木姿や草姿を美しく整えることが剪定(整枝)ですが、花木などでは蕾がつきやすいように、果樹などでは作業をしやすくしたり、結実をふやすために枝を整える作業も剪定といいます。

バラの夏剪定

剪定と整枝は同義に扱われることが多い

整枝と剪定

剪定は整枝を目的に行うことが多いので、剪定と整枝は同義に扱われることが多いようです。ここでは、敢えて二つの項目に分けて違いというよりは、いろんな技法を記載してみました。

剪定の目的と適期

植物の姿を整えたり、日当たりや風通しをよくして健康を保つためや、枝葉をふやすために枝や幹などを切り取る作業を剪定といいます。剪定を行う目的により方法や時期はさまざまです。剪定は、一年中行うことができますが、目的や時期を誤ると、剪定したことで、かえって木姿が乱れたり、花が咲かなかったり、枝が枯れ込んだりするので注意が必要です。

間引き剪定

混み合った枝を間をおいて切り取る間引き剪定は、いつ行ってもかまいません。木の内部にある弱い枝を切り、内部の風通し、日当たりをよくすることで、内部の蒸れや病気の発生が抑えられます。

季節によって変わる剪定の内容は!

春の剪定

新しい芽が伸びてくる前に行い、内部の弱い枝を切り、風通しをよくしたり、強い枝を切り芽の強弱をそろえることによって、新芽が均等に伸びて枝葉がふえます。

春の剪定 樹形を整える

初夏から夏の剪定

新芽の伸びが止まり、充実した頃に剪定を行うと、再び新芽が伸び始めて枝葉がふえます。強く伸びる枝を剪定することにより、枝元にある弱い枝に勢力が分配され、元気になります。この時期に生垣の刈り込みも行います。

徒長枝は元から切り取る。生垣は作りたい形に刈り込む。この時期に花芽をつけるサクラやツバキ、ウメ、ハナミズキなどは剪定を行ないません。

春の新芽を摘む

秋の剪定

生育期に伸びすぎた枝の先や形を乱す枝と、枯れた枝を切る程度にとどめ姿を整えます。

春の剪定をする

花木や実ものの剪定と主な植物は

花木や実ものの剪定(春~初夏咲き)

  • 花芽ができる時期と習性を知ることが大切です。冬から初夏にかけて開花する種類は、ほとんど前年の夏から秋に花芽が準備されます。花芽ができる前までに新しい枝を伸ばして充実させたいので、花後すぐ切り詰めます。
  • 夏咲きのものや初夏から秋まで開花を続ける種類(サルスベリ、ブッドレアなど)は、生育しながら枝先に花芽をつくっていくので、春の芽が伸びる前に行います。

主な花木実ものツバキ、ウメ、モモ、モクレン、ボタン、ツツジ類、トサミズキ、ハナミズキ、ユキヤナギ、ライラック

花木や実ものの剪定(夏~秋咲き)

今年伸びた枝先に花芽をつける種類は、花後は見苦しくないように花がらだけを摘んでおき、冬に切り込む。どこで切ってもよいが、長く伸びる種類は深く切り込んでおくとよい。

主な花木、実もの→バラ、サルスベリ、キンモクセイ、キョウチクトウ、コムラサキ、デイゴ、ブッドレア、ザクロ、ノウゼンカズラ、ハギ、ムクゲなど

ハナモモの剪定

落葉樹の剪定

落葉後は、枝ぶりや枝分かれが見極めできやすいので、落葉後の12月~2月ごろに行います。樹形を乱す枝を付け根から切った後、全体の枝先を切り、樹形のバランスを見ながら形を乱している部分を切り取ります。枝は外芽のすぐ上で切るようにします。

※枝を切ると、切った位置のすぐ下にある芽が伸び出すので、木の外側に伸びる芽(外芽)の上で切る。ただし、芽に近すぎると傷めるので、上部5~10mmの位置で、芽の向きと平行に切るのがポイントです。

常緑樹の剪定

新芽の伸びがやや落ち着いてくる5月~6月頃、好みの大きさに全体を刈り込みます。その後、形を乱す新芽を秋までに1~2回刈り取ります。枝を切るときは、葉や芽を残すようにします。

剪定・シリーズ(ページリンク) 剪定ー1|剪定ー2

剪定には、春の花のための「冬剪定」、秋の花のために行うのが「夏剪定」です。

スポンサードリンク