フラックス ハーブ種苗-和名はアマ(亜麻)夏に青色の花を咲かせる|イパネマおやじ
- フラックス flax は、寒さや病気、害虫に強く育てやすいハーブの代表です。夏になると白、青色の1cm程の清楚な花を咲かせます。茎から繊維を採り、リネンといわれる布の原料である亜麻糸となり、布地や織物に用いられます。
- 種子は、食用や薬用の他にペンキやニス、絵の具の原料となる亜麻仁油がとれます。エジプトハーブとして知られているフラックスの栽培は、紀元前1000年頃から始まり、木綿が普及するまでは、アマの繊維を紡いだ亜麻糸は重要な必需品でした。
夏になると薄青色の清楚な花を咲かせる
- 分類:アマ科・アマ属 / 原産地:中央アジア
- 学名:Linum usitatissimum
- 別名:リネン、ムネゴマ {和名・アマ(亜麻)}
- 1年生草本・耐寒性 / 草丈:60~120cm
- 開花期:5~7月 / 栽培方法:地植え、鉢植え
- 亜麻糸→高級ハンカチーフ用の極細糸から厚地の織物まで、大航海時代の船の帆布はアマの繊維でした。魚網用の太い糸など幅広い用途に使われました。
- 亜麻仁油→種子から採れる乾性油。塗料、リノリウム、印刷インク、油布、軟石鹸の原料に使用。
- 適応
- 慢性便秘、胃炎、咽頭炎、気管支炎、湿疹、更年期障害、動脈硬化
- 【外用】気管支炎、胸膜炎、潰瘍、腫れ物、火傷、喉の痛み
- 注:種子には、微量の青酸が含まれているので、多量の使用は避けてください。
- 料理・飲み物で楽しむ
- 料理の利用はなし。ハーブティーとして利用される。
- 用土
- 水はけが良く保水性のよい土壌を好みます。培養土4:赤玉土6の割合で混ぜ込んだ土を利用します。
- 肥料
- 元肥は、やせ地の場合なら緩効性化成肥料を施しますが、肥えた土ならば必要ありません。追肥は特に必要ありません。
増やし方はタネまきから
- タネまきで増やす
- 適時期は3~4月・9~10月です。
- 移植を嫌うので、苗が育ってから植え替えても根付きにくいので、育てる場所に直まきをするかピートポットなどで育苗したものを移植します。
- 直まきの場合は、株間50cmで点まきして、本葉2~3枚のうちに間引いて1本を育てます。
- 発芽温度は低くくても、育つので早春に直まきして、暑くなる前に株を大きく育てます。
- 苗の植えつけ
- 適時期は3月中旬~5月です。
- フラックスは、苗はほとんど出回らないのでタネから育てるのが一般的です。1年草なので植え替えはありません。
株の姿は華奢ですが、荒地でも育ち強健な性質
- 水やり
- 土の表面が乾いてから2~3日したら、タップリと水やりをします。表面が乾いてくるまでは、控えて乾燥気味に育てます。
- 手入れ
- 冬の寒さや、病害虫にも強いので手間がかからず育てやすいハーブといわれます。
- 病気→特になし
- 害虫→特になし
※ ハーブの手入れや病害虫の防除⇒トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。
- 収穫
- 種子の収穫は、秋に果実が黄色く熟したら種子がこぼれ落ちる前に、茎ごと刈り取り乾燥させて追熟させます。
- 茎の収穫は、7~8月です。茎を利用して繊維を採るには、花が咲き始めた時に、刈り取ると真っ直ぐに伸びた美しい繊維がとれます。
- 茎は水に浸して皮を腐らせて柔らかくなった頃に叩いて洗うようにすれば綺麗な繊維が採れます。
- 日当たり
- 日当たりと、水はけの良い乾燥した場所を好みます。