スズラン 季節の花-可憐な花姿と光沢のある葉に芳香のある多年草-イパネマおやじ

スズラン (Lily of the valley) は、本州の中部地方より以北から北海道地域に分布しています。一般的に栽培されているのは、日本原産のスズランよりも大型の、ヨーロッパ原産のドイツスズランの園芸品種が広く普及しています。花期になると、葉の間から細い花茎を伸ばして先端部に花序を出して、白色で釣鐘状の小輪花が連なるように咲きます。

スズランは花竹15~25cm

本州の中部地方より以北から北海道に分布

  • 分類:キジカクシ(ユリ)科スズラン属 / 原産地:日本(中部以北)、中国、ヨーロッパ、北米
  • 別名:キミカゲソウ、サワラン、(漢字表記:鈴蘭)
  • 学名:Convallaria majalis var. keiskei
  • 英名:Lily of the valley
  • 園芸分類:多年草 / 耐寒性(強い)、耐暑性(弱い) 
  • 草丈:15~25cm
  • 植え付け・植え替え:4月~5月中旬、秋が10月~12月上旬
  • 株分け:4月~5月中旬、秋が10月~12月上旬
  • 開花期:4月~5月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター) ※記載している各適期は温暖地での目安です。(温暖地以外の場所は、環境に合わせた栽培を確認してください) 

スズランは白色の小花を咲かせる

  • 特徴
  • 本州以北から北海道に分布する多年草です。地中の浅い部分を地下茎がほふくしながら伸び、その先端から芽を出して2~3枚の葉を出します。葉の間から茎を伸ばして、先端に白色の釣鐘状の花を咲かせます。花茎はあまり伸びずに、葉より下の位置に隠れるように咲きます。冬は地上部が枯れて地下茎の状態で越冬します。促成栽培で開花させた鉢植えが初冬から園芸店などで売られています。
  • ハーブとしての側面もあり、秋い根茎を堀り上げ天日で乾燥したものを生薬名で鈴蘭根(すずらんこん)といいます。鈴蘭根は、強心利尿薬として利用する。ただし、全草に毒性があり特に根茎には強い有毒物質を含みます。染料としても利用される。
  • 近縁種
  • ドイツスズラン(Convallaria majalis)→国内では、一般的なスズランとドイツスズランの2種類が流通栽培されています。この種が人気があるのは、花つきが多く、葉は光沢があり、芳香もある丈夫で育てやすいということから広く栽培されています。ヨーロッパでは、5月1日にスズランを飾ると、その一年間を幸福に過ごせるという言い伝えがあり、4月になると街の中ではスズラン売りが目立つようになります。
  • 草丈15~20cm程で幅広い葉をもち、白色の釣鐘状の花を下向きに咲かせます。
  • ドイツスズランの園芸品種→ドリーン(花茎が長め、花径がやや大きく多花性)、ボルドー(1本の茎から多くの花を咲かせる多花性)、ピンクスズラン(ピンク色の花を咲かせる変種)

スズランは多年草です

夏は広葉樹の下など半日陰となる場所で育てるとよい

  • 用土
  • 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、土をよく耕して腐葉土を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、植えつけの際に用土の中に元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。
  • 地植えの場合、植えつける前に元肥として有機質肥料の堆肥を混ぜ込んでおきます。
  • 植えつけ・植え替え
  • 適期は、春が4月~5月中旬、秋が10月~12月上旬です。株元の芽が軽く土に隠れる程度の浅植えにします。(苗は3月中旬頃から出回っています)
  • 鉢植えの場合、地下茎を長く伸ばすので2~3年を目安に生育状態をみながら植え替えます。
  • 地植えの場合、3~5年を目安に株が混み合ってきたら、株分けを兼ねて植え替えましょう。
  • 株分け
  • 適期は、3月頃の休眠期、秋は10月中旬~11下旬に行います。匍匐(ほふく)する地下茎を切り分けて4~5芽を一株にまとめて植えつけます。

スズランは別名がキミカゲソウです

野菜・果実の仕切りライン大

乾燥を嫌うので水切れに要注意

  • 水やり
  • 強い乾燥を好まないので、年間を通して水切れに注意しましょう。
  • 鉢植えの場合、春から秋の時期は、土の表面が乾いたタップリと水を施します。冬になると休眠しますが、土中が乾燥しないように適時水を施しましょう。
  • 地植えの場合、極端な乾燥がない限り水やりの必要ありません。
  • 手入れ
  • 花がら摘み→花後の枯れた花や茎の上部を切り取ります。
  • 病気・害虫→特になし

※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。

  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。夏の時期は、暑さと乾燥を避けるように注意します。
  • 地植えの場合、植えつける前に場所の環境をチェックして、それでも日当たりが厳しい場合は、寒冷紗などで直射日光を遮るようにします。

草花の咲く風景:

春の花の咲く風景

野菜・果実の仕切りライン大