オリーブ 果実-オリーブオイルの原料や料理に利用-イパネマおやじ

オリーブ (olive) は、オリーブはハーブというよりも調理用のオイルとして、そして果実はピザのトッピングなど、日常の生活でもなじみ深いハーブですね。収穫した実を塩漬けにしたり、オリーブオイルを作ったりできるだけでなく、観賞用としても栽培されている。

オリーブはモクセイ科です

果実やオイルは料理や化粧品に利用

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  • 分類:モクセイ科オリーブ属 / 原産地:地中海沿岸
  • 学名:Olea europaea
  • 英名:olive
  • 別名:オレフ
  • 常緑高木 / 草丈:10~15m
  • 開花期:5~6月 / 栽培方法:地植え、鉢植え
  • 特徴
  • 実やオイルは料理や化粧品に広く使われ、おなじみの植物ですがオリーブの葉も、青臭ささの強い香りがあり、そのままでは、おいしいとは言えませんが乾燥させるとマイルドになりハーブティーとして飲まれています。
  • 根が浅いため、強風などに弱くもろい面があります。成長してからの移植を嫌い肥料では石灰分を好むので、植え付けの際には石灰質の肥料を与えることが必要です。
  • オリーブの花言葉は”平和”です、古来オリーブは、地中海周辺の温暖な気候、太陽、乾燥気味な空気など、オリーブが繁殖するのに最適な条件が整っていたため四千~六千年前頃からギリシャやローマで栽培されるようになり、やがてイタリア、北アフリカ、フランスへと栽培方法や、その利用法が広がっていきました。
  • 時代とともにオリーブオイルは傷薬、肌の美容液、マッサージ用オイル、ランプ油など、色々な用途に利用されるようになり、現在では地中海地方やヨーロッパ各地で、オリーブオイルが生活に欠かせないものになっています。
  • 日本では明治時代に香川県小豆島で、507本が見事に成長し、3年後には約7kgのオリーブの実が収穫されましたそのため小豆島は、日本オリーブ発祥の地といわれるようになりました。
  • オリーブの効能
  • 老化を防ぐビタミンEをたっぷり含み、抗酸化作用のあるオレイン酸も多く含まれているため、コレステロール値の減少に効果があるとされ、ヴァージンオリーブオイルの中には、特にビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化物質が多く、動脈硬化の予防に効果があると言われています。
  • オレイン酸は、子供の骨格の発育ミネラル化(骨格組織へのカルシウム沈着)を促すと言われています。
  • オリーブオイルは油脂の中でも胃に負担をかけず、朝の空腹時にスプーン1~2杯を摂取すれば慢性の便秘解消に役立つと言われています。オイルだけでなく、黒く熟した実を潰して塗れば解熱や毒素を抜く作用があるそうです。

オリーブは食用に利用される

  • 適応
  • 高脂血症、高血圧、動脈硬化、胃酸過多、発熱性疾患
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • ハーブティーとして、葉は生でもドライでも利用でき、血圧降下作用により、高血圧、動脈硬化の予防尿病、狭心症冷え性の方にも、おすすめです。さらに中性脂肪の分解効果がありダイエットにも用いられています。

オリーブを植えるための用土や肥料は?

  • 用土
  • 水はけの良いアルカリ性の土を好みます。
  • 地植えの場合は、植え付けの10日前くらいに、予め土を耕して石灰を混ぜ込んでおきます。
  • 鉢植えの場合は、腐葉土4:赤玉土6の割合で混ぜ込んだ土に、更に石灰を混ぜておきます。
  • 肥料
  • 植え付けの際に油かすを混ぜ込みます、追肥は3月と6月に各1回、秋には9~10月の間に1回の年に合計3回、油かすを株元に与えます。

オリーブは常緑高木です

増やし方はどうしたらいいの?

  • 挿し木で増やす
  • 縁枝挿し→適時期は7月です。
  • 今年伸びた若い枝を先端から10cmくらいの長さに切り、湿らした川砂に挿します。根が出て活着するまでは、半日陰で乾燥させないように管理します。その際にビニール袋をかぶせてやると、温度を高く保つので活着しやすいのですが、温度が上がり過ぎないように鉢を置く場所に注意してください。
  • 幼苗の間は、霜に当てると全滅してしまうので、冬に掛けて寒くなる季節の鉢の置き場所には要注意です。根が出たら苗を1本すつ鉢に植えて育てていきます。
  • この苗を地植えにする場合は、3年以上は育てて大きくしてから植え付けましょう。
  • 太枝挿し→挿し穂には直径5cm・長さ30cmほどの枝が最適です、剪定した時に出る枝を使って行うのがよいでしょう。先端が1cmほど地表に出るくらいで定植させる場所に、予め根を張り易いように土を深く掘ってから植え付けます。芽がスクスクと数本出てきます、少々時間はかかりますが成功率が高く発芽してからの生長が早いです。

  • 植え替え・植え付け
  • 地植えの場合は、植え付けの適時期は3~4月です。
  • 出来れば南向きの場所を選びましょう。植え付けたらタップリと水を与えましょう、根を付けていないから倒れやすいので支柱をしておきます、一度植え付けたら植え替えの必要はありません。
  • 鉢植えの場合は、生長して根が鉢の中一杯になってきたら植え替えます、適時期は12月頃です。
  • 鉢から株を抜き取り、古い土を半分ふるい落とし傷んでいる根を切り取り、一回り大きな鉢に植え替えます。周期は早いもので1年に1回、遅くても2年に1回程度は必要でしょう。
  • 苗木を購入する際のポイントは、その苗が「接ぎ木苗」なのか、「挿し木苗」なのかを確認することです。
  • 接ぎ木苗の方が病気に強く、生育も旺盛で育て易いのです。購入する時には、お店のスタッフに確認してみてください。専門の店(造園業)であれば大き目の若木や、生長した木も売っています。

オリーブの果実から食用のオイルを採取します

  • 水やり
  • 基本的には、乾燥気味の土壌を好みます。
  • 地植えの場合は、初夏から秋の期間の乾燥する時期以外は、自然の降雨だけでもそだちます。
  • 鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら与えるようにします。基本的には自然の降雨で大丈夫ですが、初夏から秋までの間は、油断して水切れを起こすと生長が止まったり、果実にハリがなくなって皺がよることがあるので注意しましょう。
  • 上記の季節以外は、水やりは不要と決めずに冬季の乾燥が続く時に、ひどく乾かしてしまうと春に不完全花(雌しべがない)が咲くことが多く、実付きが悪くなります。
  • 手入れ
  • 間引き剪定→伸び過ぎた枝や細くて弱々しい枝を根元から切り落としていきます。また、混み合っている部分の枝も切り落とします、切る部位は枝分かれしている根の部分です。そうすれば風通しも良くなり、樹の内部まで日光が射し込むようになります。
  • 剪定の適時期は株が生長を止めている2ヶ月の間ですが余分な枝を見つけたらその都度、切り落としてもかまいません。左右交互にに枝が出ているようにバランスをとりながら枝を切るのがコツです。枝の本数が左右で揃っているのが良いでしょう。オリーブは生長して枝が大きくなると強風などが原因で、折れたり傷んだりしやすいので必ず実行しておきましょう。
  • 剪定の注意事項→オリーブは今年伸びた枝に翌年花を付けます。全体の枝先を、切り落とすように刈り込んでしまうと、花や実の付き具合に影響します。もちろん若い枝であっても、余分なものは切ってもよいので残す枝と、切り取る枝を見分けながら丁寧に剪定してください。
  • 生垣のように見た目の形だけで、刈り込んでしまうと生育に影響します。
  • その他の剪定→年月を経たら、木の若返りと全体の樹形を整えるために、頂点から切り詰めたり太い枝をバッサリと切り落としてしまう、強剪定を行います。太い枝を切った場合は、癒合剤を塗り込んで傷口から雑菌が侵入するのを防ぎましょう。
  • 病気→なし
  • 害虫→オリーブアナアキゾウムシ 幼虫は幹の内部を食い荒らす害虫です。株元にオガクズがたまっていたり、樹皮の表面にカサブタのようなものがあると、被害にあっている兆候です。予防として定期的に薬剤散布をするのがよいでしょう。既に被害に合っているのを見つけたら、穴の部分を棒などを使って、かき出してから消毒しましょう。
  • 同様な被害を与える害虫は、テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)がいます。

※ ハーブの栽培手入れ⇒トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。

  • 収穫
  • 適期は9月~10月上旬。
  • 明るいグリーン色から、えんじ色がかってきたタイミングで収穫します。但し、種類や生育場所などによって色つき具合が変わってきます。
  • 日当たり
  • 通年でよく日に当て育てましょう。日当たりが悪いと枝が細いままで、生長も悪くなります。
  • 適応する気温は、マイナス2℃~3℃くらいまで大丈夫なのですが、霜や凍結に非常に弱いので北海道、東北、甲信越地方では地植えで栽培するのは困難です。
  • 鉢植えにした場合は、霜の当たらない場所に置きます。但し冬の寒さに晒されて花芽が出るという習性なので温暖なしつないに取り込んだままにしないように、外で管理をしながら育てます。

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