一度植えたら毎年芽が出て、花が咲き、結実した後も枯れることなく、冬を越して毎年花を咲かせるのが多年草(宿根草)です。

チェリーセージ 初夏から細長い茎に赤紫色の花を咲かせる

多年草(宿根草)とはどんな植物なの?

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近年のイングリッシュガーデンのブームに伴い、人気が集中している多年草(宿根草)をメインにすれば、花壇にナチュラルな雰囲気と季節感が生まれます。多年草と同じく、よく使われるのが宿根草ですが、ほぼ同じ意味で園芸の慣用語として使われています。(以後、多年草と表記)

庭の構成プランを考えて、新しく追加する種類を季節ごとに順番に開花させるように組み合わせて、一年を通して花を楽しめるように演出するのもよいですね。球根、多肉植物、ラン、サボテン、タケなども広い意味では多年草ですが、園芸上の分類では、一般的にこれらは除外しています。

  • 品種により独特の生育リズムと形態がある
  • 日本に古くから自生していた植物の多くが多年草です。多年草は、自分の苦手な季節は、その環境に耐える形をとって過ごします。
  • ⇒多年草には、落葉性のものと常緑性の2つのパターンがあります。
  • ⇒多年草には、春植えと秋植えに分けられ、常緑性のものもありますが、その多くが落葉性です。

常緑性の多年草

  • 耐寒性があり、戸外でも一年を通じて枯れずに、緑の葉のまま生育します。ただし、苦手な季節になると代謝を弱めることで対応しています。
  • クリスマス・ローズやツワブキなど、一年中緑の葉を保つ植物です。外見は変わりなさそうですが、苦手な時期には代謝を弱めて休んでいます。
  • ロゼットで、苦手な時期を乗り切るタイプ⇒タンポポやオニタビコラなどは、日光で暖まりやすい地面に、放射状に張りついて冬場をやり過ごします。

センテッドゼラニウム 別名はニオイゼラニウムです

落葉性の多年草

ほとんどの多年草が、冬になると地上を枯らす落葉性です。

地上部を枯らし、地際の小さな芽で越冬するタイプ⇒ハナトラノオやギボウシなどは、地上部を枯らし地際の小さな芽で越冬します。

低い茎を残し、地下から小さな新芽を伸ばすタイプ⇒キクなどは、複数の休眠芽をチョコチョコと出して、越冬するタイプ

  • 夏越しをする→
  • 日本の夏は高温多湿で、ヨーロッパ原産のハーブなどの夏が比較的涼しくて湿度の低い地域からやってきた種類や、高山育ちの多年草などにとっては厳しい環境といえます。
  • ほんの数日の猛暑の日が、順調に育っていた植物を枯らしてしまうこともあります。そんな繊細な植物を、夏場の厳しい環境から守るためにシェードを作ったり、日陰に移動させたり、打ち水をするなど細やかな配慮をして管理することが大切です。
  • 最初に植えつけるに際して、地植えの場合は、移動が可能なコンテナや鉢植えにしたり、地植えの場合は夏には緑陰をつくり、冬には落葉して日当たりが確保される落葉樹の下を選ぶなどが基本です。
  • 繁殖のコントロール→
  • 自然に育って、花壇に野趣味あふれる植物が育つのは楽しいものです。しかし、なかには元気過ぎて地下茎や地表を匍匐して、他の植物のテリトリーまで侵入するものもあります。
  • そんな性質の多年草には、繁殖し過ぎだなと思ったら茎を整理したり根切りをして、テリトリーの範囲に納めてやりましょう。数年に一度掘り上げて、株分けして小さな株にして、植え替えをするのもよいでしょう。

季節のガーデニング風景

多年草(宿根草) 開花期リスト ( )内は苗の出回っている月

春 3~5月 初夏 5~7月 夏 7~8月
アイリス(2~5・10) アイリス(2~5・10) アオイ(3・5~8)
  アキレア(2~11) アキレア(2~11)
   アプテニア(4~12)  アプテニア(4~12)
     エキザカム(3~11)
 エビネ(10~8)  オキナグサ(2~4・10)  オミナエシ(2~4・6~12)
   オダマキ(1~5)  
 カーネーション(3~5)  カーネーション(3~5)  
 ガーベラ(1~12)  ガーベラ(1~12)  ガーベラ(1~12)
クリスマスローズ(9~4) カンパニュラ(2~12) ガモレピス(1~12)
  キキョウ(4~9) キキョウ(4~9)
  ギボウシ(2~11)  
  キャッツテール(1~12) キャッツテール(1~12)
ケマンソウ(1~5)   キョウガノコ(3)  
スズラン(1~5) コレオプシス(3・5~9) コレオプシス(3・5~9)
サルビア(1~11) サルビア(1~11) サルビア(1~11)
  シャクヤク(2~4・9~11) ジンジャー(6)
  宿根フロックス(2~8) 宿根フロックス(2~8)
  シラン(2~5・11) 宿根ロベリア(6~11)
  スカビオサ(10~7) スカビオサ(10~7)
ストケシア(3~7) ストケシア(3~7)  
スミレ(10~5)    
ゼラニウム(1~12) ゼラニウム(1~12) ゼラニウム(1~12)
ダンピエラ(2・4) ダイアンサス(1~12) ダイアンサス(1~12)
  ダイコンソウ(1~5) ダイモンジソウ(4~11)
ディモルフォセカ(1~5) ディモルフォセカ(1~5)  
  ハクチョウソウ(2~11) ハクチョウソウ(2~11)
  ヒメヒマワリ(7) ヒメヒマワリ(7)
プリムラ(9~4)   フジバカマ(7~11)
  ブラキカム(5~8・12) ブラキカム(5~8・12)
  ブルースター(3~7) ブルースター(3~7)
ブルーデージー(1~12) ブルーデージー(1~12)  
  ヘメロカリス(2~7・9) ヘメロカリス(2~7・9)
  ベロニカ(5~11) ペンタス(3~12)
  ペンステモン(4~7) ペンステモン(4~7)
マーガレット(12~7) マーガレット(12~7)  
  ミヤコワスレ(10~5)  
ユキノシタ(1・3・8) ユキノシタ(1・3・8)  
ラベンダー(1~12) ラベンダー(1~12) ラベンダー(1~12)
    リアトリス(1~5)
    リンドウ(2~4・8~11)
    ルドベキア(3~10)
    ワレモコウ(6~7)

マーガレットは多年草です

多年草(宿根草) 開花期リスト ( )内は苗の出回っている月

秋 9~10月 初冬 11月 冬 12~1月
エキザカム(3~11)    
 カーネーション(3~5)  カーネーション(3~5)  
ガーベラ(1~12)    
ガモレピス(1~12) ガモレピス(1~12) クリスマスローズ(9~4)
キキョウ(4~9)    
キク(1~12) キク(1~12)  
キャッツテール(1~12) キャッツテール(1~12)  
コレオプシス(3・5~9)    
サルビア(1~11) サルビア(1~11)  
ジンジャー(6)    
宿根ロベリア(6~11)    
スカビオサ(10~7)    
ゼラニウム(1~12) ゼラニウム(1~12) ゼラニウム(1~12)
ダイアンサス(1~12) ダイアンサス(1~12)  
ダイモンジソウ(4~11)    
ツワブキ(1~12) ツワブキ(1~12) ツワブキ(1~12)
ハクチョウソウ(2~11)   フクジュソウ(12)
ヒメヒマワリ(7)    
フジバカマ(7~11)    
ブラキカム(5~8・12) ブラキカム(5~8・12)  
ブルーデージー(1~12)    
ヘメロカリス(2~7・9)    
ペンタス(3~12)    
ペンステモン(4~7)    
ホトトギス(4~10) ホトトギス(4~10)  
ラベンダー(1~12)    
リアトリス(1~5)    
リンドウ(2~4・8~11)    
ルドベキア(3~10)    
ワレモコウ(6~7)    

一・二年草&多年草:シリーズ(ページリンク) 一・二年草|多年草

多年草は、何年もおつきあいをする草花ですから、購入や植え付けには計画性を持って、季節ごとに続けて開花するレイアウトにして、一年中花を楽しみたいものです。

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