イオノプシジウム 季節の花-秋まきの一年草-イパネマおやじ

イオノプシジウム ( violet cress ) は、まだ寒さの残る1月頃になると、花柄を長く伸ばして、先端に花径5~10mmの小花を咲かせます。一つの花柄に一つだけ花を付け、花色は白色~極薄い紫色がかった4弁花です。花を咲かせながら匍匐するように横へ広がり、マット状になります。

イオノプシジウム

夏の高温多湿に弱く枯れる一年草

  • 分類:アブラナ科イオノプシディウム属 / 原産地:ポルトガル
  • 別名:イオノプシディウム、ヒメムラサキハナナ(姫紫花菜)、ダイヤモンドフラワー
  • 学名:Ionopsidium acaule (=Jonopsidium acaule)
  • 園芸分類:一年草 / 耐寒性(強い)、耐暑性(弱い)
  • 草丈・樹高:5~15cm
  • タネまき:9月中旬~10月中旬(発芽適温20℃前後)
  • 苗の植え付け:10月~11月(育苗後または市販の苗が流通する)
  • 開花期:1月下旬~4月中旬
  • 種の収穫:花後の5月~6月月頃(種の流通が少ないので採り置きするとよい)
  • 栽培方法:地植え、グラウンドカバー、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。
  • ※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。
  • 気象庁ホームページ:地域別の気候情報はコチラ https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/cgi-bin/view/index.php
  • 特徴
  • イオノプシジウムの仲間は、ヨーロッパ、北アフリカに約9種が分布する、アブラナ科イオノプシジウム属の一年草です。ポルトガル原産ですが、観賞用として栽培されているのはイオノプシジウム・アコーレ(Ionopsidium acaule)だけのようです。地中海沿岸や森林の周囲でなだらかな草原などに自生しています。日当たりがよく、少し湿り気のある砂地の土壌を好みます。
  • 近縁種(類似種) 花名が似ている(属は異なる)
  • ムラサキハナナ(Orychophragmus violaceus)→和名は、オオアラセイトウ。アブラナ科ムラサキハナナ属の一年草です。原産地は中国。草丈は30~80cmで薄紫色の花を咲かせる。開花期は3月~4月。

秋まき一年草

少し湿り気のある砂礫質の土壌を好む

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)/ 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土
  • コンテナの場合、市販の草花用培用土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に市販の専用培用土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をします)
  • 地植えの場合、植え付けの1週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して、掘り起こした土に土壌改良用の腐葉土や完熟発酵させた牛ふん堆肥などの完熟堆肥(1㎡当たり2~3kg)を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。(用土に、市販の培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をしましょう)鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、開花期間が長いので、開花1ケ月前~開花中、月に1~2回、規定量に希釈した液肥を施します。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は必要ありません。

ポルトガル原産

  • タネまき 発芽適温は20℃前後 
  • 高温期は発芽しにくいので、涼しくなる10月以降に作業します。胡麻よりも細かいサイズなので、直まきしないでポットかセルトレーにまきます。
  • ポリポットまきする場合、用土は市販の種まき用土か赤玉土(小粒)5:バーミキュライト3:酸度調整済みピートモス2:などを容器に入れ、2~3粒をまいたら薄く隠れる程度の2mm程覆土します。弱い苗を間引きながら、本葉が5~7枚になって茎がしっかりしたら、花壇やコンテナに定植します。
  • セルトレーまきする場合、用土は市販の種まき用土か赤玉土(小粒)5:調整済みピートモス2:バーミキュライト3:などを容器に入れ、2~3粒をまいたら薄く隠れる程度の2mm程覆土します。本葉が2~3枚になったらポリポットに鉢上げします。ポリポットに根が回って、本葉が5~7枚になったら花壇やコンテナに定植します。
  • 苗の植え付け
  • 適期は、10月~11月です。
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように植え付けます。根を土になじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。(株間15~20cm、60cmプランターで3~4株が目安)
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。株間は20cm程で植え付けます。

アブラナ科

季節の花木仕切りライン大

耐寒性は強いが霜に当たるのは避ける

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いて白っぽくなったらタップリと水を施します。
  • 地植えの場合、降雨のみで基本的には必要ありません。
  • 種の採取
  • 花後になると、次々と種が実ります。小さなサヤが出来て、熟すと茶色くなるのでサヤのまま切り取ります。涼しい場所で乾燥させて、種を取り出したら紙袋へ入れて冷暗所で保管します。
  • 手入れ
  • 防寒対策→耐寒性は高いほうなので、関東以南の平地であれば屋外での冬越しは可能ですが、凍結する場所では、株元にマルチングするなどの防寒対策が必要です。
  • 害虫→アブラムシ
  • 日当たり
  • 日なた~半日陰で水はけのよい場所を好みます。

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