カマッシア 季節の花-秋に植える丈夫な花-イパネマおやじ

カマッシア ( Camassia ) は開花期の春先になると、真っ直ぐに伸びた茎先から花弁数6枚の星形の花を咲かせます。真っ直ぐに伸びた茎に総状花序を見せ、株元に近い位置から茎先へ向かって、花径3~5cmの花を次々と咲かせていきます。草原などで、群生して咲く様子はボリューム感があり見応えのある花です。花色は、白色や淡い紫色、青~青紫色などがあります。

カマッシア

秋植えの球根植物

  • 分類:キジカクシ科カマッシア属 / 原産地:北アメリカ
  • 別名:カマシア、ヒナユリ
  • 学名:Camassia 
  • 園芸分類:球根植物・多年草 / 耐寒性(強い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:70~120cm
  • 球根の植え付け:10月~11月
  • 植え替え(球根の掘り上げ):6月
  • 開花期:4月~5月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。
  • ※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。
  • 気象庁ホームページ:地域別の気候情報はコチラ https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/cgi-bin/view/index.php
  • 特徴
  • カマッシアは、北アメリカに5種が分布するキジカクシ科カマッシア属の球根植物です。秋に球根を植えつけると翌春に開花します。初夏になると葉が枯れ、夏は球根の状態で休眠します。強健で育てやすく、花壇に植えたら2~3年は植えっぱなしでも元気に育ちます。午前中だけ日が当たる、半日陰でも元気に育つ強健性です。一般的に広く栽培されているのは、クシッキー種とライヒトリニー種です。
  • 近縁種
  • カマッシア・クシッキー(Camassia cusickii)→5種の中でも最も広く栽培されている品種。草丈100cm程で、花色は淡い青色。
  • カマッシア・ライヒトリニー(C. leichtlinii)→クシッキー種と共に、広く栽培されている品種。草丈120cm程で、花色は白色、青色、青紫色。
  • カマッシア・エスクレンタ(C. esculenta)→草丈25cm程の矮性種。小輪咲きの多花性で、花色は淡い青紫色。上記2種と比べると、園芸店などで見かけることが少ない品種。
ヒアシンス科

カマッシア・クシッキー種

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)/ 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 球根を選ぶ
  • 秋植え球根は、開花期には新しい養分を蓄え始めています。球根を購入する際には、しっかりと養分が蓄えられているか、大きさや重さを確かめてから購入しましょう。
  • 用土
  • 酸性土壌を嫌います。
  • コンテナの場合、市販の球根用培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に市販球根用培用土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をします)酸性土壌が苦手なので、赤玉土は弱酸性ですが少量だけ苦土石灰を混ぜ込みます(用土10L当り20~30g)
  • 地植えの場合、植え付けの2週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して苦土石灰(1㎡当たり100~200g)を混ぜ込んでおきます。さらに、植えつけの1週間程前に、土壌改良用の腐葉土を(1㎡当たり2~3kg)混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料(球根専用肥料)を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、球根を定植後の追肥は、3月~5月の間、2週間に1回のペースで液肥を施します。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料(球根専用肥料)を混ぜ込んでおきます。球根を定植後の追肥は必要ありません。
秋植え球根

カマッシア・ライヒトリニー種

花壇では植えっぱなしでも元気に育つ

  • 球根の植え付け
  • 適期は、10月~11月です。
  • コンテナの場合、底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。鉢植えの場合は、少し間隔を詰め気味にした方が、開花した時に映えるので、大型種は6号鉢に3球を目安に、小型種は5号鉢に3球を目安に植え付けます。球根を植え付ける深さは3cm程です。
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。30cm程の深さで植え穴を耕します。大型種の株間は15~20cm、小型種は株間10~15cm、深さは5~6cmで植え付けます。土と球根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。
  • 球根の植え付け→サイト内 詳細ページ
  • 植え替え(掘り上げ)
  • 適期は、6月です。
  • 葉が黄色く変化する6月頃に、球根を掘り上げて乾燥貯蔵しておきましょう。花壇で順調に生育している状態ならば、2~3年は植えっぱなしでも丈夫に育ちます。分球やこぼれタネでも増やすことができます。

多年草

季節の花木ライン大

夏期は球根の状態で休眠する

  • 水やり
  • 芽が出てから花後に枯れるまでの生育期は、水切れを起こさないように管理して、やや湿り気味の土壌が適しています。夏期になり葉が枯れて、休眠期に入ると控えめに施しましょう。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
  • 地植えの場合、降雨のみで基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 防寒対策→耐寒性が強いので、地植えの場合でも防寒対策は必要ありません。
  • 花がら摘み→株の下部から徐々に開花していきます。上部の開花を待たずに枯れていくので枯れた花がらは早めに摘み取りましょう。茎の上部までの、全体の開花が終わったら、花茎を切り取ります。
  • 置き場所→コンテナは、東向き、または南向きの日当たりのよい場所に置きましょう。
  • 病気・害虫→特になし
  • 球根の採取
  • 適期は、6月です。
  • 葉の枯れる頃に球根を掘り上げて、よく水洗いします。涼しい日陰で乾燥させて、保管貯蔵しておき秋になったら植え付けます。
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。

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