チオノドクサは11月に植える草花 季節の花-早春に咲く花

チオノドクサは、秋植えの小さな球根が特徴の植物です。早春のまだ寒い頃から春に、星型の可憐な花を咲かせます。草丈は10cm程の小型な草丈で、花径2cm位の小輪の花を咲かせます。

チオノドクサはキジカクシ科です

暑さに弱い小球根の植物

  • 分類:キジカクシ(ユリ)科ツルボ属 / 原産地:小アジア
  • 別名:ユキゲユリ(漢字表記:雪解百合)
  • 学名:Chionodoxa 
  • 英名:チオノドクサ・ルシリエ→Glory of the snow (代表的な品種)
  • 園芸分類:多年生草本 / 非耐暑性
  • 草丈:10~20cm
  • 開花期:2月~4月上旬
  • 栽培方法:地植え、鉢植
  • 特徴
  • 小アジアの、高山や亜高山に自生する秋植え球根です。寒冷地の高山生まれですが、比較的育てやすい花です。日本へ渡来したのは、昭和初期とされています。暑さに弱いので、暖地では数年で絶えることが多いが、寒冷地だと球根が増え毎年のように、元気に花を咲かせます。
  • とても小さな球根で、暖地では球根が十分に生育する前に地上部が枯れてしまうので小球が育ちにくく、寒冷地の方が生育が良好です。

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  • 近縁種
  • チオノドクサの仲間は、広く栽培されているのは5~6種類です。
  • チオノドクサ・ルシリエ(Chionodoxa luciliae )→草丈は20cm程で、長さ10cm位の線形の葉を2本伸ばす。
  • チオノドクサ・フォーベシー”ロゼア”(C. forbesii “Rosea” )→草丈は20~30cm程で、薄青紫色の花色。
  • チオノドクサ・サルデンシス(C. sardensis )→鮮青色の花色で、早咲きの小型品種。

チオノドクサは多年生草本です

  • 用土
  • 水はけのよい土壌を好みます。
  • 鉢植えの場合、赤玉土5:腐葉土3:バーミキュライト:2の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、土をよく耕して腐葉土や堆肥を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、植えつける際に用土の中に元肥として緩効性の化成肥料を少量混ぜ込んでおきます。
  • 地植えの場合、施肥の必要はありません。

チオノドクサは秋に植えつけ

冷涼な環境を好みます

  • 植えつけ
  • 適期は、涼しくなる9月下旬~11月です。
  • 鉢植えの場合、4号鉢に球根4~5個を目安に球根の頭が少しだけ隠れる深さで植えます。
  • 地植の場合、暑さに弱いので夏の日差しが直接当たらない場所を選び、5~7cmの間隔で植えつけます。
  • 植え替え・分球
  • 適期は、涼しくなる9月下旬~11月です。
  • 鉢植えの場合、基本は必要ありませんが3年に1回は堀り上げて用土を入れ替えましょう。
  • 他の球根植物は、花後の6月頃に掘り上げて乾燥させて分球保存しますが、チオノドクサは特に乾燥を嫌うので秋に掘り上げ、分球したらスグに植えつけます。

チオノドクサは分球で増やす

丈夫な性質で手間がかからない植物

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。水はけのよい土壌を好むので、過湿を避けるためにも毎日習慣として水を施すのは避けましょう。夏になり、葉が枯れて休眠期に入ったら水やりの必要はありません。涼しくなったら再開しましょう。
  • 地植えの場合、特に水やりの必要はありません。
  • 手入れ
  • 花がら摘み:花後の枯れた花や茎の上部を切り取ります。
  • 病気→特になし
  • 害虫→アブラムシ 春に発生しやすいので注意しましょう。見つけた早期駆除をしましょう。

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チオノドクサは初春に咲く

  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 暑さに弱いので、夏の高温期は注意が必要です。鉢植えは涼しい場所へ移動。地植えの場合、植えつける際に夏の日当たり状況を想定して場所を決めましょう。

球根の基礎知識 / 植えつけ適時期により性質が異なる

  • 春植え球根
  • アマリリス、アガバンサス、グラジオラス、ダリア・・等
  • 熱帯地方原産の植物が多い
  • 寒さが和らぐ4月頃に植えつける
  • 夏~秋が開花時期
  • 晩秋は低温によって地上部が枯れて休眠期に入る
  • 低温で枯れやすいので、掘り上げて温暖な場所で貯蔵する

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