フランネルフラワー 季節の草花-4月~5月が植え付け期-イパネマおやじ

フランネルフラワー ( Flannel flower ) は、白っぽい緑色の葉と白色の花との対比が美しい常緑多年草です。花に細かい分岐毛が密生して、フランネルのように見えます。茎や葉も細かい白毛で覆われています。散形花序を見せ小花を付ける様は、キクの頭花にも似ています。4月~11月(7~8月の真夏は開花が鈍る)の長い期間を開花します。

フランネルフラワー

暑さ寒さ共にやや弱い

  • 分類:セリ科アクチノータス属 / 原産地:オーストラリア
  • 学名:Actinotus helianthi
  • 園芸分類:常緑多年草 / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(やや強い)
  • 草丈・樹高:30~100cm
  • タネまき:5月
  • 苗の植え付け:4月~5月、9月~10月(育苗後または苗が流通する)
  • 植え替え:4月~5月、9月~10月
  • 開花期:4月~11月(7~8月は鈍る)
  • 種子の採取:花後には種が実って、熟して自然に落下するようになったら採取します。紙袋に入れて、更に密封容器に入れたら冷蔵庫で保存します。
  • 栽培方法:コンテナ(鉢植え、プランター)

注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。

※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。

気象庁ホームページ:地域別の気候情報はコチラ https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/cgi-bin/view/index.php

  • 特徴
  • 多湿が苦手なので、雨の当たる場所は避けてよく日の当たる場所に置きましょう。日光不足になると徒長気味になり花が付かなくなります。寒さにも弱く霜に当たると枯れてしまいます。基本的には、移動ができる鉢植えなどコンテナで育てるのがよいです。
  • 地植えをする場合は、日当たりと水はけがよく、尚かつ雨のかからない軒下などで、霜に当たらない場所を選びましょう。冬期はビニールトンネルなどで防寒対策の必要があるなど、初心者でなくとも手間と経験が必要なのでコンテナ(鉢植え、プランター)栽培をお勧めします。
  • フランネルフラワーの開花期は4月~11月頃(真夏の時期は開花が鈍る)で、長い期間を咲き続けます。花径8cm程の頭花を咲かせます。実は白色の花のように見える花弁の部分は、花ではなく総苞片と呼ばれ、花序を包んでいた葉が変化したものです。本当の花は、総苞片の中心にある粒状のような小さな花の集合体です。
  • 近縁種・園芸品種
  • アクチノータス・ヘリアンティ(Actinotus helianthi)→オーストラリア東部に分布。一般的にフランネルフラワーと呼ぶのは当種を指しています。沿岸部の砂地や山岳地帯の森林の中に自生している。一年草・多年草で草丈30~90cm。フランネル(毛織物)の花名の通り柔らかな触感があり全草が羊毛状の毛で覆われる。散形花序は頭花状、花径12~20cm(苞の上部)で、総苞に取り囲まれる。白色またはクリーム色で花弁は無い。花期は4月~6月、9月~11月。
  • フェアリー・ホワイト→2009年に国内(原産国も)で最初に作出された鉢花用の園芸品種です。以前は原産地から輸入された、切り花のみが流通していましたが、当種の作出により鉢花の栽培が可能となった。

常緑多年草

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)/ 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土
  • 水はけのよい強酸性土壌を好みます。
  • コンテナの場合、市販のブルーベリーやサツキ用培養土(通常の草花用培用土だと枯れることがある)、またはピートモス(酸度無調整)5:鹿沼土(中粒)5:(その他の配合は、鹿沼土・中粒4:ピートモス・酸度無調整6:)の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 肥料
  • 開花時期が長いので多めの肥料を要しますが、根が繊細で肥料によって傷みやすいので、高濃度のものは避けましょう。
  • コンテナの場合、鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、4月~10月の間、3ケ月に1回緩効性化成肥料を置肥、加えて規定量の1/2に希釈した液肥を1週間~10日に1回程度を小まめに施すとよいです。
  • 植物の根や葉に、直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)の施肥は控えめにします。

セリ科

酸性土壌でないと育たない

  • タネまき
  • 適期は、5月です。フランネルフラワーは根がとても繊細で傷みやすいので、根鉢を崩さないようにする必要があるのでポリポットまきします。
  • ポリポットまきの場合、4~5号ポリポットに、市販の種まき用土または赤玉土(小粒)5:鹿沼土(小粒)5:などの清潔な用土を敷きつめ、数粒をまいたら5mm程覆土をします。発芽するまでは、1ケ月~50日程かかります。よく観察して水切れを起こさないように注意しましょう。弱い苗を間引きながら、本葉が5~7枚になって茎がしっかりしたら、コンテナに鹿沼土(小粒)5:ピートモス5:の用土を入れて定植します。
タネまき

当種の苗ではありません

  • 苗の植えつけ
  • 適期は、4月~5月、9月~10月です。
  • コンテナの場合、鉢サイズは6号以上に鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように、根鉢を崩さないで植え付けます。根を土になじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 植え替え
  • 適期は、4月~5月、9月~10月です。
  • コンテナの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、1~2年に1回を目安に行いましょう。繊細な根を傷めないように、根鉢を崩さずに、新しい用土を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。

オーストラリア原産

段落ラインハーブ

多湿や雨が苦手なのでコンテナで育てる

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。過湿に弱く根腐れを起こしやすいので、施しすぎに注意しましょう。
  • 手入れ
  • 切り戻し→適期は、花後の7月末頃に、草丈の1/3を切り戻して2/3の長さにします。風通しがよくなり、夏の暑さを乗り切ると、新芽が伸びて秋には新しく花が咲きます。
  • 花がら摘み→花後の枯れた花は茎の元から切り取ります。取り除く花の、下部にある花芽を摘み取らないように注意しましょう。
  • 夏越し→夏は半日陰に置いて直射日光を避けます。
  • 冬越し→晩秋になったら、霜の降りる前に室内に取り込みましょう。日当たりのよい窓際におきましょう。水やりは、やや乾燥気味に管理します。約15℃以上ならば開花も可能です。
  • 病気→灰色かび病
  • 害虫→ハダニ
  • 日当たり
  • 日当たりと風通しのよい場所を好みます。但し、夏は半日陰に置いて直射日光を避けます。
  • 晩秋から春までの時期、暖かい日には、室内に取り込んだ鉢を日当たりのよい屋外に置きましょう。冬の時期は、基本的に室内の日当たりのよい窓際などに置いて寒さ対策をします。

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