メキャベツ 野菜-直径2~3cmのミニ野菜が採れる-イパネマおやじ

芽キャベツ (Brussels sprouts) は、アブラナ科の野菜で別名をコモチキャベツ、ヒメランカンとも呼ばれる脇芽が鈴なりに結球するキャベツの変種です。2~3cmの小さなキャベツのような芽球が、茎の周囲にたくさん実る珍しい野菜です。

春植えから育てる場合は、病気や害虫の被害が多いので、初めて育てる場合は秋植えから育てる方が簡単です。プランターや大きめの鉢植えでも充分に育てられるので、ベランダでの栽培も可能です。

芽キャベツ

アブラナ科の野菜の連作を避ける

  • 分類:アブラナ科アブラナ属 / 原産地:ベルギー、
  • 別名:コモチキャベツ、ヒメカンラン
  • 学名:Brassica oleracea var. gemmifera
  • 園芸分類:一年草 / 耐寒性(強い)、耐暑性(弱い)
  • 草丈・樹高:60~70cm
  • タネまき:春まき4月下旬~6月上旬、夏まき7月下旬~9月中旬
  • 苗の植え付け:5月下旬~7月上旬、8月下旬~10月中旬(育苗後または市販の苗が流通する)
  • 収穫期:11月中旬~3月上旬(秋植え)
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(植木鉢、プランター) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
  • 特徴
  • メキャベツは、高温に弱くて23℃以上で結球不良や病害の発生が多くなります。栽培時期は、春植えと夏植えがありますが、冷涼な時期に育てる秋植えが簡単で育てやすいです。
  • 脇芽が発達して結球したもので、芽球は直径2~3cmのミニキャベツ状で、健康に育てば1株で70~80個の収穫ができます。まず株の太さが5cm以上の丈夫な茎に育てるのが、多くの実を収穫するためのポイントです。

夏野菜

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)/ 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土
  • コンテナの場合、市販の野菜用培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土2:バーミキュライト1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。酸性土壌が苦手な草花や野菜の場合、赤玉土は弱酸性なのですが少量だけ苦土石灰を混ぜ込みます(用土10L当り10~20g)
  • 地植えの場合、植え付けの2週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して苦土石灰(1㎡当たり100~200g)を混ぜ込んでおきます。さらに、植えつけの1週間程前に、土壌改良用の牛ふん堆肥または腐葉土を(1㎡当たり2~3kg)混ぜ込んでおきます。
  • 畝立て
  • 土作りが完了したら、畝を立てます。畝幅は60cm位、畝の高さは15cm位(水はけの悪い場所は15~20cm)が適当です。水が溜まらないように畝の表面は平らに作ります。
  • 肥料 
  • コンテナの場合、用土は縁から10cm低い位置が表土になる量にします。植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料(10L当り10~20g)を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、植えつけてから3週間程、または本葉が6~7枚出た頃に、化成肥料(1株当たり10g程)を株元にまきます。その後、1ケ月に1回、同じ量をまきます。
  • 地植えの場合、植え付ける1週間前に元肥として緩効性化成肥料(N:P:K=15:15:15 / 1㎡当り50g)を混ぜ込んで、畝を作っておきます。定植後の追肥は、植えつけてから3週間程、または本葉が6~7枚出た頃に、化成肥料(1株当たり10g程)を株元にまきます。その後、1ケ月に1回、同じ量をまいて土寄せしておきます。
  • 肥料の3要素は、チッ素分(主に葉を生長させる)、リン酸分(花や実を生長)、カリウム分(根を生長)です。追肥の際は、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。

家庭菜園で育てる

冷涼な気候を好むので秋冬取り栽培が容易

  • タネまき 発芽適温は15~25℃
  • 適期は、春まき4月下旬~6月上旬、夏まき7月下旬~9月中旬です。
  • ポリポットまきの場合、3号ポリ鉢に、市販の種まき用土か赤玉土(小粒)、またはバーミキュライトなどの清潔な用土を敷きつめ、5~6粒をまいたら5mm程覆土をします。発芽するまでは、水切れを起こさないようにして風通しのよい場所で管理しましょう。弱い苗を間引きながら、薄めの液肥を水やりを兼ねて週に1~2回施します。本葉が5~7枚になって茎がしっかりしたら、畑やコンテナに定植します。
  • 苗の植えつけ 生育適温は18~22℃
  • 適期は、5月下旬~7月上旬、8月下旬~10月中旬です。
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように、ポリポットから苗を引き抜いて浅めに植え付けます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。(65cm深型プランターだと2株が目安)
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の畝立てした土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。根鉢の根を傷めないように、ポリポットから苗を引き抜いて浅めに植え付けます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。(株間は40cm位空けて植え付け)
  • 幼苗が根付くまでの間、雨や風などで倒れないように、小さな仮の支柱を立てましょう。その後、草丈が30~40cmに伸びたら、高さ100cm程の本支柱を新たに設置しましょう。

アブラナ科

苗緑大

多くの収穫をするためには丈夫な株に育てるのが大切

  • 水やり
  • コンテナの場合、苗の植えつけ後、根付くまでの間はタップリと施しましょう。その後は土の表面が乾いたら午前中にタップリと水を施します。(一般的には約1週間で根付きます。)
  • 地植えの場合、苗の植えつけ後、根付くまでの間はタップリと施しましょう。その後は降雨のみで基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 葉かき(摘葉)→脇芽が結球しはじめた頃、葉柄が太り始めて結球の邪魔をするので、日当たりと風通しをよくするためにも、株の上部の葉を10~20枚残して、その下にある葉を全て切り落とします。地面に近い部位から結球するので、生長に合わせて下部から古い葉を切り取ります。切り取る際には、葉の付け根から少し葉柄を残して切り取りましょう。残った葉柄は自然に枯れ落ちます。
  • 下芽かき→葉かきと同様に、結球が始まった頃に行います。株元から10節目位にある形のよくない芽は、形がよくなることはないので早めに摘み取りましょう。形のよくない芽球に余分な養分を吸収させないで、上部の芽球に養分が回るようにします。
  • 支柱たて→幼苗が根付くまでの間、雨や風などで倒れないように仮の支柱を立てましょう。その後、草丈が30~40cmに伸びたら、高さ100cm程の本支柱を新たに設置しましょう。
  • 害虫→アブラムシ、アオムシ、コガラ、ヨトウムシ
  • 収穫
  • 植えつけ後、90日程で収穫適期です。脇芽が結球して大きくなり始め、直径2~3cmになり硬く締まってきたら芽球を指先でつまむようにしてもぎ取ります。もぎ取る(間引きと同じ)ことにより次々と新しい芽球が育ちます。
  • 日当たり
  • 日当たりと風通しのよい場所を好みます。

苗緑大