ヨモギ ハーブ-葉茎に芳香があり食用や薬に利用-イパネマおやじ
ヨモギ (Mugwort) は、国内では本州から九州、朝鮮半島などに広く分布しています。、山野や日当たりのよい道端、空き地で群生している馴染みのある野草です。春に芽を出して生長し、夏から秋にかけて黄色い花粉をつけた小花を咲かせます。寒くなる前の晩秋には茎葉が枯れて地下茎の先に別の葉をつくり、そのまま越冬します。
山野の周囲や道端で自生する
- 分類:キク科ヨモギ属 / 原産地:日本、朝鮮半島
- 学名:Artemisia princeps
- 別名:カズサヨモギ
- 多年草・耐寒性 / 草丈:50~100cm
- 開花期:9~10月 / 栽培方法:地植え、鉢植え(プランター)
- 近縁種
- ニシヨモギ(A.indica)→日本、中国、台湾、東南アジアの広い地域に群生して見た目がソックリです。沖縄ではフーチバーと呼ばれ、沖縄ソバや山羊汁に入れるヤギの肉の臭みをとるのに使われます。
- ニガヨモギ(A.absinthium)→ヨーロッパからアジア、北アフリカの温帯地域に群生しています。別名はワームウッドと呼ばれ荒地や砂礫地に生え、草丈80~120cmになり、夏から秋にかけて淡黄色の花を咲かせます。
- 特徴
- ヨモギの地下茎は、横に伸びて葉はよく枝分かれします。葉は菊の葉によく似ていて互生、楕円形で羽状に深く裂けています。葉の裏は、綿毛が密生して灰白色をしています。この綿毛で、お灸につかわれるモグサが作られます。
- 若い芽は草餅に使い、刈り取って乾燥させたものは漢方薬に利用されます。
- 花の付く前の6~7月頃に、よく生長した茎葉を刈り採り、日陰でよく乾燥させたものを艾葉(がいよう)といいます。
夏から秋に黄色い花粉を付けた小花を咲かせる
- 適応
- 胆汁分泌促進、食欲増進、止血、胸焼け、下痢、便秘
- 料理・飲み物で楽しむ
- ヨモギ酒、天ぷら、和え物、ヨモギ餅
- 用土
- 地植えの場合は、水はけがよくて極端なやせ地でなければ土は選びません。
- 鉢植えの場合は、腐葉土3:赤玉土7の割合で混ぜ込んでおきます。
- 肥料
- 地植えの場合は、土をよく耕して緩効性の粒状肥料を混ぜ込んでおきます。道端などでもよく育つ植物なので、定植した後の肥料はいりません。
- 鉢植えの場合は、用土に加えて緩効性の粒所肥料を混ぜ込んでおきましょう。3~10月の期間は、月に1~2回薄い液体肥料を与えます。
- タネまき
- 夏から秋にかけて結実したら、茎ごと刈り採り袋に入れて吊るしておけば、自然に種子が落ちます。採ったタネをまいて増やしま。採取してスグにまくか、保存しておいて、春の3~4月にまきます。
- 地植え、鉢植えともに定植させる場所に、直にまいても育ちます。後は間引きながら管理します。乾かさないように注意しましょう。
- 株分け
- 適期は9~10月です。大きくなった株を2~3等分にして植え付けます。
- 植え替え
- 適期は9~10月です。株分けを兼ねて作業します、特に鉢植えは生育して鉢中が、根で詰まり気味になるので1~2年に1回は植え替えましょう。
葉は薬草として利用されている
- 水やり
- 地植えの場合は、植え付けて根が付くまでの2週間位は、水やりをしますが後は必要ありません。
- 鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらタップリと水を与えましょう。
- 手入れ
- 地下茎を伸ばして、先端に子苗をつくります。非常に繁殖力が強いので、広がりすぎて他の植物を駆逐しないように、植えつける際の株数や場所の選定をしましょう。広がり過ぎるようだったら、間引きましょう。
- 病気→特になし
- 害虫→アブラムシ 茎に付いて吸汁するので、見つけたら早めに取り除きましょう。
※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。
- 収穫
- 適期は6~7月です。若葉の時期に収穫して、茹でて餅に入れるヨモギ餅や葉裏の綿毛を集めて作るお灸のモグサを作ります。
- 日当たり
- 日当たりと水はけの、よい場所を好みます。