとるようになります。公園や街路樹にも使われるほど大木になるので、樹形がまとまるように整枝をしましょう。
  • 整枝→主幹の先端を切り取る。幹から伸びている太い枝を切り詰める。冬に切り詰めた枝の腋から伸びる芽が小枝になるので切り戻す。何度も腋芽が出て小枝を伸ばしますが、切り戻すようにしましょう。
  • 病気・害虫→特になし

イチョウは樹高が30m程になる

  • 収穫
  • 10月中旬~11月中旬です。実が熟すると自然に落下します。
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。

クリは落葉高木