ゴデチア 季節の草花-華やかな花色の秋まきの一年草-イパネマおやじ
ゴデチア ( Godetia ) は、開花期になると分枝した茎頂部に、花径4~7cmの4弁花を数輪まとまって咲かせます。花形は、一重咲きや八重咲き、大輪咲きなど変化に富んでいます。花色は派手で明るい色合いが多く、白色、オレンジ色、紫色、赤色に複色など多彩な品種があります。弁質は、サテンのような光沢があり、弁先が細かく波打つように軽やかな花姿になります。
花壇の冬越しは環境によっては防寒対策が必要
- 分類:アカバナ科ゴデチア(クラーキア)属 / 原産地:アメリカ西部
- 別名:イロマツヨイグサ
- 学名:Godetia
- 園芸分類:一年草 / 耐寒性(強い)、耐暑性(弱い)
- 草丈・樹高:15~90cm(矮性種15~30cm)
- タネまき:3月中旬~4月中旬、9月中旬~10月中旬(一般的には秋まき、寒冷地では春まきにする)
- 苗の植え付け:10月中旬~11月中旬(寒冷地では春まき3月中旬~4月中旬)
- 開花期:5月~6月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(植木鉢、プランター) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
- 特徴
- ゴデチアは、北アメリカを中心に約20種が分布する、アカバナ科ゴデチア属の一年草です。園芸店などで見かけるのは、ゴデチア・アモエナ ( Godetia amoena )とゴデチア・グランディフローラ ( G. grandiflora )の交雑により作出された園芸品種です。高性なもので70~80cmに伸長するものや、矮性種で15~30cmの品種もあります。
- 原産地のカナダ西部~米国西部の、海沿い~山地の水はけのよい砂質の土壌地帯に自生しています。明るい花色と可愛らしい花形が好まれ、世界の広い地域で栽培されています。水あげと花もちがよく、切花用としても人気のある草花です。
- 用土
- コンテナの場合、市販の草花用培養土または赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、植えつけの1週間程前に、土壌改良用の牛ふん堆肥または腐葉土を(1㎡当たり2~3kg)混ぜ込んでおきます。
- 肥料
- やせ地でもよく育つので、多くの肥料は必要としません。量やチッ素分が多すぎると草丈が伸びすぎて、株が倒れやすくなります。
- コンテナの場合、市販の用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をしましょう。自分で用土を調整した場合、植え付けの際に、用土の中に元肥として少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、春になって暖かくなったら苗の生育の様子を見て、月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料(1㎡当たり20~30g)を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、基本的に必要ありません。
- 追肥の際は、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。
直根性で移植を嫌う
- タネまき
- 適期は、9月中旬~10月中旬です。
- 直根性で移植を嫌うので、花壇やコンテナに直まきするか、ポリポットまきにします。タネが小さいので、覆土は薄っすら隠れる程度にします。
- ポリポットまきの場合、3号ポリ鉢に、市販の種まき用土か赤玉土(小粒)、またはバーミキュライトなどの清潔な用土を敷きつめ、タネをまいたら薄っすら隠れる程度の覆土をします。発芽するまでは、よく観察して水切れを起こさないように注意しましょう。弱い苗を間引きながら、本葉が5~7枚になって茎がしっかりしたら、花壇やコンテナに定植します。(株間は20~25cm、65cmプランターだと3株が目安です)
- 直まきの場合、「用土」と「肥料」の項目で用意した土壌に、直まきします。弱い苗を間引きながら、水切れをおこさないように管理しながら、本葉が5~7枚になって茎がしっかりしたら1本立ちにします。花壇での株間は25~30cmが目安です。
- 苗の植えつけ
- 適期は、10月上旬~10月中旬です。苗が大株になると植え傷みしやすいので、定植の時期に遅れないようにしましょう。
- コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「用土」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように慎重に扱いながら植え付けます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。(株間は20~25cm、65cmプランターだと3株が目安です)
- 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。根鉢の根を傷めないように慎重に扱いながら植え付けます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。花壇での株間は25~30cm位空けて植え付けます。
日当たりと水はけのよい場所を好む
- 水やり
- コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
- 地植えの場合、降雨のみで基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 花がら摘み→花後の枯れた花を放置すると、タネが出来るので花首から摘み取ります。
- 支柱たて:高性種は、草丈が長くなると倒れやすくなるので、開花前までに支柱を立てておきましょう。
- 病気→立枯病
- 害虫→アブラムシ
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。