サンショウ ハーブ-古来から親しまれる香辛料-イパネマおやじ

サンショウ (Japanese pepper) は、日本では古くから親しまれている香辛料で、若葉・ツボミ・新芽などを食用として利用します。独特の辛味の成分は、サンショールやサンショウアミドなどで、ミカンに似た香り成分はオイゲノールやシトロネラールなどです。現在では”ハジカミ”というとショウガのことですが、古くはサンショウのことを指していました。

サンショウはミカン科ハジカミ属

古くから親しまれている香辛料

  • 分類:ミカン科サンショウ属 / 原産地:日本
  • 学名:Zanthoxylum piperitum
  • 別名:ハジカミ (サンショウの漢字表記・山椒)
  • 落葉小木・耐寒性 / 樹高:1~4m
  • 開花期:3月下旬~4月 / 栽培方法:地植え、鉢植え
  • 鉢植えには、トゲの無いアサクラザンショウが好まれる
  • 特徴
  • 別名のハジカミの、”ハジ”は熟した果実が爆ぜることから、そして”カミ”はニラ(韮)の古い呼び名でニラのように辛いという意味です。
  • 葉は奇数羽状複葉で、枝に互生します。小葉は卵型で、縁には純鋸歯があり、葉の基部に一対のトゲがある。
  • 大半の種(シュ)が雄株と雌株が別々で、雌雄異株と呼ばれます。実がなる条件として、雄株と雌株の両方が必要になります。数メートル離して植えれば通常は結実します。
  • 雄株は春に花を咲かせるので、食用の花山椒にします。熟して爆ぜた(はぜた)果実の皮の部分を粉末にしたものが、鰻の蒲焼などに使う粉山椒です。
  • 夏から秋に実を付けるのは雌株です。若い芽は、”木の芽”と呼ばれ、お吸い物に浮かべたり、焼き魚などに添えたりします。
  • 未熟な実は、佃煮や酢漬けにしたりと、様々な利用法があります。そして、枝や幹は堅くて、ほのかな芳香があるので、”すりこぎ”の材料になっています。
  • 近縁種
  • アサクラザンショウ→数少ない雌雄同種です。
  • 山野に広く自生しています、栽培されているのはほとんどがアサクラザンショウです。突然変異種でトゲが少なくて、果実が大きくて香りがよく、辛味が後に残らないので、生果用や、ちりめん山椒、佃煮に利用されます。
  • ブドウサンショウ(ぶどう山椒)→実が房なりになるので、ぶどうの名前が付いています。
  • アサクラザンショウから派生した種です。樹高が低く、果実が大粒で豊産性です。葉には上質の芳香があり、実はピリッとした辛味があります。花、実、葉、若芽、樹皮が香辛料として利用されます。
  • 葉サンショウ→木の芽と呼ばれます。この種はトゲがあります。若い葉や未熟な果実を佃煮に利用します。
  • 花サンショウ→山の宝石とも呼ばれる。4~5月に黄色い花を咲かせます。

サンショウは落葉小木です

庭に植えてあるのをよく見かける身近なハーブ

  • 適応
  • 健胃、整腸、虫くだし、駆風
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 生葉は吸い物や焼き魚などに添える、未熟な実は酢漬け佃煮に利用
  • 用土
  • 水はけがよく、腐食質の肥沃な土壌を好みます。
  • 肥料
  • 植え付けをする際には、元肥として堆肥や腐葉土を混ぜ込んでから植え付けをしましょう。
  • 追肥は冬の落葉期に与えます。また、葉や実などを収穫した後は、株が弱るのでお礼肥を与えましょう。適期は夏から秋にかけての収穫後です。

サンショウは香辛料として利用

  • タネまき
  • 適期は、種子を採取してすぐにまく10月、丁寧に保存しておいて翌年の春にまきます。
  • 種子から育てると、雄株と雌株が混ざってしまい、蒔いてから開花を待つまで雌雄の判別ができません。(実がなるのは雌のみだから)
  • 確実に増やしたい場合は、接ぎ木したものを選ぶのが確実です。
  • 接ぎ木
  • 適期は3~4月です。コブシを台木にして接ぎますが、家庭では難しいでしょう。
  • 植え付け
  • 適期は落葉期の12~3月ですが、地域によって厳寒期は避けましょう。
  • 植え替え
  • 地植えの株を、植え替える場合は、9月頃に行います。
  • 株元の周囲をスコップで差し込みながら、太い根を切ります(根回し)。太い株を切ると切った部分から細かい根が出てきます。(植え替える前に、細かな根を出しておくことで植え替え時の根付きがよくなります)
  • 根を切ったままの状態のまま放置して、落葉期になったら大きめに堀りあげて他の場所に植え付けましょう。

サンショウはミカン科の落葉樹

ハーブの仕切りライン

舌が痺れる清涼感ある辛味と独特の香り

  • 手入れ
  • 風通しと日当たりをよくするために剪定します、強い剪定など急激な環境の変化に敏感で、生育が大きく止まることもあるので、剪定は冬期に行います。
  • 冬期の霜に弱く芽が枯れることがあるので、株元に敷き藁などをして防寒をしましょう。
  • 病気→白絹病・ジメジメした過湿の環境では、株元にカビが生えやすくなり、株が腐って枯れてします白絹病が発生することがあります。一度かかると再生は難しいので、株は処分しましょう。
  • 害虫→他のミカン科の植物同様にアゲハチョウ類がつきやすい。葉を食害するので、早めに発見して駆除することが大切です。

※ ハーブの栽培手入れ⇒トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。

  • 水やり
  • 水はけがよく、適度な湿度がある土壌を好み乾燥を嫌います。
  • 根の張りが浅く乾燥しやすいので、夏期や乾燥する状態では日々の管理を慎重にしましょう。
  • 鉢植えの場合は、土が乾いたらタップリと水やりしましょう。
  • 地植えの場合は、株元にワラなどを敷いて乾燥を防ぎます。逆に梅雨時期は過湿になりやすいので、水が溜らないよう水はけを、よくしましょう。
  • 収穫
  • 若芽は4~5月頃に、果実は9~10月頃に収穫しますが、青くて柔らかい時期がベストです。春の花は佃煮にすると美味ですよ。
  • 日当たり
  • 日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも育ちます。適湿の土壌を好み、株元が乾燥する強い西日の当たる場所を嫌います。

ハーブの仕切りライン